さくらもちモチ

感想＠アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第拾参話：使徒、侵入*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

新世紀エヴァンゲリオンのテレビシリーズの感想です。
今回は、第拾参話「使徒、侵入」について書いています。
ネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧にご注意下さい。


前回の第拾弐話「奇跡の価値は」の感想記事はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-30-3

「新世紀エヴァンゲリオン」の各話の感想記事のURLは、
こちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-02-2


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新劇場版「エヴァンゲリヲン：破」の公開に合わせた
日本テレビでのテレビシリーズの再放送を機に
感想を書いています。
放送の時間帯があまりにも遅過ぎ＆不定期で
リアルタイムでの視聴が難しいので、
久し振りに自宅にあるDVDによる視聴を行なっています。
今回から第拾六話「死に至る病、そして」までは
DVDでは第4巻に当たります。

*帯で隠れていますが、ミサトさんのバストの豊満っぷりは凄いです。



この回は、序盤の安穏とした空気が途中で一変して、
一気に緊張感が増す展開が、お見事です。
勿論、私は既に何回も見ていますので、
最終的にどうなるのかは分かっていましたが
今回もドキドキしながら視聴する事ができました。
特に、リツコさんがプログラムを組む前までのシーンは
緊迫感が凄いです！

そして、今回はリツコさんのメイン回でもあります。
前回の「奇跡の価値は」で
ミサトさんに父親との確執があったようだと分かりますが、
このお話では、リツコさんが
母親の“女”の部分に対して複雑な思いを抱いているらしいのが
示されています。
それが、赤木博士（お母さんの方）の死や
綾波レイの秘密に関係しているのを思うと
ちょっと複雑な気分になります。



対使徒戦であるにも関わらず、エヴァを起動せず、
主人公であるパイロットたちが蚊屋の外──という設定も凄いです。
今回は、エヴァが動かせる状態にあったとしても
全く太刀打ちできないので、
まさに「エヴァは凄いけれど人間も凄い」という話になっていたと思います。

エヴァのシリーズ中盤のお話は
どれも一話完結型で、
主に描かれるキャラクターも違えば、
問題となるエピソードも異なるので、
短いお話の中で個性を出さなければいけないのですが
その点ではこの回はずば抜けていますね！
おまけに、視聴者が何となく分かっていた気分にさせられていた
スーパーコンピューター“MAGI（マギ）”の説明もなされた上に
碇司令の中では“初号機＞＞＞＞零、弐号機”であるのが
露にされたり、
加持さんが“お仕事”に励んでいたり……と
（普通に見ていると
加持さんがネルフの仕事に勤しんでいると思えますが、
その実体を知った上で彼の台詞を聞くと、
この時の彼がスパイ活動中だったと分かります）
最初から最後まで濃い内容となっています。

普段は、ミサトさんが勢い半分で立案した無謀な策を、
リツコさんが苦言を放って窘めるのに、
今回は逆なのも面白いです。



MAGIの内部に貼られた
開発者たちのメモ書きが面白いのは勿論ですが、
リツコさんが開けた
MAGIの“脳”に当たる部分が
本当に人間の脳のような形状なのが、興味深いです。
しかも、それが現われたのが
リツコさんが「母さんの脳みそそのものなのよ」と言うシーンという
えぐいおまけ付きでした。

残り一秒しかない状況なのに、少しも焦らず、
「ゼロやマイナスじゃないの」と冷静に言って
余裕を見せていたリツコさんは、さすがですね！
そして、無事に終わったと分かって深い溜め息を吐いたり、
ミサトさんがコーヒーの差し入れを渡した時には
ひどく疲れた姿を見せたり……と、
あまりリツコさんらしくない
（普段は見られない）部分を見られた点でも
貴重な回だと思いました。
後の回でのリツコさんは、ある意味、精神的に壊れちゃいますが、
その時とは違う感じで
顔に疲れが出ているのがいい味だなぁと感じられています。





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第拾四話「ゼーレ、魂の座」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-30-6

宜しければ、合わせてどうぞ。

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