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感想@アニメ「青い文学シリーズ第4話:走れメロス×新テニスの王子様 後編*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ・青い文学シリーズ第4話
「走れメロス×新テニスの王子様」の感想です。
今回は後編です。
以下の感想にはネタバレがあります。


前回の感想はこちら。
走れメロス×新テニスの王子様(前編)

各話の感想記事のURLは、他作品と共にこちらでまとめています。
アニメ感想一覧:2009年10〜12月


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主人公の作家が、ただ苦悩し、煩く叫んでいた前編と違い、
お話に動きがあった今回の後編は
前回と比べれば、格段に面白く見られました。

主人公が、友人を待つセリヌンティウス側であるかと思いきや、
途中、その友人に死期が迫っている事を知った途端、
彼がまるでメロスのように
無我夢中になって走るようになったのが、特に面白かったです。



主人公にしてみれば、
何年経過してもずっと引き摺っていたように、
待っても待っても友人が来なくて、
共に東京に行けなかったショックは
余程大きかったんでしょう。
でも私は、主人公と気持ちを同化できなかった事もあり、
最初から最後まで他人事としてこちらの作品を見ていたので、
「ふうん、そうだったんだ」と思う程度で
終わってしまいました。
友人が行けなかった(約束を守れなかった)件にしても、
彼が「病気で無理だ」と誰かに伝えさせれば済む話です。
なんていうか……主人公が大袈裟に騒ぐのを
端から見せられた気分になりました。
お話の中には最後まで入り込めませんでした。

その時に、自暴自棄になった主人公が投げ捨てたはずの懐中時計が、
友人の死後、その妻から渡されて手元に戻ってきたエピソードが
大変良かっただけに、残念です。



それともう一つ、気になったのが
同じマッドハウス制作のアニメという事で
わざとスタッフさんが狙ったのかもしれませんが
全体的に“魍魎の匣”っぽい出来になっていた点です。
キャラクターの顔だけに注目して見ると、
原案の許斐剛らしさが一応出ているのに、
映像全体で見ると、“魍魎〜”を感じられる事からいって
(“魍魎の”のキャラクターデザインの原案はCLAMP)
結局、誰にキャラデザを任せても
あまり意味が無いのではないのかなと思いました。
意地の悪い言い方をすれば
人気漫画家の名前さえあれば良いのかなとさえ
思ってしまいました。



声を当てられた堺雅人さんは、
主人公の神経の繊細さが声によく表れていて
良かったと思います。
こういう、精神に癖のある痩身の男性役は、
彼の柔らかい声がハマりますね。



────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
蜘蛛の糸×BLEACH

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-12-06 16:36  nice!(0)  コメント(4) 
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コメント 4

あさの

初めまして、しょっちゅう読ませて頂いてます
少し気になったのですが、確か堺さんはメロス役で、主人公の声は木内さんだったと思いますが…?
突然ながら失礼致しました
by あさの (2009-12-07 16:48) 

さくら

■あさの様
初めまして、こんにちは。
コメントをお寄せ下さり、ありがとうございます。

そうでしたね、仰る通りです。
大変失礼致しました。
上記の感想でも触れた「魍魎の匣」と似ている理由として、
関口さんの声と主人公の声が同じだと思ったのを、
あさの様のコメントを拝読して思い出しました。

記事も後で訂正しておきます。
ありがとうございました!

by さくら (2009-12-07 22:44) 

ちか

初めまして。
メロスのスタッフは監督、総作画監督、作画監督、撮影、背景会社に至るまでほとんど魍魎のスタッフでしたよ~。
魍魎よく見ていたのでわかります。
座敷とかCGとか、使いまわししてたんじゃないでしょうかね?
顔はともかく、メロスたちが無駄に動き多いのには感心しましたw
by ちか (2009-12-09 00:08) 

さくら

■ちか様
初めまして、こんにちは。
コメントをお寄せ下さり、ありがとうございます。

私もアニメ版の「魍魎〜」は、録画して残してあります。
(京極堂シリーズの中で魍魎が一番好きなお話なので……)
ちか様が挙げて下さった他に、
音楽も流用されていた気がしました。
作画も演出もレベルが高くて凄いですよね。
by さくら (2009-12-20 02:37) 

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