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感想:NHKドラマ「シスター」前編*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

NHKのドラマ「シスター」の感想です。
今回は前編です。
以下の記述にはネタバレを含みます。


ドラマの感想記事のURLは、他作品と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2009年秋冬 放送開始作品


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このドラマ枠の前回の作品が「行列48時間」で、
最初から最後までとにかく楽しく視聴できた上に、
最終回の放送後に流れたこちら「シスター」の予告CMが、
独特の雰囲気があって、良い感じがしたので、
視聴する前はとても期待していたのですが……
すみません、びっくりするほど面白くなかったです。
見終わった後、
45分間(ドラマの放送時間)が勿体なく思えて、
このドラマを見ずに、とっととお風呂に入れば良かったと
本気で思いました。



まず、一つのお話を四つの視点から描く事について。
他視点ものって、
ドラマに限らず、小説でも漫画でもアニメでも、
作家にとっては楽なんですよ。
あらすじは最初の本編に準じているから
いちからお話を作らなくて良いし、
キャラクターも使い回せます。
それに、初回で人気を掴めたなら
そういう人は大抵、番外編(他視点)も気にしてくれるので、
非常に楽に、視聴者や読者の興味を惹く事ができます。

こちらのドラマは、
普通に作ったら特に面白味もないお話を、
視点を四つに分ける事で無理に膨らました結果、
視聴者に対して、さもこちらが
深い内容の作品であるかの印象を植え付けていたなぁと、
私には思えました。
今回の放送にしても、
二つの視点に分けた意味が無かったです。

制作側が、誰か一人に視点を振りたくなかったのなら、
神の視線(三人称の物語)で作れば良いわけで。
最初の話は、思わせぶりな作品にしたかったのか、
わざと作中の時間が飛び飛びな作りになってましたが、
そのシーンを見せられた時の違和感や疑問が、
全然続かないんですよね。
というのも、登場人物に魅力を感じられない上に、
お話がつまらないからです。

面白いお話を見せられている最中に、
突然、謎を振られれば、
視聴者は「え? 今のシーンってどういう事?」と
ドキドキしながら視聴できます。
けれど、面白くないお話をだらだらと見せられている上に、
場面と場面の間が抜けていたのでは
(たとえば、通常ならABCといくところがACだった)
逆に不満ばかりがたまっていきます。

つまり、
“思わせぶりなシーンを出す
→その後に真実に当たるシーンを出す”手法を成功させるには、
その“思わせぶり”が面白くないと駄目だというわけです。

まぁ、視点云々の話は、
ドラマを実際に作った人(監督や脚本家や演出家)でなく、
企画を持ち込んだ人が
「今度オムニバスドラマを作りたいんだけど」と
希望したかもしれないので、
誰が発案者なのかは分かりませんが、
少なくとも、このつまらないお話で
繰り返しのオムニバスドラマをやるのは駄目だったと思います。



なんていうか、
映像では、北海道のきれいな自然+街がメインなので、
ここを舞台にすれば、誰でも
そこそこ良い雰囲気の作品が作れてしまう事に
お話を作った人が甘えている気がします。
きれいな自然の中で、
少人数の役者による淡々とした話を撮影した事といい、
無意味とも思える視点替えのオムニバスという作りといい、
プロの方に対して言ってはいけない言葉でしょうが、
大学のサークルが卒業記念で撮った作品みたいな雰囲気が
全体的に漂っていました。



なんか……酷い感想になってすみません。
でも本当に面白くなかったんです。
NHKのドラマはたまに化けるので、
私は「このドラマもそうかもしれない」との思いだけで
45分間、我慢して見続けましたが、
これが民放他局だったら、
即、チャンネルを変えていたと思います。

でも、なんだかんだいっても
こういうドラマを「雰囲気あるわ〜」と楽しめない自分が
悪いんだと思います。
感性の部分が全く合わなかったんでしょうね。
大変失礼しました。



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感想は以上です。


続きの感想も書きました。
シスター:後編



2009-12-11 23:37  nice!(0)  コメント(0) 
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