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感想「小公女セイラ」第2話 学院一自慢の生徒は使用人*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

TBSのドラマ「小公女セイラ」の感想です。
今回は第2話「学院一自慢の生徒は使用人」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の第1話
「皆が涙した世界の名作!超お嬢様が召使いに…」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-17-3

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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初回が面白かったので
今回の放送も、私は始まる前から楽しみにして視聴しました。
期待していた通り、今回も面白かったです。
この作品は、思わずネタにしたいような迷言があるのも良いなぁ。
制作側には失礼ですが、
こちらは、真面目に見る作品ではないのですが、
娯楽ドラマとしてはレベルが高いと思います。
細部まで丁寧に作られているのも分かりますし。



セイラが悲劇のヒロインぶっている件を
使用人の奥さんから指摘されたのを機に、
自分の過酷な運命を真正面から受け止めようと決めて、
それまで下ろしていた髪の毛を二つに縛るという変化があったのは
大変良かったと思います。
正直、髪を下ろしていた時のセイラは、
制作側による、彼女の哀れさを出そうとの狙いがあったのでしょうが
本当にみすぼらしく思えましたので……。
それに、特に調理において
セイラが盛り付けだけを任されていたとはいえ
髪の毛が料理に落ちるかもしれないのに、あれはないだろうと、
私も見ていて苛々していたので、
そこが変わった事で、気持ちが楽になりました。
何より、顔回りがすっきりした事で
セイラの表情が見えやすくなっていたのが、良かったです。
気丈に振る舞うセイラの顔は
とてもかわいかったです。

あ、でも、上記の使用人の奥さんの指摘は
私の感想でもあったので、
代わりに言ってもらえてすっきりしました。
セイラに罪はないと分かっていても、
彼女の言動につい苛々させられるというのは、
それ以上によく分かりますw
私も、原作の“小公女セーラ”のその部分が苦手なので。

たとえば……の話ですが、
前回、まだ学院の生徒だった頃のセイラが
真里亜から売られた喧嘩を買って、
朝食を一人で全部作ったエピソードがあったじゃないですか。
あれ、セイラが材料を好きに使ったのもそうですが、
おそらく味の点でも、
料理長が受けたプレッシャーは大きいと思います。
あの朝は、学院長がわざわざお礼を言いにくるほど
セイラが作った朝食が美味しかったそうですが、
その次からは、以前の通り、料理長が頑張るわけですよね。
もしかしたら、あの学院長なら、
褒めてやった言葉を返せと言わんばかりに
「昨日の朝みたいに美味しいご飯を作って」と
料理長に対してネチネチと文句を言いそうです。
それを聞かされた料理長の不満が、当の学院長ではなく、
「余計な事をしやがって」と、セイラに向かってしまう
……こういう展開が、目に浮かびます。



大人(主に学院長)の思惑に振り回されて
セイラと真里亜の関係が更に悪化したのは、
原作も同じとはいえ、ちょっとかわいそうでした。
あれは、セイラにも宜しくなかった上に
真里亜が哀れすぎます。
偶然とはいえ、目の上のたんこぶが勝手に消えてくれて、
真里亜が学院の代表生徒として
再び脚光を浴びられる機会を得られた上に、
相応の努力をもってきちんと準備までしたのに、
晴れの舞台に立とうとするその直前で降ろされるなんて……。
私もつい、真里亜に同情してしまいました。
真里亜の場合、努力もせずに自尊心を露にするのとは
ちょっと違いますからね。
なまじ、努力をしているものだから、余計にたちが悪いです。
地の滲むような努力で彼女が得たものを
後からやってきたセイラによって
いとも簡単にひらりと横からかっさらわれたんですから、
彼女にセイラを憎むなと言うのは、やはり難しいです。

とはいえ、勿論、
真里亜が行なっているイジメはいけない事です。
真里亜が抱えている日頃の不満が
全てセイラに向かって吐き出されているのは、
それぞれにとって良くない事なのに、
最後まで改善されそうにないのは、何だかなぁと思っています。
原作は、セイラが実は大金持ちだと分かって
皆を見返すパターンで終わってますので、
できれば、このドラマでは
真里亜の辛さも解消してほしいです。
原作でも、確か二人は仲直りしてますが、
真里亜の場合は、
過剰に見栄っ張りな部分を直さないと駄目なので……。
最終的には、真里亜がセイラに本名を明かして
自分をそう呼ばせる展開を見たいです



普段は院長室に近寄らないというアラン先生が
学院長にお願いをした時に
いちいちしゃがむのが、おかしかったです。
相手と同じ目線にするのを礼儀としているのかもしれませんが、
まるで、学院長を相手におねだりをしているように
私には見えましたww

笑美子先生は、今週もかわいかったなぁ。
酒乱気味になるのも良いですが、
私は、一日五個と決めているというクッキーを食べるシーンが
とても好きです。
セイラが代表生徒になってフランス語の挨拶とスピーチをした際も、
現状の問題を全く分かってなくて、
「お姉ちゃんが私の言う事を聞いてくれた!」と
一人で勝手に喜んでいる姿も、かわいかったです。



学院長は……
本っ当に、セイラに頭を下げるのが嫌だったんですね。
でも、その嫌いなセイラよりも
お金に対する執着心の方が断然強いの見られたのが、面白かったです。
助成金を得る為なら何でもするという学院長の気概は、
逆に、清々しかったです。
何とも分かりやすい行動でした。
しかも、本来はセイラにお願いしなきゃいけないのに、
彼女への命令にすり替えちゃう辺りが凄いなと
思いました。

でも、学院長が
過去にセイラのお母さんとああいう会話を交わしていて、
セイラのお母さんも、セイラも嫌いなら、
セイラが行なったスピーチも癪に障るだろうと、
私は学院長に同情できました。
今回の最後で、セイラが
「私は、この学院も院長先生も好き」と言っていましたが、
院長先生にしてみれば、こういう事を言えちゃう彼女だからこそ
嫌いなんですよね。
だって、自分が放った憎しみが
意味がないものにされちゃうじゃないですか。
学院長にしても、真里亜にしても
セイラが悲しみに打ちのめされている姿を見られれば
「ざまをみろ」とでも思って、最初はすっきりできるのでしょうが、
当のセイラが、早々に立ち直っているので
逆に悔しくなってるんですよね。

勿論、人が一方的に虐められるなんて事は
絶対に間違っているので、
最後にセイラがこの学院を出ていく事でハッピーエンドとなるのは
当然なんだなぁと、
今回の放送を見て、改めて思いました。





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続きの第3話「お姫様の友達はネズミだけ」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-04-3

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-10-24 22:50  nice!(1)  コメント(0) 
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