SSブログ

感想@アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIRT」第20話 墓前の父*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIRT」の感想です。
今回の第20話は「墓前の父」です。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 6 [Blu-ray]

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 6 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: Blu-ray

ネタバレを含みます。


前回の第19話「死なざる者の死」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-10

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-7


────

ここ最近、作品の謎の根幹に当たる重要な真実が
解明されるのに合わせて
お話が重くなっているので、
見ると悲しくなると分かっているシーンを見るのが
ちょっと辛いです。



今回は、父ホーエンハイムと息子エドの別れから
始まりました。
この放送を視聴していて、改めて気付いたのですが
エドとホーエンハイムは髪型が似てるんですね。
今回は、ホーエンハイムがエドに対して
「オレにそっくりだ」と呟いたように、
キャラクターとしての作りは
わざと似せてあるんだなと実感しました。
また、原作では、現在進行形で
この親子が共闘しているのを思うと
(担わされた役割が違う為、
同じ場で戦う事はありませんが
彼らの目的と信念は同じ)
この二人の髪型が同じ事には
やはり意味があるんだなぁと感じられます。

また、息子は父を乗りこえていくのが
物語としての定番なので、
最後はエドが髪型を自主的に少し変えるか、
変えざるを得ない事態(しっぽを切られるとか)があったりして
ホーエンハイムからの脱却を試みるような気がします。
最終的には……ホーエンハイムは亡くなると思いますので。
(死ねない男の最後の望みは死ねる事でしょうし、
何より、先に行って待っていると言ってくれた
妻トリシャに会いに行かなければならないので)



寝ずに済む、飲食もせずに済む……という
アルの現状を羨む、リンの無神経な台詞は
私も聞いていて「うわぁ」と思いました。
一族の為に不老不死になる手段を探して
一生懸命になっているリンにとって、
アルは良い見本になっていて、
彼のあの発言も本心からのものなのでしょうが、
だからこそ、良い面しか見ていないリンの無知さが
痛々しかったです。
あの場は本当に、ウィンリィが居てくれて良かったです。
多分、アルは誰よりも人が好く、当事者でもあるので、
彼だけだったならあそこまで
リンに向かってキツい言葉を投げられなかったと思います。
アルも、幼馴染みであるウィンリィに庇ってもらえて
嬉しかったでしょうね。
リンについては、上記の通り
彼なりの立場と目的があるので、
一般的な常識の物差で
彼の言動の良し悪しを測る事はできないのですが
これから起こる様々な事を経て
彼が変わっていくのを
おとなしく見守っていきたいです。



さて、メインとも言える
“錬金術で作ったのは本当に母だったか”という事について。
この国では土葬が基本のようなので
普通の死体でさえ
墓を掘り起こすなんてとんでもない事でしょうが
二度と思い出したくない──見たくない死体を
エドが自ら確認しなければならなかったのは
本当にきつかったと思います。
そして、“死んだ人は二度と生き返らない”という悲痛な事実が、
今回ばかりは、エドやイズミ師匠の心をを救っているのが
皮肉な話だなと思いました。
イズミ師匠の「(自分の子を)二度殺さなくて良かった」との発言が
本当に重かったです……。
確かに、アレがもし“死んだ人が再び生き返った姿”なら
それを再び死なせるという事は
禁忌を犯した云々の問題を除外しても
ショックな事ですからね。
また、作ってしまった“アレ”に対しても、
「母親じゃない(エド)/わが子じゃない(イズミ)」と分かった事で
本当の意味で、
その死を悼む事ができるようになったのではないかと思います。
大人のイズミはともかく
エドは、正面からアレに向き合う事はしなかったでしょうから。



最後にあった、
エドが知らない記憶をアルとウィンリィが共有している事から、
現在のアルの記憶が、本当の彼のそれであるのを言葉で証明した件も
良かったです。
ここは、原作を読んだ時もホッとした部分です。
アルは、もしエドにこうやって証明されなくても
彼や自分の記憶に対して疑う事はもうしないかもしれませんが、
確実に“本当の自分だ”と分かる事ができたのは
とても大きいと思います。
アルは、この作品の象徴的キャラクターなので
(エドは主人公)
彼の魂の裏付けがなされた事は
視聴者としても有難かったです。





────
ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます
にほんブログ村

続きの第21話「愚者の前進」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-30-5

宜しければ合わせてどうぞ。


2009-08-27 20:36  nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。