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感想:大河ドラマ「天地人」第44回 哀しみの花嫁*ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

NHKの大河ドラマ・天地人
第44回「哀しみの花嫁」の感想です。
ネタバレを含みます。


前回の第43回「実頼追放」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25-6

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-07-4


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今回は、直江兼続とお船の長女・お松のメイン回でした。
兼続の子供と言えば、
巷で大人気を誇る加藤清史郎君が長男の竹松を演じている事もあり、
これまでは彼ばかりがやたらとクローズアップされてきました。
(でも、武家を描くドラマにおいて
家を継ぐかもしれない長男の扱いが良いのは当然なので、
もし、竹松を加藤清史郎君ではない子役さんが彼を演じたとしても
それなりに出番はあったかもしれません)

婚儀の話が出ていたとはいえ、
ここに来てようやくお松の出番……と思いきや
彼女はあっという間に亡くなってしまいました。

いえ、お松が早々に亡くなってしまうのは史実ですので、
彼女がドラマから早く退場する点については
私も納得しています。
でも今回、彼女の死が描かれるにあたり
いかにも“お涙頂戴”風な演出になっている事に対して
私は違和感を強く覚えました。
というのも、
以前からお松の出演シーンがちょこちょことあったとはいえ、
まともな出番はそれほどなかったので、
毎回欠かさずに見ている私の中でも
お松の印象が非常に薄いんです。
なので、全く思い入れのない登場人物が亡くなっても
(情感たっぷりな演出があったり、
いかにも“泣き”が入った台詞を聞かされても)
少しも泣けないんですよね。
「あぁ亡くなった」と思うだけで終わってしまいます。
制作者側には
「死ぬ時ぐらい、たっぷりと尺を取ってあげよう」という、
お松というキャラクターや
演じている若手女優さんへの配慮がなされているのでしょうが、
上記の通り、感傷的なシーンを見せられれば見せられるほど
逆に気持ちが冷めていきますので
効果はそれほどなかったように感じられました。



それと、この先、大きな戦は“大坂の陣”のみなので、
それまでに何とかお話を繋ごうという
引き延ばしが見られるのが、嫌でした。
最後にこんなに尺が余るなら
小田原なり関ヶ原の戦闘シーンをもっと入れれば良いのにと
本気で思いました。
また、家族愛をテーマにしたホームドラマにしたいなら、
それこそ、今回でお松が亡くなる事は予定していたでしょうから、
もっと早くから彼女をたくさん描いてあげれば良かったのに……。
なんだか、脚本が行き当たりばったりではないのかと
疑いたくなるような内容でした。



兼続が徳川を語るにあたり
今回もまた偉そうにもしていましたが
これまでの積み重ねで、
彼が何を言ってももう、言葉に重みを感じられないのが残念です。
口先だけの男──しかも状況によって
言ってる事とやってる事がコロコロ変わる男……というのが、
私の中では、この“大河ドラマ天地人版・直江兼続”像になっています。
世間の評判を聞くと、
こう思っている人は少なくないらしいので
逆に、本物の直江兼続さんが可哀相になってきます。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


2009-11-04 23:43  nice!(0)  コメント(0) 
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