さくらもちモチ: 感想：ドラマ「日曜劇場 JIN-仁-」第7話生きる遺言…*ネタバレあり: SSブログ

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感想：ドラマ「日曜劇場 JIN-仁-」第7話生きる遺言…*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

TBS「日曜劇場」枠のドラマ「JIN-仁-」の感想です。
今回は第7話「生きる遺言…」の感想です。

出版社/メーカー: 角川映画
メディア: DVD

原作の漫画については、
第2話視聴後に単行本の第1〜4巻を読み、感想も書きました。
（http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25-4）
こちらの記事およびリンク先には、ネタバレを含みます。

前回の第6話「生きてこそ…」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-16

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910

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南方仁と咲さん……皮膚移植の手術では、
良いコンビというかパートナーになっていました。
ペニシリンを失ったとの報を受けて
動揺した南方を、
咲さんが額の汗を拭く事で収めたのは
素敵なエピソードだったと思います。
先行きは暗かったけれど、
一旦、手術を始めてしまったからには
成功で終わらせなければならないですものね。

また、失ったペニシリンを増やすまで
早くても二週間掛かると分かって落胆する南方に、
咲さんが「青かびを集めましょう」と
積極的に言ったシーンも好きでした。
こういう明るくて前向きなところが
南方の救いになっていると思います。

ところで、咲さんの着物がいつもかわいいので
見るのが楽しみです。
咲さんは旗本のお嬢さんですから
それなりに良い反物で着物を作らせているという設定にも
通じているので
無理がないのも宜しいです。
着物に比べて帯や小物がちょっと地味なのも良い〜。

南方受難中には降り続いていた雨が、
ペニシリンの新規分が届いたシーンの直後に雨が上がったのも
ベタベタのコテコテですが、良かったです。
やはり、良いニュース（茜が回復した）の時には
明るい背景が似合いますね。

さて今回は、緒方洪庵先生との悲しい別れもありました。
緒方先生に請われて、南方が目を瞑るシーン
（自分が未来から来た旨を肯定する）からは
スタッフの狙い通りにハマったとは分かりましたが
泣けたなぁ。
緒方先生の「冥土に持っていく」という台詞が沁みました。
南方は、既に咲さんには教えていたとはいえ、
心から尊敬できる人に打ち明けられて
気持ちがかなり楽になったでしょうし、
「冥土に持っていく（秘密を明かさない）」と言われた事にも
安堵したでしょう。
また、南方が、「孤独ではありませんでした」と
涙を流しながら笑顔で否定するシーンも良かったです。
強がりでも何でもなく、
橘家や西洋医学所の皆（緒方先生含む）、
竜馬に野風や枝豆少年など、
南方は関わってきた皆に励まされてきたんだなぁと
強く実感する事ができました。

南方に色々あった末に、
これが“天命”ではないかと彼が思い、
自発的に病院・仁友堂を作ったのも良かったです。
今回の放送の冒頭で咲が言った言葉が
最後で実を結ぶというのは、
お話の構成として、シンプルで分かりやすかったと思います。
ただ今回は、これまでの他の回と違って
ハラハラドキドキさせられる部分が少なかったので
物足りないと思った視聴者もいたかなとも想像しました。
でも今回は、全十数話予定のおそらく真ん中で、
丁度、折り返し地点に当たるので、
盛り上がり云々よりも、
放送の前半：緒方先生に頼っていた南方
放送の後半：緒方先生を失い、一人立ちした南方
と、物語全体で区切りをつける方を大事にしたような気がします。

病院を作った事で、何かの困難にぶち当たり、
友永未来がいる“現在”の状態から
一時的に後退する事があるかもしれない
……この覚悟をした上で
（一時的な後退には惑わされないとの決意を固めた上で）
南方が病院を作ったのも、大変良かったと思います。
ここには、医学に対する並々ならぬ熱意を感じますし、
最終的に友永未来が助かれば良いという
冷静さも伴われているので、
より現実的な願望が形になったのだと、感じられました。

さて、初音が向けた視線の先に
当代の人気歌舞伎役者・澤村田之助の絵があった事からして
彼のお話も近々やるんですよね。
楽しみだなぁ。
竜馬と南方が京に行く話もあるようなので
嬉しいです。
この二人が（というか竜馬が）やんややんや言うのを
もっと聞きたいです。

（追記）
登場人物のAAができてるんですね！
似てるのでびっくりびっくり。