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感想:ドラマ「不毛地帯」第7話 妻との誓い*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

フジテレビのドラマ「不毛地帯」の感想です。
今回は第7話「妻との誓い」です。

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の第6話「決戦」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-19-7

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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小出宏、再び!!!!

前回の放送において、壱岐正が
とある店の窓から小出の姿をたまたま見つけていたので、
今週の放送では、
何らかの形で彼が壱岐正と関わるんだろうなと
私も想像していましたが、
まさかこんなにもネチネチと絡んでくるとは……。

松重豊さんがいやらしく演じているのもあって、
小出が画面に登場する度に、私は嫌な気分になりました。
ゾッとしました。
壱岐正とレストランで会った際に小出が見せた
テーブルに肘をつく+猫背+犬食い
……汚い食べ方が何とも言えませんでした。
荒んだ感じがよく出ていたと思います。

佳子さんも、電話でああ言われて
(しかも小出の口調が気持ち悪いので)
かなり怯えていましたが、
自宅の前に居る小出を最初に発見したのが壱岐正で
本当に良かったと思います。
もし佳子さんが、家の前をうろつく小出を見たら
悲鳴をあげずにはいられなかったと思うので。

近畿商事に在籍していた頃の小出は、
壱岐正に心酔していたからか、
彼の命令に従順な社員でしたが、
今回、改めて再登場した彼は
立派な(というと語弊がありますが)ゆすり屋に
変わっていました。
あの事件によって職を失い、家族にも逃げられ、
食うにも困る生活を送ってきた事は
想像がつきますが、
彼が体験した苦痛は、私の想像以上だったんでしょうね。
今回、壱岐正に近づいたのも、
彼を相手にすれば金を得られると思った事が
一番の理由でしょうが、
自分をこんな酷い目に遭わせた壱岐正が憎くてたまらず、
脅迫する事で彼を困らせたい/不愉快な思いをさせたいとの欲が
これでもかと出ていたと思います。

壱岐正が小出に絡まれてしまった件については
運が悪かったと、私も彼に同情しますが、
所詮は“身から出た錆”ですからね。
小出の言動からいって、彼の執着はまだ今後も続きそうなので、
いつ、どのようにして壱岐正が対策を練るのかが
楽しみです。



今回は佳子さんが可哀相でした。
仕事で忙しい壱岐正の言い分もよく分かるけれど、
壱岐正が仕事を最優先にして大事にしているように、
佳子さんにとっては家庭が全てなので
最優先にしている事なんですよね。
二人とも、そうではない方
(壱岐正は家庭・佳子さんは壱岐正の仕事)を
決して蔑ろにしているわけではなく、
相手の気持ちもよく分かっているからこそ
やりきれない思いになってしまうのが、
見ていてちょっと辛かったです。
現代の感覚で言えば、
壱岐正も、家に電話一本入れるだけで違うんですがね。



壱岐正と秋津千里さんの関係も、
ビミョーな感じが続いていて、モヤモヤした気分になりましたが
そこが面白かったです。
お互いに、自分の立場も相手の立場も分かっているから、
「好き」とは言えないし、
相手の気持ちを積極的に求める事ができないんですよね……。

佳子さんから送られてきたしば漬けの礼状の封筒の裏に、
家内を表わす“内”の文字があったので
それを見た瞬間、私は思わず「よし」と思ってしまいました。
実は、壱岐正が佳子さんに
「礼状を書いておいてくれ」と頼んだシーンを見た時に、
私は「夫の妻という立場で礼状を書くなら、“内”を使うよな」と想像し、
また、それによって千里さんも複雑な心境になると予想していたので、
見事に当たって嬉しかったです。
これは本当にせつないですよね。
奥さんじゃないと、封筒の裏に“内”と書く事はできないので、
これを見た時の千里さんは、
壱岐正には家庭がある事を改めて実感したと思います。

婚約をした千里さんが、
夜、東京のホテルで壱岐正からの連絡を静かに待っていて、
やっと電話が掛かってきた!と思いきや、
実は婚約者からの電話だったというシーンは
見ていてせつなかったです。
迷った末に、結局、壱岐正が電話を掛けなかった点も
大変宜しかったと思います。

次回予告では、
佳子さんが大変な事になってしまうようですね。
もしここで佳子さんが亡くなったら、
壱岐正と千里の関係も大きく変わるはずなので、
注意して見てみようと思っています。



さて、本筋の“自動車産業”について。
壱岐正の活躍を妬む里井副社長が、
彼の行動をなんでもかんでも頭ごなしに否定しようとするのに対して、
壱岐正自身は、別に里井部長を陥れようとはしていないのに、
結果的に彼と敵対する事になってしまうのが、
見ていて大変面白かったです。
今回、工場を一人で秘かに視察した件も、
次回予告によれば、里井副社長にバレそうですよね。

壱岐正にしてみれば、里井副社長などどうでもよく
(よって対抗心も別に抱いてない)
邪魔さえされなければ、放っておきたいところでしょう。
でも、当の里井副社長にとっては、
それすらも面白くないのかもしれません。
次回は、二人の対立が社外に漏れるらしいので
面白くなりそうです。

それにしても、壱岐正と里井副社長が対立していた裏で、
東京商事の鮫島が暗躍し、
結果的に近畿商事が出し抜かれた点は
見事としか言い様がありませんでした。
「何やっとんじゃ」と、社長が壱岐正に怒ったのも
面白かったです。
皆、キャラクターが濃いので良いですね!
それぞれから目が離せません。





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続きの感想も書きました。
第8話「愛妻の死!」

宜しければ合わせてどうぞ。


2009-11-27 03:13  nice!(1)  コメント(0) 
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