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感想@アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第弐拾参話:涙*ネタバレあり [アニメ感想]

新世紀エヴァンゲリオンのテレビシリーズの感想です。
今回は、第弐拾参話「涙」について書いています。
ネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧にご注意下さい。


前回の第弐拾弐話「せめて、人間らしく」の感想記事はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-01-2

「新世紀エヴァンゲリオン」の各話の感想記事のURLは、
こちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-02-2


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副題が「レイ3」……レイのメイン回です。
二人目のレイの自爆回でもあります。
アスカがメインの前回が見ていて辛くなるなら、
今回は見ていて悲しくなります。



前々回の感想でも書きましたが、
DVD版の6巻(第弐拾壱話〜弐拾四話)は
映画「DEATH & REBIRTH シト新生」で使われた新規映像が
付け加えられている為、
テレビで放映された内容とは少し違っています。
レイの自爆シーンもそうなのですが……
ハマっていた当時は、
自分がテレビシリーズの内容をよく覚えていた事もあり、
DVD版とそれとの違いをよく分かっていたのですが、
さすがにこれだけの年月が経つと、忘れてしまっています。

──で、今回の日本テレビの再放送で、
この回をリアルタイムで視聴しましたら、
直前まで、この感想を書く為にDVD版を視聴した事もあって
その違いに改めて気付きました。
テレビ版は、レイが自爆プログラムを起動させた後に
やけにあっさりと──あっという間に
初号機が爆発しちゃうんですね。
DVD版は、レイが零号機に取り込んだ使徒が
お腹の辺りで膨らんだ事で、
まるで零号機が妊婦さんのようになったり、
自爆の直前、使徒とほぼ融合しつつある初号機が、
何かを求めるように片手をあげつつ立ち上がったりするシーンが
(おそらくその対象は
レイの脳裏にフラッシュバックで現われた碇司令か、
レイが求めているというシンジのどちらかか、その両方)
あります。
最後の最後には、その初号機が綾波レイを思わせる姿に
(融合している使徒のように、光っている)
変化しています……。

レイについては、二人目がひたむきで健気だった分、
三人目の登場を目にするのは、未だにショックです。
同じレイだけれど、同じでない、
あのレイはもういない……と思うと、淋しいです。
でも、三人目のレイに対して
「こんな事なら三人目のレイは要らなかった」とまでは思わず、
同じ姿が画面に映る事にホッとする部分もあって、
私の心境は非常に複雑です。

最後にリツコさんによって明かされる、
レイがクローンだという秘密も、やはり重いです。
そして、常に冷静に、気丈に振る舞っていたリツコさんも、
お母さんの赤木ナオコ博士と同様に、
恋の前には、
科学者としてでなく一人の女性の顔が出ちゃうんですね。
赤木博士もそうだったけれど、リツコさんもいじらしい
……けれど、嫉妬を向ける方向が間違っているのが悲しいです。
リツコさんがシンジに真実を見せたのは、
明らかに、結果的に碇司令に対する嫌がらせですものね。
(秘密事項を勝手にバラすという点だけでもそうですが、
息子のシンジに深いショックを受けさせる事で、
不器用ながらも彼を大事にしている碇司令をも傷付けている)



タイトルの「涙」は、物凄く良いと思います。
ご存知のように、エヴァでは
日本語と英語の題名が一つずつ付けられていて
(英題はBパート冒頭のアイキャッチで明かされています)
日本語のタイトル:漠然とした言葉
英語のタイトル:その回の内容を端的に表わした言葉
という違いも付けられています。
私は日本人なので
英語に対してつい構えてしまうところがある点と、
英語の方が日本語の訳次第で印象を変えられる事から、
私はどちらかというと英語のタイトルの方が好きなのですが、
今回だけは、断然、日本語のタイトルを押します。
当初は、第拾六話「死に至る病、そして」の対として
「希望に続く病、そして」というタイトルだったそうで、
この変更に対する英断にも、私は拍手を贈りたいです。
本当、「涙」以上に、
この回を適確に、情緒たっぷりに表わす言葉は無いと思います。
レイが初めて流した涙、
シンジの「出ないんだ、涙」の台詞、
最後のリツコさんの涙
……こうして挙げていくだけで、せつなくなります。



アスカも辛い立場にあります。
初号機の凍結が解除された時にアスカが発する
「何よ。私の時は出さなかったくせに」の台詞は
私の耳に痛かったです。
もしあの時、初号機が援護に出たら出たで、
アスカはプライドを傷つけられ、強く反発したでしょうが
それでも初号機を出してほしかったんだなと伺えます。
エヴァを動かせなかった事で、
アスカが生きる意味を失っちゃったのも、悲しいです。





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第弐拾四話「最後のシ者」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-01-4

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-08-01 09:37  nice!(0)  コメント(0) 
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