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感想:アニメ「空中ブランコ」第9話 天才子役*ネタバレあり [アニメ感想]

ノイタミナ枠のアニメ「空中ブランコ」の感想です。
今回は第9話「天才子役」です。
私は原作の小説のファンで、テレビドラマ化された時も見ています。
以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第8話「いてもたっても」

各話の感想記事のURLは、他作品と共にこちらでまとめています。
アニメ感想一覧:2009年10〜12月


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今回は、笑顔が笑顔がしみついてしまった
子役上がりの男性俳優さんのお話でした。
テーマ(心の病気)は“自己愛”との事ですが
かつて笑う事が存在意義の一つだった彼が、
自分のイメージを大事にした結果、
いつでもどこでもヘラヘラと笑ってしまうという
内容でした。

つまりこれは、
ゲスト主人公である俳優さんが大人になり、
笑わない役も貰えるようになったのを受けて、
笑顔を見せるだけの自分ではないとしながらも、
彼自身は、自分が笑顔になる事に
一番価値があると思っていたわけですよね。
作中で伊良部先生も言っていましたが、
本当は、そのようなイメージは世間で持たれておらず、
彼の心の中にのみ存在していたのに。

笑いたくない/笑ってはいけない場面でも
笑ってしまうのは、
そうしないと、自分のイメージが崩れる
=アイデンティティの欠如にも繋がるわけですから、
「笑わないように頑張ろう」としていた事は、
彼にとっては生死の狭間にいるようなものだったかも
しれません。



これを治すには
根本的な考えを改める必要があると思うのですが、
痛みによって無理に笑みを消すという伊良部先生のアドバイスは
凄かったです。
洗濯バサミで両方の乳首を挿んだ状態で
オーディションに臨むなんて……!
私は、原作の小説を一通り読んだのですが
もう何年も前で、内容のほとんどを忘れている事もあり、
このシーンでは爆笑してしまいました。

主人公の男性俳優が吹っ切れた瞬間に、
洗濯バサミが、毛がついた状態で乳首から飛んでいったのも
天晴でした。
「乳首が勝った……!」という伊良部先生の呟きも
面白かったです。
最後、テレビに出る彼を見ながら、
伊良部先生がププッと笑って
「許す──いくらでも許す」と言っていたのも
良かったなぁ。
今回は、いつも以上に
伊良部先生が優しかった気がします。
良いお話でした。



ところで、男性俳優さんがオーディションを受けた
作品の原作者は、あの星山先生で、
しかも欠席されてましたね。
この時は、彼も彼で大変だったのを思うと
これまたおかしくてたまりませんでした。





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第10話「オーナー」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-12-11 12:28  nice!(1)  コメント(0) 
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