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感想@アニメ「青い花」第9話:夏の夜の夢*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「青い花」の第9話「夏の夜の夢」の感想です。
ネタバレを含みます。
私は、原作の漫画は未読です。


前回の第8話「恋は盲目」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-20-2

各話の感想記事のURLは、他のアニメ作品と共に
こちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-27


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前回の感想でも書きましたが、
第8話「恋は盲目」は、冒頭しか見られませんでしたので
その中盤〜最後がどのような話になったのかを、私は全く知りません。

こういう状態で、この第9話を視聴しましたので、
アバンで、一つのテーブルについた文ちゃんと京子ちゃんが
同じ人(杉本先輩)を想って泣くシーンを見て
「うわぁ」となりました。
せ、青春だなぁ。瑞々しいなぁ。

二人とも「杉本先輩が好き」という気持ちは同じで
そうした気持ちが涙となって溢れ出てしまいましたが、
それぞれの立場が違うのが、やはり興味深いです。
一応、杉本先輩の“恋人(だった?)”文ちゃんにとっては
リアルな恋愛でした。
でも、杉本先輩に振られた上に
すっかり関係がぎくしゃくしている京子ちゃんは、
一人で彼女を想う時期が長かったせいか、
報われない片思いをするのにすっかり馴れていて、
そういう自分に苦笑したり、時には自嘲しているようです。
「それでも先輩が好き」だからこそ、
今回は京子ちゃんも泣いてしまいましたが、
その涙には、いい加減に杉本先輩を忘れられない自分へのなさけなさも
含まれていたように思えます。
といっても、京子ちゃんはそういう自分を嫌っているのではなく、
逆に、こうして笑い飛ばす事で
「何をどうしたって先輩を好きなんだから仕方ない」と
彼女を好きな自分をきちんと認めている気もします。

本来、二人は(特に京子ちゃんにとって文ちゃんは)
ライバルなのかもしれませんが
嫉妬といった醜い感情が前面に出されないのは、
京子ちゃんがとても優しい人であるのと、
文ちゃんが毒気を抜かれる系の良い子であるのと、
京子ちゃんの中で、杉本先輩に対する諦めが強くあるせいだと思います。
京子ちゃんにとって、先輩を好きな気持ちは真実だけれど
彼女には絶対に振り向いてもらえないと分かっているからこそ、
今、まさにリアルな恋愛として
杉本先輩との関係に悩んだり、悲しんだり、
泣いたりしている文ちゃんを見ても、
憎々しい感情は出ないのかなと、私は想像しています。
もしかしたら、許婚がいるという現実に対しても
京子ちゃんは諦めているのかもしれません。
許婚の康ちゃんが悪い人でないからこそ
杉本先輩が好きなくせに、彼を突っぱねられなくて、
ついつい流されてしまうんでしょうね……。



幼い頃の京子ちゃんがハイキングコースの途中で迷った話を
彼女自身が皆に明かした件を耳にして、
康ちゃんが変に反応している描写がありましたが
あれは何故だったのでしょうか。
やはり、恥ずかしい過去を京子ちゃんが自分から皆に明かした件が
彼にとっては驚き&意外に思ったポイントだったのでしょうか。
たとえば、京子ちゃんが友人を積極的に作らない性格で、
これまで心を開ける相手を持てなかった人生を送ってきたと仮定した上で、
そうした彼女を幼少から康ちゃんが見守ってきたのなら
彼のこの反応は当然かもしれませんが
……そういうエピソードは特に無かったですよね。

何分、この記事を書いている今は
リアルタイムで放送を視聴した直後で、
柔道大会の放映があったせいで、
ただでさえ遅い放送時間が今回は更に一時間後になり、
今、朝四時過ぎなので、頭が回りません。
もしかしたら、私が細かな描写を見逃しているかもしれません。
この康ちゃんの反応については、特に気になっているので、
録画したものを次回の放送までにきちんと見直してみます。



あーちゃんが怖がりで、文ちゃんが平気というのは
ちょっと意外でした。
怪談話を持ちかけられた時のあーちゃんの嬉しそうな顔ったら、もう!

また、これまでは傍観者として、
恋愛に悩むあーちゃんを外側から見ていたあーちゃんが、
本気の恋を知らない自分を今さら知り、
恋をするかもしれない将来について、少し考えるようになっています。
スタッフさんが狙っているのかたまたまなのかは分かりませんが
文ちゃんとあーちゃんが、友達以上に急接近しているらしい描写が
ちらほらとあるのが気になります。
でも、残りの回があと二つしかないのを思うと
(全11回放送予定)
文ちゃんはこのまま杉本先輩を好きでいるような気がしますし、
何より、あーちゃんが恋愛の対象になってしまうと、
もし文ちゃんが彼女との関係に苦しむ羽目になった際に
相談できる相手がいなくなるのが可哀相なので、
変な進展は無い方がいいなぁと、私は勝手に思っています。

今回のメインテーマでもある?
友情を深めた文ちゃんと京子ちゃんの描写が大変良かったので、
文ちゃんが、杉本先輩への恋心をこのまま大事にしながら
彼女が自分の元に戻って来るのをじっと待つ展開でも
良いような気がします。



最後になりますが、
京子ちゃんに好きな人がいると確信していても
それでも彼女を好きだという意思を康ちゃんが示した事が、
私は大変嬉しかったです。
幸せ者だなぁ、京子ちゃんは。
それでも、彼女は杉本先輩が好きだという設定があるのが
この話の魅力だと思います。



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感想は以上です。


続きの第10話「幸福の王子」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-03-1


2009-08-27 04:07  nice!(1)  コメント(0) 
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