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感想@アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIRT」第30話 イシュヴァール殲滅戦*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIRT」の感想です。
今回は第30話「イシュヴァール殲滅戦」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の漫画を読んでますので、
まだアニメ化されてない部分に記事で触れている場合があります。


前回の第29話「愚者の足掻き」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-26

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-7


────

今回の再アニメ化は
意図的にそうしているのか否かは分かりませんが、
全体的に平たんな作りになっています。
私は語彙が乏しいので、上手く言えないのですが、
漫画の総集編を動画で見せられている感じがするんです。
それは、
アニメが必ずしも原作に忠実でなくて良い事と、
決められた回数で必ず描かなくてはならない事が多すぎる事、
また、前回のアニメ化と違い
今回はオリジナル要素を排除せざるを得ない状況もあるので
(原作のエピソードを消化していくだけでいっぱいいっぱいなので)
仕方がないのかもしれませんが、
それが、作品の高揚感を失わせているように思えます。

私は、上記の通りに原作の漫画を読んでいます。
よって、アニメによって新たに知る事実はまずありません。
忘れている部分もありますので
「あぁ、こんな話だったなぁ」と懐かしんだり
原作と比較してつまらない事を思ったりするのが主です。
なので、このアニメを原作抜きで見た場合に
果たして面白いのか否かの判断がつかないのですが……
もしかしたら、人によっては
「面白いのかもしれないけれど、あんまり面白くない」と
思うかもしれないだろうなとは感じています。

それは、やはり、原作や前回のアニメほど
作品の中で陰影が濃く付けられてないせいもあるかと思います。
なんていうか……
作品の中の陰惨な闇の部分をしっかり描いてこそ
日の当たる明るい部分も際立つものだと思うんですよ。
それがいつも中途半端なので
全体的にぼやけたような
……起伏のない平たんな印象の作品になっているのかなと
思ってしまいます。



さて、前置きが長くなりました。
今回はタイトルにもありますように、
様々な問題の根幹である過去の戦争
“イシュヴァール殲滅戦”の回でした。
私は、原作を読んでいて
このお話と、タッカーの話(キメラ生成の話)が非常に苦手です。
それは勿論、両者とも、
この作品の中で一、二を争うほどの後味の悪いお話だからです。
正直言って、進んで見たくないお話なので
今回も、視聴するのに気が重かったのですが
実際に見てみたところ、
あまりに軽く短く終わっていたので
ちょっと拍子抜けしてしまいました。

確かに、私はこの話をまともに見るのは嫌なのですが、
こう思うのは
原作でこの部分をちゃんと読んだという過去があっての事です。
物凄く人気のある漫画のアニメ化なので、
おそらく、原作を読んだ上でアニメを視聴した人は
決して少なくないかと思いますが、
今回の描写では、イシュヴァール殲滅戦が持つ重みが
原作未読の人にはよく伝わらない気がします。
見たくはなかったけれど、ここは押さえ所だと思うので、
もっと充分に尺を取って
……陰惨な部分をしっかりと描いてほしかったです。
そうじゃないと、
あの戦争がエンヴィーの仕業で始まった点と、
当のエンヴィーには良心の呵責が全くない点、
悲惨な経験を経た上で生まれたマスタング大佐達の強い決意、
そしてスカーの測りしれない憎しみ……が
きちんと浮き出ないと思うんです。
ハガレンの作中で出てくる大人たち(特に軍部)は、
自分が死んだ方がましだと思える地獄を見聞きした
壮絶な経験があってこそ
今の強い気持ちがあるので、
今回、戦争をきっちりと描かなかった事で
皆の言動の説得力が半減してしまったような気がします。
勿体なかったなぁ……。



マスタング大佐の師匠がホークアイ中尉の父親で、
彼女の背に秘密がある……というのは、
原作を読んでいた時も
「連載が長くなった事による後付け設定っぽいなぁ」と思っていたので
同じ印象を持ちました。
個人的には、ホークアイ中尉とマスタング大佐の関係は、
軍で初めて知り合ったという設定でも支障がないと思っていますので
すみませんが、蛇足っぽいなと思ってしまっています。
勿論、きな臭い世界とは縁遠い所にいるはずのホークアイ中尉が
実は自分と同じ軍に入っていた事を知って
マスタング大佐がショックを受けるシーンは、大事だと思いますが……。



回想とはいえ、久し振りにヒューズ中佐
──もといヒューズ准将の声を聞けたのは、嬉しかったです。
もういないんだと思うと、泣きそうになりました。

イシュヴァール殲滅戦については、
アニメで描かれなかった以上、仕方がないので
単行本を読んで復習しようと思います。






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続きの第31話「520センズの約束」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-09

宜しければ合わせてどうぞ。


2009-11-08 16:24  nice!(0)  コメント(0) 
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