さくらもちモチ

感想：ドラマ「深夜食堂」第5話 バターライス*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

TBSのドラマ「深夜食堂」の感想です。
今回は第5話「バターライス」です。

下記にはネタバレを含みます。


前回の第4話「ポテトサラダ」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-05

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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お茶漬けシスターズ
キタ━━━━ヽ(・∀・ )ﾉ━━━━!!!!!!!!
第3話の中盤までの淋しい展開が、まだ頭に残っているので、
私は、あの三人が美味しいお茶漬けを食べながら
結婚する知り合いについて悪態を吐いているのを見聞きするだけで
ホッとしました。
何だか嬉しくなっちゃいました。



私はバターがとても苦手なので
“バターライス”なるものは実際に食べた事がないのですが、
こちらの“バターライス”は
ご飯にバターをそのまま落としたものなんですね。
私はてっきり、バターで炒めたご飯が出てくるかと思ったので、
「ええ？　そっち？」と、ちょっと驚きました。
あ、炒めても、今回みたいに混ぜただけでも
“バターライス”と言うのかな？？
醤油を落とした上でご飯と混ぜると美味しそうに見えるくだりは
卵かけご飯と共通するものがあるなぁと思いながら見ていました。
尤も、私は生卵も嫌いなので、
卵かけご飯も食べられないのですが……。
真似をしようにも、偏食の壁が高過ぎます。



今回、マスターさんも言ってましたが、
この深夜食堂で出される食事って
基本的に、家庭料理なんですよね。
それを新宿にある店で、しかも夜中に客がお金を出して食べるから
ドラマになるわけで。
自宅でこれをもっと早い時間に食べない（食べられない）登場人物が
こうやって、このドラマを彩っているんだなぁと思ったら
ミョーに感慨深くなってしまいました。



仕事で事故に遭って「指をやっちゃった」という五郎さんが
ずっと左手を服のポケットに入れていて、
でも、グルメ評論家と並んでバターライスを食べる時になって、
何も無かったようにすっとその手を出したのが
印象深く、また、せつなかったです。
二人が過去の知り合いだったという設定は
ちょっと都合が良すぎる展開だとも思いましたが
最後、五郎さんが長年の恋を実らせた結果に繋がったので
良かったと思います。
五郎さんが流しを引退してしまった件については
きっと、マスターや常連客には淋しい事になったでしょうが、
深夜食堂を“卒業”して幸せになったのなら、仕方がないですよね。
今回は、五郎さんが去っていき、
グルメ評論家が現れたのを見られたので、
この店はこうやって常連客が変わっていくんだなぁと
しみじみ思いながら見ました。



今回に限らず、この“深夜食堂”では
一応、物語の分岐点となる出来事が起こるとはいえ
お話があまり深くならないんですよね。
普通のドラマだと、これでは物足りないのかもしれませんが、
寝る前の深夜という時間帯、
そして三十分という放送時間の短さも合わせて
作品全体から漂ってくる、この淡々とした空気が何とも言えません。
ドキドキさせられた結果、見終わったらドッと疲れるようなドラマは
見る甲斐もあるけれど、
こちらのような、良い意味で見ても全く疲れないドラマもいいなぁと
改めて思いました。

グルメ評論家が最初にこの店にやってきた時には
他店への文句ばかりを口にしていて、店内の空気を悪くしていたのに、
最後では、この店への褒め言葉ばかりを言っていて
店内の空気を和ませているというオチがついていたのも
素晴らしかったです。
フィクションの世界とはいえ
私も一度行ってみたいなぁと思ってしまいます。
今回も良いお話でした。





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続きの第6話「カツ丼」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-19

宜しければ合わせてどうぞ。