さくらもちモチ

感想「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜（ファントム）」第16話：告白　[アニメ感想] [編集]

アニメ「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜（ファントム）」の感想です。
今回は第16話「告白」です。

原作のゲームや漫画などは見ていません。
以下の感想にはネタバレを含みます。


前回の第15話「再会」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-29

各話の感想は、他作品も含めて
下記一覧ページでURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-9


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私は関東に住んでいるのですが
この「Phantom」が流れる時間帯は
放送の前半がTBSのアニメ番組と重なっています。
（前半は「けいおん！」後半の今は「大正野球娘。」）
私は「Phantom」を録画している事から
リアルタイムでの視聴はTBSを優先していて、
この感想を書きながら
話の分からない「Phantom」をぼんやりと見る事が多いです。
（最近、各回の感想を書いていくにあたり
ようやくちゃんと視聴し直したので……）
この「告白」の回もそうでした。

いつもは「？？？」だったのですが
キャルとツヴァイが心情を明かすエピソードが描かれている最中で、
しかもしかも、二人が寝たようなシーンもあったことから
「うわぁ」と思いながら見ていました。

今回、改めて見直してみて
……想像していた以上に深刻なシーンだったので
やはりあの部分を見ただけだと
話の全体像を正確に掴むのは難しいんだなぁと実感しました。



クロウディアが梧桐組幹部の前で
アイザック・ワイズマンを射殺した事から
とりあえず一件落着──しましたが、
問題が解決した事で逆に
キャルの今後という別の問題が残る事態になった話でした。
こんな事になるなら
ツヴァイは「キャルに暗殺者としての素質がある」などと
言わない方が良かったでしょうが
（ああいう天才的素質は発見されないに越した事がない）
後の祭りです。



視聴していて、引っ掛かる事が二つありました。

まず一つ目。
このままではキャルを本当に暗殺者にしなくてはならない事を
ツヴァイが最後まで言えず、
逆にキャルから言わせた展開になった事です。
キャルの幸せを考えれば、自分から彼女を離した方が良い
──でも、彼女との他愛のない日常生活に
安らぎを覚えている自分もいて、
ぐずぐずと言い出せずにいる
……というツヴァイの心境は理解できますが、
これがアダルトゲーであるのを踏まえると
（こういう偏見を持つのは宜しくないのですが）
男にとって随分と都合の良い展開になっていたと思いました。
たとえ、どうあっても最終的に
「私はレイジの傍にいたい」とキャルに言わせる展開に
せざるを得ないとしても、
ツヴァイには、こういう事態になっているという説明を
キャルに対して行なってほしかったなと思いました。
重大な問題を言えずにいた結果、相手に察してもらうって
ちょっとなさけなかったです。

そして二つ目。
「レイジの傍にいたいから暗殺者になる」と決めたキャルです。
キャルはまだ人を殺した事がなくて、
実際、もし彼女が予定通りにインフェルノ入りを果たしたとしても、
当分は地味な訓練と、ファントムの補佐だけで済んだでしょうが、
いつかは彼女自身が誰かを撃たなければならない時が来たはずです。
キャルは、大事なジュディを殺された事で、
人が亡くなる辛さや悲しさを痛いほど知っているはずなのに、
それを他人に与える事に加担しようとしているのが、嫌でした。
キャルはツヴァイの仕事を「誰かがやらなければならない事」と
称していましたが、
元々、暗殺業という任務そのものが異端であるのに、
それを変に肯定するのもどうなのかと……。
これじゃ、キャルがただの恋愛厨になってしまいます。

ツヴァイが「オレがキャルのいる方に行く」と決めて、
キャルが「私がレイジのいる方に行く」と決めるシーンが
大変良かっただけに、
その前の展開が残念です。



そういえば、今さらですが、
キャルはツヴァイを「レイジ（玲二）」と本名で呼ぶんですね。

この二人の関係ですが、
私はやはりセックスをしただろうなと思っています。
原作がアダルトゲームなので、
そちらだったら間違いなく二人は寝ているでしょうが、
アニメではぼやかされていました。
先にベッドで寝ていたキャルは服を着ていたし、
その端に座るツヴァイも着衣のままだった……ので、
そこだけを見れば、
二人の間に肉体関係はないようにも思えましたが、
その後、キャルが「こんな日ぐらい〜」と言っていたので、
「あぁやっぱり寝たのかな」と思い直しました。
↑
キャルの台詞には直接的な言葉が一切なかったので、
単純に、二人が気持ちを確かめあった事を
彼女は挙げたのかもしれませんが……。



リズィは、すっかりツヴァイの良いお友達と化していましたが
いくらクロウディアの専属ガードマンだからといって
今回も敵に脅されているのは
どうなのかと思いましたw
でも、何故か憎めません。
ちょっとドジっこなところもかわいいです。






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続きの第17話「真相」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-29-5

宜しければ、合わせてどうぞ。

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