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感想:アニメ「タイタニア」第21話 エスタールの邂逅*ネタバレあり [アニメ感想]

田中芳樹先生の小説を原作としたアニメ「タイタニア」の
第21話「エスタールの邂逅」の感想です。
以下の感想にはネタバレがありますので
未視聴の方は閲覧にご注意下さい。


前回の第20話「クロノス強襲」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-08-7
原作の小説の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-03-2

アニメ版の感想記事については、他の作品も含めて
URLを下記ページにまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-9


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ファン・ヒューリックが死亡したとの報告を
タイタニアが受け取った後のお話です。
原作の小説ではさらりと流されていましたが、
このアニメでは、その部分にオリジナル展開を入れて
話を膨らませています
……けれど、私には蛇足のように思えました。

この作品は群像劇なので、××が主人公!と決められてはいません。
しかし、その役割上、他のキャラクターより優遇されている人物はいて、
ジュスラン卿はまさに主役級と言える人物です。
アニメで出番を増やされたファン・ヒューリックも同様です。
未完の状態が長く続いている原作の小説では、
この二人が顔を合わせる事は一切ありません。
多分、二人が対面したら、
それこそ歴史が大きく変わる瞬間を迎えるのでしょうが
実現していません。

なので、“直接会わない”という点で原作の設定を残しつつも、
“惜しいところでスレ違っている”という改変は
大変良かったと思いますが
(特にジュスランがファン・ヒューリックを意識しているので)
ジュスランが正直じいさん号を敢えて見逃すという展開には
かなりの無理があると思います。
今後の展開を考えると、二人を下手に戦わせるわけにはいかず、
また、ジュスランが本気で攻撃すれば、
あの状況で正直じいさん号が無傷で逃亡する事はまず無理なので
制作側の都合としてあのような展開になったのでしょうが
……ジュスラン卿には、ザーリッシュ卿やイドリス卿ほど
やっきになってファン・ヒューリックを捕らえる気がないとはいえ、
情に流されてタイタニアの公敵を逃すほど甘くはないと思います。
また、今回のジュスランは、
ファン・ヒューリックを逃すに当たり、
アジュマーン藩王が持っているような意見を述べますが
(タイタニアには敵が必要云々)
これも、口にしない方が良かったと思います。



ファン・ヒューリックの遺体確認の際に、
ジュスラン卿が棺の中を確認しないのも、とても不自然でした。
尤も、この時のジュスラン卿は、
彼自身が言っていたように、
交渉相手の技量を測るための対面としか思っていないので
中にファン・ヒューリックがいるかいないかは
さほど大きな問題ではないのですが、
(いない事も想定した上で、交渉に臨んでいる)
上蓋が閉まってる状態で出させて、「はい終わり」では、
ちょっと呆気無さ過ぎます。
いくら、これが儀礼的な事で、
ジュスラン卿も重きを置いてなかった事とはいえ
もう少し描きようがなかったのかなと思いました。



ラドモーズ事件で謹慎処分になったバルアミー子爵が
今後、どういう展開で辺境に追いやられるのかと思いきや、
反乱分子は勿論のこと、
イドリス卿の手が伸びないところまで逃すという展開になっていて、
ここは私も好きでした。
警備にわざと穴を空けるというイドリス卿の策も
いかにも彼らしいと思います。
そして、それが失敗に終わり、
イドリス卿がジュスラン卿にしてやられた後、
彼を「口から先に生まれてきたような男」と評したシーンには
思わず笑ってしまいました。
それはあなたでしょうと、ツッコミを入れずにはいられませんでした。

そして、話の展開上、仕方がないのですが、
リディア姫が、別にいなくても良い存在になっていますね……。
もう手紙のやり取りのエピソードはお腹いっぱいなので、
彼女を描く時間を他のキャラクターに当ててほしいです。



────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


続きの第22話「野望のプレリュード」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-28-6

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-08-28 00:45  nice!(0)  コメント(0) 
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