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感想:「DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)-」第8話「夏の日、太陽はゆれて…」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「DARKER THAN BLACK -流星の双子-(第2期)」の
第8話「夏の日、太陽はゆれて…」の感想です。
以下の感想には、ネタバレを含みます。
第1期についてはDVDで最後まで視聴しました。


前回の第7話「風花に人形は唄う…」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-21

各話の感想記事は、第1期「黒の契約者」と共に
下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/DTB


────

黒(ヘイ)の大食漢ぶりを見られた!!!!!
登場人物が食べ物をたくさん食べたのを見ただけで、
こんなに嬉しくなるとは……。
でも、本当に嬉しかったです。
前々回で見られた調理シーンがあった時も、私は喜びましたが、
今回のこのシーンを見て、
彼が第1期の黒(ヘイ)に戻ったと、
ようやく強く実感することができました。
FBSの人を始め、乗務員の皆が唖然としている様も、
見ていて大変面白かったです。



アバンで、
プールで楽しそうに遊ぶ蘇芳とターニャの過去を見たからか、
蘇芳の身柄が押さえられた後の会話のシーンでは、
ちょっと複雑な心境になりました。
ターニャが発した、ニカについての台詞もせつなかった……。
事実は過去としてターニャの記憶に残っているけれど、
彼女が契約者になったのを機に、感情を失った事で
当時の気持ちをもう思い出せなくなっているのは
辛い事ですね。
ターニャ自身が、
それまで、これを“辛い”と思ってなさそうだった事も
哀れでなりません。
勿論、その後の展開も。

それにしても、捕まった時の蘇芳がくつろぎ過ぎです!!
蘇芳にしてみれば
自分の会話の相手がターニャである事で、
すっかり油断していたんでしょうね。
黒(ヘイ)が抵抗を試みた事で
ターニャが上司からの指示を受けた際、
ベッドの上で足を崩して座っていた蘇芳には
「おいおい」とのツッコミを入れずにはいられませんでした。

ところで、私はこの放送の前に
第2期の放送を第1話から見直してみました
(それぞれの記事に感想を追記しました)。
今回のアバンでも感じた事なのですけれど、
感情を失っていないイレギュラーな蘇芳でさえ、
やはり、過去よりも感情の起伏が抑えられている気がします。
喜怒哀楽の中では、特に“喜”が……。
蘇芳にとって今は、とても笑う気分になれないから、
単に笑わない&表情が以前より乏しいのかもしれません。
以前の放送や、今回のような回想シーンで
昔の蘇芳を見る度に
もう昔の彼女ではないのだなと、改めて思わされます。



ターニャの能力──虫を自在に操れるという事で、
今回は、ニカが亡くなった時以上のゴキブリ回でした。
私はゴキブリを非常に苦手としているので
放送を見るのがとてもしんどかったです……。



ターニャを撃ったのは紫苑だったんですね。
しかも、同じ対戦車用ライフル銃??
前回のCパートで、紫苑が父親に向かって
「ハンティングの準備をする」「待ち構える」と
言っていましたが、
まさかここに繋がっていたとは……。

さて、ここで疑問が出てきます。
1:紫苑と蘇芳の能力は同じか
2:何故、紫苑が蘇芳と同じ銃(らしき武器)を所持しているのか
3:紫苑は足がまだ不自由なのか
4:紫苑には未来が読めるのか
……です。

まず1。
これは、蘇芳と紫苑が双子であるのを踏まえると
二人の能力が同じである可能性は、とても高いと思います。
対価が全く違う点が気になりますが、
これは二人の個性の表れかと。
(蘇芳は以前から折り紙を折る事が好きだったようなので、
たとえば、紫苑も、契約者になる前は
足を使ったスポーツが好きだった/得意だった……とか)

次の2。
蘇芳が手にしているのは、
ニカ達の秘密基地にあったライフルで間違いないのでしょうが
実際にあの武器をあそこから召喚しているわけではなく、
最初に能力が発動した際に
蘇芳が一番イメージしやすかった武器があれだったので
以後もこれに固定されたのではないかと、私は想像しています。
仮にもし、実際に召喚していたとしたら
あのライフルは一丁しかないので
今回のように、蘇芳がライフルを所持している時に
紫苑が同じ武器で対象を狙撃する事は、不可能になりますし……。
ただ、ここで問題になってくるのが、
秘密基地にニカと逃げ込んだ際に、
蘇芳は実際にあのライフルを見て、触れてもいますが、
紫苑は違うという事です。
なので、紫苑が手にする武器は、
対の存在である蘇芳が能力を発動させた上で決まったのかなとも
思えます。
(蘇芳があの武器を召喚したから、紫苑もそれになった)
まぁ、武器の種類に意味はなく、
制作側があのライフル銃に決めただけ……という事もあり得ますが。

次の3。
紫苑が、対象であるターニャの狙撃に成功した後、
後ろにいた父親に向かって
「(自分の身体を)起こして」と言っていました。
以前の回では
自力で立ったり歩いたりできるようになっていた紫苑ですが
足の自由を完全には取り戻してないのでしょうか。
それとも、今回、狙撃した(ライフルを召喚した)事で、
以前とは別に、新たに対価を払う必要があったのでしょうか。
また、足の不自由はやはり無く、
単に、そのままだと自力だけでは起き上がり辛かったという可能性も
なくはないですよね。

最後の4。
これは、冒頭で登場したマダム・オレイユが発した
イミシンな台詞にも関係しますが……。
前回での台詞を踏まえるなら、今回の紫苑は
「(ターニャを)ハンティングをする為に(大宮で)待ち伏せ」
していた事になります。
特に、もし紫苑に足の不自由さが残っているのなら、
彼が、寝台特急カシオペアから降りた蘇芳とターニャの後を追った後、
素早く狙撃ポイントを見つけてそこに移動する事は
ほぼ不可能だと思います。
なので、父親を連れた紫苑があの場所で先に潜んでいて
ターニャ達が来るのを待ち伏せていたのは、
おそらく事実なんでしょう。
でも、問題になるのが
“紫苑は何故それを知っていたか”という事です。
研究所が襲撃された時もそうですが
まるで蘇芳には未来が見えているようですよね。

今回、マダム・オレイユが挙げた契約者は
第1期の中盤から登場したアンバーのはずですが
もしかしたら、紫苑も
アンバーのように未来を垣間見る事ができたのかもしれません。
話の展開からして、
紫苑が“三鷹文書”なるものに関係している事は
まず間違いないはずなので、
彼が未来を見えるか否かについても
何らかの形でこれに関わっているのでしょうか。

三鷹文書については、
“文書”という名前がつけられているので、
文章の集合体である事は間違いないんでしょうが、
これが書類の形式を取っているか否かも定かでないんですよね。
ぶっちゃけ、その内容をそらで言える人間・ドールがいたら、
「それこそが三鷹文書である」とされていても
決しておかしくないわけですし。

飛躍したくだらない想像で恐縮ですが、
たとえば、紫苑が二つの能力を使えるイレギュラーな契約者で、
一つ目の能力が“未来を見る事”で、
第1話で「対価を払い終えた」と言っていたのがこれの事、
“ライフル銃を出せる事”が二つ目の能力で、
対価はその都度に支払う(暫くの間、足が不自由になる)のだったら
簡単に説明がつくのですが。

あ、でも!!
今回、紫苑が使用したライフル銃が、
契約者の能力ではなく、
父親がどこかから手配した本物の銃という可能性も
一応ありますよね。

紫苑については、分からない事だらけだなぁ。
なんか、この記事は
放送終了後に見直してみたら笑ってしまう内容かもしれません。
でも今は、こうやって自分なりに推測する事が楽しいですし、
何よりこれが、リアルタイムで視聴した証なので
残しておきますww



それにしても、
ターニャが蘇芳の言動を受けて、
己の過去についてちょっと振り返ったシーンがあっただけに
今回、彼女の死が描かれた事が残念でなりません。
ターニャが契約者となり、ああした組織に属した以上、
死と常に隣り合わせになる事は、私も分かっていましたが
淋しいです。



蘇芳が撃ったのではないかと
黒(ヘイ)が勘違いした件について。

これは、黒(ヘイ)が実際に勘違いをしていたのではなく、
“もし本当に蘇芳が人を撃ったとしても、
それが身を守るすべだったのだから、この行動は間違いない”という
彼なりのフォローだった気がします。
というか、蘇芳が本当にターニャを撃ったか否かという事は、
彼女が思っているより、
黒(ヘイ)にとって大事な問題ではなかったのではないかと
私には感じられました。

でも、当の蘇芳にしてみれば大問題ですよね。
私もそうですが、人を殺した事なんかないのに
他人から
「殺した事は間違いじゃない(撃った事は正しい)」と言われたら、
「はぁ??」と言って全力で否定します。
今回の蘇芳の反応は、ごくごく自然な事だと思います。
これは、まだ人を殺していない蘇芳だからこそですよね。

また、これを受けて、
蘇芳は黒(ヘイ)の言動に噛み付いていました。
蘇芳はこれまで
黒(ヘイ)が自分の為に「撃つな!」と言ってくれたと思っていたのに、
実は誤解で、彼は、
撃たれそうになっていたイザナミ(銀/イン)の為に言ったのではないかと
今回の事でハッと思ったんでしょうね。
この推測が正しいかどうかはともかく、
蘇芳は、黒(ヘイ)に「撃つな」と言われた一件があって
彼に更に懐くようになっていたと思います。
もしそうなら、蘇芳は黒(ヘイ)に
勝手に期待して勝手に裏切られた事になるわけで……。

今回の一件では、
黒(ヘイ)が悪いわけではないけれど、
蘇芳の気持ちも分かる分、
最後のシーンは、見ていて私もせつなかったです。



決められた回数のノックのエピソードは、
見ていて面白かったなぁ。
今度、友達とホテルに止まったら
真似をしようと思いましたww
マオの一挙一動もかわいかったです。
ピンチの連続でしたが、それを見ると和みます。



エンドカードは、「夏の海で会いましょう」で、
線画での登場はターニャでした。
アバンでのモノローグで、蘇芳が
「夏の日の太陽を嫌いな人間は、きっと少ない」と
言っていましたが、
これを受けたエピソードが作中でちゃんと語られたのも良かったです。
今回、黒(ヘイ)に殺されたFBSの人(レプニーン?)が、
最期を迎えようとした時、彼に、
イリヤ・ソコロフを殺したかどうかを改めて尋ねていましたが、
黒(ヘイ)から頷きを返された事で
少し救われたと思います。
大事な姪を奪った犯人を前にして
何もしなかった(できなかった)自分を痛感していたからこそ、
今回は敵同士の対峙という状況でしたが、
自分の復讐を代行した
──イリヤを殺してくれた恩人と話せた事は
彼にとっては幸せな事だったと思います。



ところで、この第2期は
1クールで終わってしまうんですね。
私は、第1期と同様に2クールの放送だと思っていたので
ショックです。
イザナミ(銀/イン)奪還が中盤であって、
後半はマダム・オレイユとの戦いが綿密に描かれると
思っていました……。
あと数回で終わってしまうと思うと、本当に残念です。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第9話「出会いはある日突然に…」

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2009-11-29 08:27  nice!(1)  コメント(0) 
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