さくらもちモチ

感想：宝塚歌劇 月組公演「夢の浮橋 / Apasionado!!（アパショナード）」　[映画・舞台] [編集]

（12/23）末尾に感想を追記しました


宝塚歌劇団月組公演
「夢の浮橋 / Apasionado!!（アパショナード）」の感想です。
NHK-BSの年末宝塚特集で視聴しました。
公式ページはこちら。
【月組公演「夢の浮橋 / Apasionado!!（アパショナード）」】

私は、宝塚観劇について初心者ですので
記述に間違いなどがあるかもしれません。
もし見つけられた方は
サイドバーにあるメールフォームや、当記事のコメント欄から
お教え頂ければ有難いです。



【源氏物語千年紀頌「夢の浮橋」】
脚本・演出：大野拓史
匂宮：瀬奈じゅん
薫：霧矢大夢
光源氏：萬あきら（専科）
夕霧：磯野千尋（専科）
明石の中宮：梨花ますみ（専科）
二の宮：遼河はるひ
女一の宮：花瀬みずか
小宰相の君：城咲あい
浮舟：羽桜しずく

【ファナティック・ショー「Apasionado!!（アパショナード）」】
作・演出／藤井大介


────

少し前に、主演の瀬奈じゅんさんの退団公演
「ラストプレイ」を東宝で初めて見ましたので、
今回の視聴では、ちょっと感慨深くなりました。
（今の月組では初観劇でした）

私は、以前にも宝塚を観た事はあるものの、
今年初めの宙組公演「逆転裁判」で
ちゃんと観るようになったので、
違う組であるこの月組に対しては、
特に贔屓も居らず、
組子さんの顔と名前も一致しない状態でしたが
それでも、今度退団されてしまう組子さんは分かったので、
淋しかったです。
特に羽桜しずくさんは、顔が私の好みだったので
意識しなくても目が勝手に彼女を追ってしまいました。
（かわいい人がいるなぁと思ったら
しずくさんだったという感じ）



さて、「夢の浮橋」は、
源氏物語の宇治十帖を元にしているわけですが……
すみませんが、私、源氏物語を苦手としています。
大人になってからも、
あれこれと読んでみたのですが
（漫画「あさきゆめみし」含む）
どうにも好きになれませんでした。
で、光源氏がメインではない宇治十帖についても同じで、
やはり興味を持てずにいます。

一応、お話の筋は分かっているのですが
それでも私は眠たくなってしまいました。
すみません……。
そして、お話には山谷がそれぞれあるものの
あまりパッとしないなぁと思ってしまいました。
最後も大団円ではないですし、
「あれ？　これで終わりなんだ」と思いました。
ただ、一時間半という長丁場を踏まえれば、
「やっと終わった」と思えたかもしれません。

但し、これは公演がまずいというわけでなく、
私が源氏物語に興味を持てないというマイナスが
大きく作用しているのは明らかなので、
作品なりタカラジェンヌさんなりに興味がある方だったら
普通に楽しめたと思います。

見所は、匂宮と薫が掛け合いで唄うところでしょうか。
けれど、音楽は全般的に私の好みと少しズレていました。
「なんでこういう曲？」と思った事が
二ケ所ぐらいありました。



ショー「Apasionado!!（アパショナード）」は
一部を除き、とても面白かったです！
昔は、ショーに興味がなかったのですが
ここ最近、良い作品を観られる事が多いせいか、
ショーが大好きになっています。
こちらのショーも、一部を除くと良かったなぁ。

最初の瀬奈じゅんさんが登場したシーンは、
小林幸子かと思いました。
すみませんが、吹き出しそうになりました。
衣裳がパッと割れて、
瀬奈じゅんさんは大階段に立っていただけだと分かった瞬間、
ホッとしました。

城咲あいさんや羽桜しずくさん、
そして遼河はるひさんを観る度に、
彼らの退団に対して
「勿体ないなぁ」「さみしいなぁ」と思ってしまいました。
城咲あいさんについては、
失礼ながら、お顔は私の好みではないのですが、
舞台でスポットライトを浴びながら
キメキメで踊る姿を観ていたら、
「このまま続けていたら娘役トップだったよなぁ」と
思わずにはいられませんでした。
遼河はるひさんに対しても、
退団が惜しくて惜しくてたまりません。
良い中堅さん
──スター候補さんがいなくなるんだなぁと
残念に思えてたまらなかったです。

二番手で、次期トップの霧矢大夢さんは、
独特のお顔立ちなんですね。
立派な男役さんなのですが、
女性らしさも潜んでいる美しさがあるなと思いながら
観ていました。
笑われると、財前直美さんに似てますよね。
ベッキーにも似てるかなぁ。
とても好みです。
オールマイティーに何でもこなせる男役さんのようですが、
私は、唄がお上手なところが好きです。
張りのある声がとても素敵でした。

瀬奈じゅんさんは、生で観た時も思ったのですが
一挙一動に圧巻されるというか
「私がトップ」というオーラが出まくっていて
凄いなぁと思いました。
勿論、宝塚の作品は、
基本的に主演を立てる作りになっているので、
（出番は一番多く、見せ場も多い）
仮に誰が演じても、主演が目立つようになるのですが、
役の重さに負けない強さが瀬奈じゅんさんにはあるなぁと
ひしひしと感じられました。
今回、私はテレビでの視聴でしたので
当時の事は分かりませんが、
もしこれが現在も行なわれている公演でしたら
このショーだけでも観に行っていたと思います。

第四夜で、男役さんが女装していましたが、
元々女性が演じているのに、
何故か、総じてオカマちゃんに見えてしまうのが
不思議でした。
すみませんが、笑いを堪えられませんでした。
（でも、これも含めて好きな作品です）

好きになれなかった一部というのは、第五〜六夜です。
民族衣裳っぽい女性と、赤い服の獣の話です。
すみませんが、わけが分からなかったww
あのコスプレっぽいのは別に要らなかったんじゃないかと
思っています。
その後の、銀（白？）に身を包んだ瀬奈じゅんさんが
えらく格好良くて、印象が強かったので、
余計に「さっきのは何だったの？」と思ってしまいました。

さて、メインである最初と最後のカルメンは
迫力があって良かったです。
興奮しました！
また、ロケットは「頑張れ」と思いました。
銀橋に網タイツの足がずらりと並ぶと凄いですね。
生で観たらドギマギしそうだと思いましたww



（12/23追記）
ショーを見ていて思ったのですが、
娘役トップさんがいないので、デュエットダンスもないんですね。
それがちょっと物足りなかったです。
まるでサヨナラショーみたいな作りだと思いました。

書くのを忘れていたので、もう一回追記。
【「ラストプレイ」を観劇した感想】を書いていて
思い出したのですが、
二番手の霧矢さんって
何故か最後に白いドレスで女装されてますよね。
男役は、皆さん、
肩を始め、腰とかも補正されていると思うので、
「ドレス姿だとやっぱり女性らしくて細いなぁ」と思いながら
観ていたのですが。

で、最後、瀬奈さんと踊る女装の霧矢さんを観ていて、
本来、霧矢さんの役は娘役トップさんがやるものだけれど、
瀬奈さんは、他の娘役さんとじゃなく
どうしても霧矢さんとやりたかったんだなぁと
強く感じました。

なんていうか……月組をよく知らない私が言うのも
失礼なのですが、
ぶっちゃけ、もし霧矢さんが娘役さんだったら
瀬奈さんは彼女と夫婦になったよなと思いました。
瀬奈さんが霧矢さんを好き過ぎるのが
ひしひしと伝わってきました。
本当は、娘役トップさんに向けるはずの愛情が、
二番手の霧矢さんに全部、与えられてますよね。


────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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コメント 2

はじめまして。いつも丁寧な文章を楽しく読ませていただいています。羽桜しずくちゃんがお好きなら、25日放送の星組時代も視聴されてはいかがでしょう？あまりに下級生で群集にまぎれているだけですが、美しさで気づくこともあります。お芝居は初めて新人公演でヒロインに抜擢されたものです。美羽さんや七帆さんと同期の南海まりさんや柚希さんも大活躍されていますよ。フィナーレが見所ですね。霧矢さんはたしかにベッキーに似てるかも！納得です！オスカル役でゲスト出演したときアドリブで「鼻の高いオスカル」って言われてました。素顔の方が女性らしい美人さんですね。
by おせっかい (2009-12-23 15:14) 

■初めまして、こんにちは。
ご親切に色々とお教え下さりありがとうございます！
25日の放送も視聴したのですが、
残念ながら、しずくさんを見つける事はできませんでした。
でも、こちらも素敵な舞台でしたので
見て良かったなぁと思っています。

実は、お教え頂くまで、
しずくさんが星組だった事も知りませんでしたので
大変勉強になりました。

それと、お名前が“おせっかい”様になられてますが
全くお節介ではないですよ。
知らない事が多いので、お教え頂ける事は本当に有難いです。
ありがとうございました。
by さくら (2010-01-10 20:26) 

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