さくらもちモチ

感想：ドラマ「日曜劇場 JIN-仁-」第2話 命を救う事の悲劇*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

TBS「日曜劇場」枠のドラマ「JIN-仁-」の感想です。
今回は第2話「命を救う事の悲劇」の感想です。

原作の漫画は読んでいません。
下記にはネタバレを含みます。


前回の第1話の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-11-5

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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枝豆売りの少年が、第二の加藤清史郎君になってましたね。
彼の熱演が凄かったです。
大沢さんも綾瀬さんも良かったですが
（綾瀬さんは、棒っぽい演技が逆に
彼女が本来は箱入り娘なのをよく表わしていると思いました）
この子役さんも良かったなぁ。



虎狼痢（ころり/コレラ）の原因と対処法を語る南方仁には
説得力があったと思います。
上記の枝豆少年が、最初に虎狼痢に掛かったと判明した直後に
南方が長屋の住人に説明した時と、
夜が更けてからやって来た緒方先生に説明した時には
思わず聞き入ってしまいました。

武田鉄也さんが演じられた緒方先生は
制作側がそれを狙っているのかいないのか、
私には彼が金八先生に見えてしまいました…。
「一つ教えて下さい」と、彼が人差し指を立てたシーンは
まんま金八先生にしか見えなかったです。



南方仁への不信感から、一度は去ろうとした緒方先生が、
咲の言葉でハッとなった後、
医者以上に病を怖がっていない
（自分に虎狼痢が感染するのをものともしない）
坂本竜馬を目の当りにして、
やはり南方仁に頼ろうと決めた二段階構えの構成は
見事だったと思います。
咲の言葉だけじゃ物足りなかったですし、
それがないまま、竜馬がずかずかと入っていったんじゃ
南方への信頼を緒方先生がまだ取り戻せてなかったですしね……。
その後、あのまま普通に去ろうとした竜馬には
さすがに「おいおい」とツッコミを入れたくなりましたが
とっても格好良かったです！
最後のシーンはホロリときました。
内野聖陽さんが
主役の大沢たかおさんを食ってるなぁとも思いましたが、
竜馬が歴史上の有名人であり、
逆に、南方が一般人であるのも踏まえると、
竜馬にはこれぐらい影響力があるのは当然だと思えました。



南方が、あまりにも狭い場所で
（しかも清潔とは言えない）
虎狼痢患者と長時間関わっているので、
彼も感染してしまうのでは……と思っていたのですが
（下手をしたら、枝豆少年が水を飲んだそばから
南方の顔に吐く可能性もあるかと思いました）
次回は、やはりそういう展開になるようですね。
覚悟を決めた咲が、南方から教わったやり方を踏襲する事で、
彼を救う展開になるといいなぁ。

タイムトラベルものの通例として
当時の人々に関わってしまう事で
彼らの運命を変えてしまう→世界を変えてしまう事に悩まされるのは
常につきまとう問題です。
でも、自分が何もしないと消えてしまう命を救うと決めた事で、
南方は敢えて変えようと決めたんですね……。
死ぬべき誰かが生き残ったせいで、
代わりの誰かが死んでしまったら、それこそ悲劇ですが
そういう分かり得ようもない事に配慮するより、
目の前の命を助けると決めた南方の考えは
非常に人間らしいと思います。
正しいとは決して言えないかもしれませんが
これで「間違っている」と言われたら
なんだか悲しくなります。



期待していた通り、今回も見入ってしまう場面が多く
深刻なお話だったものの、楽しく視聴できました。
一時間があっという間でした。
次回は次回で、南方が大変な目に遭うようで
これまた心配ですが、とても楽しみです。

あ、夕方から行なわれた第1話の再放送は
ちゃんと録画しました〜。
これから確認しますが、
先週の本放送時より画像の乱れはないはずなので
有難いです。





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（10/25追記）
第2話の視聴後に、原作の漫画の第1〜4巻を読み、感想も書きました。
ネタバレを含みますが、宜しければ合わせてどうぞ。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25-4

第3話「未来との決別…」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25-7

宜しければ合わせてどうぞ。