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感想:ドラマ「相棒 Season8」第1話 カナリアの娘*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

本日10/14から始まった
テレビ朝日の帯ドラマ「相棒 Season8」の感想です。
今回は初回の第1話「カナリアの娘」です。

相棒 Season8 DVD-BOX1

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

下記にはネタバレを含みます。


各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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私は、シーズン1から“相棒”をリアルタイムで見ていた上に、
俳優としてのミッチーの大ファンなので(私が面食いなので)
このシーズン8の放送も楽しみにしていました。
でも、相棒のスペシャル回(2時間以上)は
お話の内容がぐだぐだになる事が多いので、
今回は大丈夫かなという懸念もありました。



杉下警部と亀山さんには完璧な信頼が成り立っていたのに対して、
神戸警部補との仲はまだそれほどでもないので、
二人が細かいところでギクシャクしていたのは面白かったです。
この前のシーズン7の最終話「特命」では
神戸さんの言動に杉下警部が内心で苛々とし(一応、表には出さない)、
ちくちくと彼を言葉で攻める部分がありましたが、
その頃よりは、二人とも相手に馴れてきたので、
少しはマシになったかなぁという感じがしました。
まぁ、二人の関係性については、今回の放送で
ラムネもとい大河内に神戸警部補が
「杉下警部を追い出す(というのが目的)」と
真か嘘か分からない感じで誤魔化しつつ言っていましたので、
とりあえずこのシーズン8が終わってみないと
何とも言えない部分が大きいのですが、
暫くは、亀山さんが居た時には味わえなかった二人のズレを
楽しみとして味わうのが
視聴者としては得かなぁと思いました。



こちらはミステリー作品なので、
犯人や事件の真相を当てたり、
杉下警部が犯人を追い詰める様を見たりするのがお話の主軸ですが、
今回は「特命」に引き続き、
神戸警部補のお披露目も兼ねているので
彼の特徴を表わす小ネタが随所に盛られていました。
たとえば、車の運転が荒かったり、死体を見るのが苦手だったり、
杉下警部にやられた後、彼のいない場所で声を発して悔しがったり
……などなど、
「特命」で挙げられていた事の復習も兼ねていました。

基本的には、神戸警部補は、杉下警部と同じ頭脳派なのですが、
設定としては、“神戸=脇が甘い杉下”という感じで、
どんなに神戸警部補が頑張っても杉下警部には勝てないという図式が
今の段階では成り立っています。
亀山さんも、洞察力や観察力では杉下警部に劣っていましたが、
舌が敏感だったり(イカやワイン)、
ここぞという時には事件の真相に繋がる言動を見せて
杉下警部に「お手柄ですよ」と褒められていました。
なので、今の双方共にきごちない段階を経たら、次は
──それこそ次のシーズンからは、
杉下警部と神戸警部補のいい関係が見られるかもしれません。
となると、このシーズン8の終わりでは、
二人の心の結びつきが強くなるようなエピソード
(それこそ共に死線を越えて生き延びるとか)になるのかなと
予想しています。

以前の回(確かシーズン6の最終話)で、
亀山さんが小野田さんに
「杉下の正義は時に暴走するよ」と言われていて、
結局、亀山さん版ではこの忠告が生かされないまま
彼が卒業してしまいましたが、
それを受けてなのか、神戸警部補になってからは、
不法な手段を用いて事件を無理に解決しようとする杉下警部が
彼に注意されるようになっていて、面白かったです。
熱血武闘派の亀山さんじゃ、杉下さんに注意はできないですもんね。
杉下警部が神戸警部補を煩がっている点も含めて、
“相棒”を一新した効果はあったなぁと思いました。
ただ、今回の、捕獲した重要人物をわざと放して皆で後を追う展開は、
あまりにも分かりやす過ぎて、
「あぁやっぱりなぁ」と思ってしまい、
さほど興奮できなかったのは残念でした。



さて、お話の主軸(事件部分)の感想ですが、
やはり、スペシャルのお話は散漫な感じになるなぁと思いました。
通常、スペシャルでは、
一つの事件だけでは長丁場を持たせられないので、
殺人事件が二つ三つと起こった上で
それぞれが複雑にからみ合って、事件を分かりにくくしていたり、
一つの事件の真相が他の事件に繋がったりするのですが、
今回は、タイトルにもなっている“カナリアの娘”が
実は犯人側の人間だった
(途中で行なわれた彼女の誘拐が狂言だった)と判明した時点で、
物語の九割は片付いていたので、
後半の一時間弱は、見ていて物足りなかったです。
この狂言誘拐にしても
神戸警部補が殴られた瞬間が放送された事によって、
この私でも、そのタイミングの良さに
(娘がドアを開けた瞬間に、神戸が後頭部を殴られた)
「これって狂言じゃない?」と察する事ができたので、
後は答え合わせを待つだけの気分になりました。

まぁ、“相棒”らしく、
最後に後味の悪いどんでん返しがあったのですが、
今回は娘の心境に限っていて、
対外的には何も変わらなかった事も、味気なかったです。
なんというか、上手く言えないのですが、
塩がちゃんと利いてない料理を食べさせられたような気がしました。
余計なところを省いて、ギュッとまとめて一時間のお話に圧縮したら、
いつもの“相棒”ぐらいには楽しめたかなと
思いました。



次回からは普通の一時間弱の番組になり、
神戸さんの紹介も続くようなので、楽しみです。
次のスペシャル(年始?)までには
二人の関係性も進展してると良いですね。

あ……でも、
狙ったようにホモ疑惑なネタを出すのは止めてほしいと思いました。
「おいおい」と思っただけで、あまり笑えなかったので。
制作側に過度に狙われると、腐女子は逆に萎えます。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


続きの第2話「さよなら、バードランド」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-21-4


2009-10-15 15:21  nice!(1)  コメント(0) 
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