さくらもちモチ

感想：ドラマ「リアル・クローズ」第7話 女のバトルと生きる道*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

フジテレビのドラマ「リアル・クローズ」の感想です。
今回は第7話「女のバトルと生きる道」です。
私は原作の漫画を読んでいます。
下記にはネタバレを含みます。


前回の第6話「恋の修羅場と新しい服」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-17-7

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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槇村さとる先生のここ十年ほどの連載作品の主人公
（いずれも女性）には、共通点があります。
それは、主人公が未熟であるにもかかわらず、
作中で出てくるさらに未熟な人間に対して
主人公が「駄目−！」や「それはいかーん！（いけない）」と
内心で叫び、説教をして、
その性根を叩き治すという展開がある事です。

この“Real Clothes”は、
美樹様という圧倒的な存在である上司の他、
バイヤーとしての先輩である田淵や、
売場時代の仲間の凌さん達がいますので、
主人公の絹恵は、当初、下の立場でいました。
しかし、絹恵がバイヤーになってからは、一転しています。
彼女自身が昇進したり、
今回のように、年下の店員との話が出たりしたので、
この“説教”モードも現れているんです。
これはおそらく、
槇村さとる先生ご自身が他人に説教したいタイプであるのと、
その説教部分に、一番伝えたいテーマが含まれているからだと
私は思っています。
漫画にとって、読者に伝えたい事（テーマ）は大事です。
私は、先生が主人公に説教をさせたいなら
是非そうするべきだと思いますが
先生の他作品も読んでいる一読者という立場で
敢えて言わせて頂くと、
この説教モードに入った主人公を見る度に
「あぁ、またこのパターンか」と
飽きを感じてしまいます。

で、今回のドラマでも、
職に対して考えの甘い絹恵が、小西まみを怒っていたので、
漫画と同じだなぁという感想を、まず最初に持ちました。
絹恵の言う事は正しい──けれど、
契約社員の実情を知らない絹恵が小西まみを怒るのは、
後者が可哀相だと思います。

まぁ、この雇用問題については
原作でもぐだぐだのまま終わり、
次のエピソードに入ってしまったので、
“契約社員だから失敗するのが怖い”問題が
ちゃんと解決しなかったのは、
仕方ないかもしれません……。
でも、中途半端に問題を提起しておきながら、
目先の企画を成功させて喜ばせただけで終わったのは
宜しくないと思います。



今回はIMALUさん演じる天野まゆが大活躍でしたが、
これは彼女の好感度を下げる為のドラマ？と
首を傾げたくなりました。
大変失礼ながら、
IMALUさんご自身のお顔がかわいくないのと
そのお顔が大きい（というか、全体的にごつい）のは
当人の問題なので、仕方ないとして……
あのふてぶてしいキャラクター設定は
総じていただけなかったです。
特に、店員に対するタメ語使用が駄目でした！！！！
喋る時の顎を少し上げる癖も含めて、
IMALUさんの印象が物凄く悪かったです。

美樹様とまゆが二人で喋るシーンは、
まゆが完全に引き立て役になっていて、
いつも以上に美樹様が美人に見えました。
これはIMALUさんに対するイジメじゃないかと、
変な見方をしてしまったぐらい、酷かったです。

また、これもIMALUさんの癖なのでしょうが
瞼をほぼ閉じている（完全には閉じていない）状態で
またたきを繰り返しながら喋るのは
見ている人に良い印象を与えないので
早急に直した方が良いと思います。



今回のゲストキャラクター・小西まみも、
原作ではとても素敵な美人さんだったので、
ドラマではそういう人にお願いしたかったです。
衣裳のせいもあるのでしょうが、
マタギが着るような黒いベスト、
ノースリーブの衣裳の時は
身体や腕が太く見えちゃって、かわいそうでした。

というか、今回は全体的に
衣裳のセレクトがイマイチだったと思います。
絹恵が最初に着ていた
モコモコの帽子を使用したコーデは、
服も含めて、
お世辞にもかわいいとは言えませんでしたし、
中盤で着ていたファーコートは、
肩がやけに張っちゃってて
絹恵がゴツく見えました。
失礼ですが、「似合ってる」とは言えなかったです。
また、小西まみがエルメスに服を借りに行った際に
スカーフ（バンダナ？）を頭で結んでいた姿は
受験でハチマキを額に締めている人のようで、
見ていて失笑が止まりませんでした。
私がエルメスの店員だったら、
いくら流行りでも、
あんな巻き方をする人には服を貸せないです。
美樹様の案だという
スカーフをベルトとしての流用する方法も
一昔に流行ったものですよね。



田淵の元婚約者もちょっと出てきましたね。
となると、絹恵が彼女と二人で話すシーンも
来週は描かれるのでしょうか。
この辺は、原作では迷走気味だったので
ドラマではスマートに描かれると良いなぁと思います。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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