さくらもちモチ

感想「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜（ファントム）」第19話：約束　[アニメ感想] [編集]

アニメ「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜（ファントム）」の感想です。
今回は第19話「約束」です。

原作のゲームや漫画などは見ていません。
以下の感想にはネタバレを含みます。


前回の第18話「対決」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-31-5

各話の感想は、他作品も含めて
下記一覧ページでURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-9


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玲二（ツヴァイ）がエレン（アイン）と再会し、
キャルとは別れてしまった前回を受けて、
今回は総集編でした。
た、確か、総集編はこれで三度目ですよね……。
以前の感想記事にも書きましたが、
実は私、第１〜２話は未視聴です。
ツヴァイがインフェルノの暗殺者として
本格的に働き出すところから見ましたので、
その後の視聴にはあまり支障がなかった上に、
ウィキペディアの記事を見る事で補足ができていました。
でも、最初の総集編で実際の映像の一部を見られたのは
本当に嬉しかったですし、有難かったです。

ちゃんと視聴していないと、
少しややこしく思えるかもしれないお話なので
中盤で二度目の総集編があったのも
まぁ必然かと思いました。
ただ、ここで総集編を入れるなら
初回の総集編は要らなかったのではないかとも
思いましたが……。
（私にとって初回の総集編に価値があったのは
上記の通りです）

話を区切る線の代わりに総集編を利用するのは
視聴者に優しい作りなのかもしれません。
でも、このアニメをここまで見ている視聴者は
既に原作のゲームを遊んでいて話をよく理解していたり、
「早く続きを見たい」と思ったりするような人達のはずなので
逆に辛い作りになっていたと思います。
初回の総集編を有難く感じていた私でさえ
「ええ？　また総集編？」と眉を寄せたほどですから。



今回は、その総集編がただ流れるだけでなく
最初と最後に新規映像が加えられていました。

最初が、キャルの目の前でジュディが死ぬシーンです。
何も悪い事をしていない──あの時そこにいただけなのに
隣で優しく微笑んでくれていた“姉”がいなくなったシーンは、
見ていた私にもきつかったです。
あの瞬間に、キャルは多くのものを失ったんですね。

そして最後では、キャルの目の前に
サイス＝マスターが登場しました。
きっとキャルは、あのままサイスに引き取られて、
新たなファントムとして育てられるんですよね……。
玲二やエレンがそうだったように
キャルにもサイスによる記憶操作がなされるのでしょうか。
でも今回のキャルは、
いつになっても現れなかった玲二に対して、
悲しみだけでなく、強い恨みも抱いているようなので、
サイスがこれを上手く利用すれば、
キャルはツヴァイ討伐（ついでにアインも）に特化したファントムに
させられてしまうのかなと、想像しました。
サイスとの出会いは、
どうあってもキャルに不幸しか齎さないので、不安です。

ところで、私は前回の感想記事において、
懐中時計と銃が皿の上に置かれているシーンにおいて、
これをやったのが玲二ではないかと書きましたが、
今回の放送を見たら、
玲二と決別したキャルの気持ちの表れだと思えました。
自分を迎えに来ない玲二に対して
泣きながら「どうして……」と呟くキャルは、
ジュディを亡くした時と同じ顔をしていました……。
玲二がエレンと再会できた事で
ささやかな幸福を得られている分、
更に辛い状況に追い込まれつつあるキャルの悲劇が
とても際立っていたので、
見ていて本当に辛かったです。



次回は……日本編？？
玲二と一緒にいたのは、梧桐組若頭の親類の女の子ですよね。
どうやらパロディではなさそうだったので
二人して、玲二の故郷である日本に帰ったという話なのでしょうか。
エレンは女子高生として暮らしているみたいですが、
この“ファントム”の話が終わってない以上、
二人は安穏とした生活に身を置いても
血と硝煙の匂いからは逃げられないのかなと思いました。






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続きの第20話「故郷」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-19-2

宜しければ、合わせてどうぞ。

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