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感想@アニメ「グイン・サーガ」第8話:狼王との出会い*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「グイン・サーガ」の感想です。
今回は第8話「狼王との出会い」です。
ネタバレがあります。
原作の小説の愛読者です。


前回の第7話「ノスフェラスの戦い」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-17

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-02-2


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今回のアニメ化に当たり、
原作の多くの描写が削られています。
これは、原作の全てをアニメでまともに描いていると
放送回数がいくつあっても足りない事と、
敢えて多々のエピソードを取捨選択する事で
お話の濃度を高めたり、流れを良くしたりする
……といった利点が生まれる事が
理由としてあると思います。

こういう中で、
今回のタイトルにもなっている
狼王との出会いと別れがエピソードとして描かれた
(取捨選択で残った)のが
私には少し意外でした。

というのも、このエピソードは、
たった数日で幻の種族・ラゴンを探すべく
グインがノスフェラスを放浪する孤独がきちんと描かれないと
きちんとした効果が得られないお話だからです。
予言者リンダの言葉があったものの、
その所在が定かでないラゴンを探す為に
グインは大変な苦労をします。
この苦労が視聴者に実感を持たれないと、
一時的ながらも頼もしい同行者ができた事を喜び、
ホッとしたグインの気持ちと
その後に起こる狼王との別れによる淋しさが
視聴者にちゃんと伝わりません。
実際、この辺は
原作で読んだ時よりもあっさりとした印象を持ちました。

大事なのは、
グインが、ラゴンの大事な収入源である塩を見つけた事です。
今回のように、その前にあるグインの苦労を
大雑把に描いたのなら、
ここはいっそ、狼王との出会いごと省いてしまっても
良かったのではないかと思いました。



また、今回は
イシュトヴァ−ンが“アルゴンのエル”と名乗り、
モンゴール軍青騎士隊の要であるマルスに近づくシーンが
描かれました。
原作の小説でもそうですが、
マルスが、物おじしないエルに対して好感を持ち、
彼に自分の息子を重ねて見てしまうのが
見ていてせつなかったです。
仮に、このままイシュトヴァーンが身分を偽ったまま
青騎士隊に身を置いたとしても、
まず間違いなくそこそこ出世したはずと予想できるのが
皮肉ですね……。
私はこの先の顛末を知っていますので、
マルスがエルを認めるような言動をする度に
「あああああ」と声を出しそうになりました。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第9話「ラゴンの虜囚」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-28-6

宜しければ、合わせてご覧下さい。


2009-11-28 06:03  nice!(0)  コメント(0) 
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