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感想:「DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)-」第4話「箱舟は湖水に揺蕩う…」*ネタバレあり [アニメ感想]

(11/24)記事の末尾に感想を長々と追記しました。


アニメ「DARKER THAN BLACK -流星の双子-(第2期)」の
第4話「箱舟は湖水に揺蕩う…」の感想です。
以下の感想には、ネタバレを含みます。
第1期についてはDVDで途中まで視聴し、ウィキペディアで補完しました。


前回の第3話「氷原に消える…」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-24

各話の感想記事は、第1期「黒の契約者」と共に
下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/DTB


────

蘇芳に対する黒(ヘイ)の態度が厳しいですね。
私は、上記の通り、第1期を不完全にしか視聴していません。
よって、前期後半での彼がどういう目に遭ったかを知らないで
この第2期での荒んだ彼を見ているのですが
やはり、こちらの彼が本来の姿なんですよね。
中国人留学生の李舜生(リ・シェンシュン)を演じていた時の
人当たりの良い好青年っぷりとは、まるで別人じゃないですか。

でも、蘇芳が普通の民間人でずっといられたならともかく
もう契約者となってしまったからには
勘違いをされているらしいとはいえ(弟の紫苑に間違えられている?)
三号機関に追われる立場になった蘇芳の今後を考えると、
時間がある内に
一人になっても身を守れる程度の基礎的な武術と体力を付けておく事は
必須だと思うので、
これも、黒(ヘイ)なりの優しさなのかなとも思いました。
本当に黒(ヘイ)が冷たい人間なら、
早々に蘇芳を切り捨てるか、
彼女を良いように利用するだけした後で捨てますよね。



さて、蘇芳について。
私は作品の種類を問わず、生理ネタが生々しくて苦手なので
今回のオチ(蘇芳の体調不良が、食あたりではなく初潮だった)は、
ちょっと引きました。
それでも、生理用ナプキンが出されただけで済んだので、
ドン引きするほどではなかったのが幸いでした。

ところで。
蘇芳と紫苑は双子なわけで、
特に一卵生双児は顔も似るので、
まさに“対の存在”になるのですが、
この二人は性が違う事から、第二次性徴を迎えた事で
蘇芳は女で、
男の紫苑とは違うのだとはっきりと分かれる様が描かれたのが
私には面白かったです。
現実の世界ではまた違うのでしょうが、
創作の世界における双子は、
特に幼少期は同じ人間が二人いるような描写が多いです。
でも成長して、性が出てくると、
それぞれの特徴が否応なしに出てきます(双子でも個性が出てくる)。
蘇芳は自分を「僕」と呼ぶ、いわゆる僕女ですし、
普段の素行もあまり女っぽくなく、
特定の好きな男子に対してときめく事も無かったようで、
しかも今は、弟の紫苑に間違えられている部分もあるようですが、
今回の初潮を経て、
蘇芳の身体がちゃんと“大人の女性”になった事で
紫苑との同一化からの脱却が描かれたと思います。
蘇芳と紫苑がまだ二人一緒にいられた時は
双子として一心同体というか、二人三脚でいたのに、
例の襲撃事件──いえ、流星が降って紫苑が契約者化した時から、
二人が別々の道を歩くようになっていて、
今回、蘇芳が初潮を迎えて“女”になった事で、
身体的には完全に紫苑から切り離されて
一人の人間として独立したのではないでしょうか。
もしかしたら、アニメでは描かれなかっただけで、
紫苑にも同様に精通があったかもしれません。
(現実では、女の子の方がやや早熟気味なので
双子でも第二次性徴を同時に迎えるのは珍しいかもしれませんが)

二人が一緒にいる時でなく、
分かれた後にこうなる描写があるのは、イミシンですね……。
双子が再会できた時は、それぞれの立場や思想もそうですが、
相手に対して「こんなの、自分が知ってる××じゃない」とか思いそうだなと
勝手に想像しました。
特に、紫苑に対する蘇芳の印象が激しく変わりそうな気がします。
そうだとしたら、
「これがあの紫苑?」というベタベタな台詞も出てきそうですね。



さて、今回も蘇芳が能力を使いましたが
使用できる武器はあの大型ライフルで固定っぽいですね。
目立つ武器だなぁ……。
火力がありそう
+ジュライの能力を補佐を愛ければ精密度が上がる事から
能力としては使い勝手がありそうですが
人目につく武器なので、なかなかトラブルも多そうです。
まぁ、能力を使わなければ武器も消える点は幸いなので
それに救われる展開が今後にありそうな気がします。



霧原未咲さん──もとい、一ノ瀬弥生さんは、
なんだか大変そうですね。
彼女が苦労しそうなのが、今から目に見えています。
未咲さんが黒(ヘイ)を追っているのは分かりますが、
もし本当に会えたら、彼女はどうするつもりなんでしょうか。
私は第1期の終わりを見ていないので
もしかしたら的外れな事を言っているのかもしれませんが、
個人的には、彼女は黒(ヘイ)と会って話をしたいだけのように
思えました。
逮捕するとかしないとかは、
もし考えがあっても二の次のような気がしています。



マオ……今はペーチャですね、
彼が猫に追われているシーンを見た時は、夜中だったのに爆笑しました!
マオ自身も言ってましたように、彼は因果な人生を歩んでますね。
時間稼ぎと言われて、
ペーチャが黒(ヘイ)に全力で投げ付けられているシーンも、
大変良かったです。
面白かった!

笑ったと言えば、あの素敵なオカマさんも〜〜。
女性になりたい男性の人にとっては、
憂鬱な生理ですら羨む対象になるんでしょうか。
オカマさんに生理用品を貰う女の子って
とても不思議な感じがしました。
あれがオカマさんの常備品だったらとても素敵です。
そして、オカマさんが蘇芳に優しくしてくれたのは
見ていてちょっと嬉しかったなぁ。
女性ならお分かりでしょうが、
そういう物という前知識があっても、
あれは程度の差はあれ、実際に迎えれば誰でもビビると思うので……。
あ、エンドカードの「濃ゆいのはお好き?」にも笑いました。
こうきたかー!と、つい膝を叩いてしまいました。

次週も楽しみです!



(11/24追記)
上記の感想は、放送をリアルタイムで見た時のものです。
改めて見返してみたら、色々と見落としていた点がありましたので
今回、感想を追記します。

ちなみに、この追記を書いている現在は
第7話「風花に人形は唄う…」まで視聴済みです。
以下の記述には、第5話以降のネタバレを含みます。
また、放送が終わった後でこちらを見た際に
とんちんかんだと思える推測をしているかもしれませんが
こちらの記事は、あくまで現時点での感想ですので
笑って読み流していただければ幸いです。



黒(ヘイ)が蘇芳にわざわざ訓練をつけた理由について
私が誤解していた点は、
この先の回の感想記事で記しているのですが、
一応、ここでも訂正しておきます。

上記の通り
私は、黒(ヘイ)が
蘇芳の今後を思って訓練をつけたのだと誤解していたのですが
(あんなに黒がはっきりと言っていたにも関わらず
台詞を聞き落としていました)
クライアント
──つまりマダム・オレイユの指示を受けての事だったんですね。
でも、この先の回でマオ(ペーチャ)が言っていますが
蘇芳は、“契約者としての合理的考え”を身に付ける前に
契約者になってしまった上に、
ターニャや他の契約者のように
何らかの組織が面倒を見てくれるわけでもないので
理由は何にしろ、
黒(ヘイ)から基礎的な訓練を受けられた事は
とても幸運だったと思います。
状況にもよりますが、
蘇芳の戦闘においての契約者の能力としては
割と高い方でしょうが
(何もない場所で武器を召喚できるメリットは大きい)
あのまま放置されていたら
その特性を少しも生かせない内に
死んでいたでしょうから……。

河原の掘建て小屋での狙撃訓練シーンにおいて、
今回は、対価で折った折り紙が四つしかないのに、
次回では数え着れないほど増えているのが
とても印象的でした。



このDTBでは
契約者もドールも感情がない事が普通なので、
感情表現の一つである“笑顔”がキーワードの一つです。
第1期でも、銀がとある回の最後で
閉じた口をモグモグと動かした後、
指で口角を引っ張り上げて無理に笑うシーンがありました。
第2期である今回も、
蘇芳とジュライが
初めてオカマさん(ノアの方舟のレバノン)に会った時は、
愛想の良い演技をした黒(ヘイ)とは全く逆で、
終始、ムスッとしたままでいました。
でも、二回目に会った際は、
二人とも頑張って笑顔を浮かべようとしました。
笑えないけれど、何とか笑顔を作ろうとした努力が
素晴らしかったですw

また、初潮を迎えた事を蘇芳が自覚した後、
ペーチャとの会話で「私、女になったよ」と言い、
僕女だった彼女が初めて自分を「私」と呼びました。
蘇芳が、対の存在だった双子の弟から
脱却する点(一人立ち)については、
上記で散々述べていますので、割愛しますが
これも、その内の一つのエピソードなんだなと
改めて思いました。
このシーンでは、蘇芳があまりにも自然に
……さらっと「私」と言っていたので
私は全然気付きませんでした。



────

感想は以上です。


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続きの第5話「硝煙は流れ、命は流れ…」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-10

宜しければ、合わせてどうぞ。



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2009-11-24 21:41  nice!(1)  コメント(0) 
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