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感想@アニメ「蒼天航路」第25話:白馬津*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「蒼天航路」の感想です。
今回は第25話「白馬津」です。ネタバレがあります。
原作の漫画は未読です。


前回の第24話「投降と遁走」はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-19-4

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-3


────

前回で出てきた地名“白馬津”が
今回のタイトルになりました。
でも、どういう場所だったっけ……と、忘れてしまっています。



さて、前回に引き続き今回も、劉備のメイン回でした。
三国志を扱った他の作品なら、
今回の劉備の言動は
さぞかし感動的なものとして描かれたと思います。
でも私は、これまで散々ふらふらしきた劉備を見ていますので、
今さら、彼が曹操を否定するような事を言っても
発言に深みを感じられないというか、
「そういう彼を利用して生き延びてきた人間が言う事か」と
思ってしまいました。

確かに、曹操が天帝の周りにいる家臣達を一掃したのは
宜しくない事で、
劉備がそれに対して怒るのも、人として自然な事かもしれません。
でも、曹操を表立って断罪できるほど、劉備も偉くないというか、
曹操の非道さを挙げて戦えるほど
劉備は聖人ではないですよね。
ぶっちゃけ、その時の勘で主を代え続けるような
主体性の無さの方が、問題が大きいような気がしますが……。
ただ、これらの感想は、
私がこの「蒼天〜」の劉備を好きになれなくなっているのが
理由として大きいので、
そういう感情を抜きにして語れば、
違った感想になったと思います。

劉備が、その時その時を一生懸命に生きているからこそ
ああやってふらふらしてしまう結果になっただろうという事は
よく分かります。
でも、劉備の場合は
まずは自分の行動を省みる事の方が先ではないかと
どうしても思ってしまいます。

そして、天子の傍に曹操や董卓のような人間しかいなかったのは
私もちょっとかわいそうだとは思いましたが、
当の天帝は、大の曹操贔屓でしたよね。
この状態こそが、劉備に言わせれば、
近くにあの二人しか居なかった事から出た弊害(盲目状態)なのかも
しれませんが、
当人の気持ちを差し置いて、
劉備が勝手に代弁していることに対しても、
私は「なんだかなぁ」と思ってしまいました。



さて、関羽。
視聴者には、登場時から彼が関羽だと分かっていますが、
劉備たちが全く分かってない
→関羽は死んだのかも→いや、あいつはもしかすると……と、
推測が徐々に移行していったのが面白かったです。
ああやって見ると、関羽の強さは以上ですね!
味方にするとこの上なく頼もしい武将だけれど、
敵にすると、戦場では絶対に会いたくない鬼だというのが
よく分かりました。
また、本当は望まない戦いなのに、
自分に与えられた役目を終えてなお無言でいる関羽に、
辛さを感じました。
関羽が顔を出さなかったのは、どういう経緯かは分かりませんが、
不本意ながらも寝返って戦っている事への
心の痛みが表われているようにも思えました。



次回が最終回でしょうか。
なんだか尻切れとんぼで終わってしまうようで、残念です。



────
感想は以上です。


第26話(最終回)「心の闇」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-01


2009-09-23 12:31  nice!(0)  コメント(0) 
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