SSブログ

感想@アニメ「蒼天航路」第17話:曹操と劉備*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「蒼天航路」の感想です。
今回は第17話「曹操と劉備」です。ネタバレがあります。
原作の漫画は未読です。


前回の第16話「天子奉戴」はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-22

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-3


────

実は今回、放送直前まで
別のアニメの緊迫したシーンを見ていたので
(途中でハッと気付いて、慌ててチャンネルを合わせた)
呂布と陳宮によって張飛が追い出されるシーンが
変にぬるく感じてしまいました。
コミカルだとさえ思えたのですが、
この認識が正しいのかどうか不安です。
仲間に裏切られたシーンなのに
こんなに安穏としていて良いのかなとも思いました。

で、いつもの通り、分からない部分がありました。
陳宮は、元々は曹操に仕えていた人ですよね。
でも、彼に見切りをつけて(呆れて?絶望して?)敵側に回った
──その陳宮が張飛を裏切ったのは、どうしてだったのでしょうか。
たとえば、陳宮が張飛という個人を切っただけなら分かります。
でも、張飛が兄の関羽や劉備と繋がっているのは、
わざわざ挙げなくてもいいほど明らかです。
つまり彼は、今回の一件で、曹操だけでなく劉備をも敵にしたわけで。
この頃の劉備がまだ本格的に力を持つ前だったという点と、
もし張飛が呂布に殺されていれば、陳宮の裏切りが発覚するのが遅くなり、
劉備や関羽は他の兵と共に飢えた……
もしくは、飢えを嫌がった彼の兵が
散り散りになって逃げたかもしれないという点を差し引いても、
陳宮に、あの場で張飛を殺す利点は無いように思えます。
やはり、人民に慕われて台頭しつつある劉備を疎ましく思ったり
警戒したりしたが故の行動だったのでしょうか。

あくまで想像なので
もしかしたら、とんちんかんな事を言っているかもしれません。
そういうふうに思えた視聴者の考えだという事でご容赦下さい。



さて、その前に、とうとう孔明が出てきました。
EDでのスタッフクレジットを見逃してしまったので
確認できてないのですが、
担当された声優さんは平田広明さんでしょうか。
好きな声優さんなので、当たりだと嬉しいです。
でも森川さん同様に、あまりご出演されないような気がします……。
というか、孔明が劉備の仲間になるのって
もうちょっと後というか
劉備が本格的に天下取りに着手した後というイメージがあるので、
この分だと、孔明は
シリーズの終盤にちょこっと出るだけなのかと思い、
不安になりました。

そして、この「蒼天〜」の孔明は、妖しい感じの人なんですね。
劉備軍だけでなく、作品全体から浮いた存在っぽかったのが
変に面白かったです。



そして、今回の主題の感想ですが……
これまで散々書いてきましたように、
私は原作の漫画や「三国志」関連の小説を
ほとんど読んでませんので、
曹操が劉備と戦う以前に、
劉備が曹操の軍門に下るエピソードがあった事に
本気で驚きました。
これまでのように、二人が戦わなかった時期はあっても、
他はずっと争っているものだと思っていました。

曹操と劉備では、支配者としての格の違いがあるのが
よく出ていたと思います。
狩りでの最初の挨拶の時点からして
二人の差は歴然としていましたが、
許チョに月を狙わせた段階で
曹操はもう達観した様子を見せていました。
狩りの最終戦では、
劉備がとてもなさけなかったですが、
曹操の「都と天子を与えられたら何をするか」との問いに対して
答えを出せない自分がいるという点にすぐに気付いた事に、
彼の優秀さが表われていると思いました。
というか、曹操はこれで、
今までは一時の情に流されて奮起するだけだった劉備を
統治者として本格的に目覚めさせたのではないでしょうか。
今の曹操なら、たとえ敵でも、
優秀な人材がこの世に登場するなら、
満足げに「ならばよし」と言って笑うでしょうが、
この後、曹操が劉備によって
幾度となく苦しめられるのを踏まえると、
大き過ぎる器は、それを持つ個人をも辛い立場にするのかなと
想像しました。

狩りの第2ラウンドの夏侯淵対関羽の争いは、
お互いに相手の素晴らしさをモノローグで語る事で、
視聴者に「彼らは凄い」と思わせる演出になっていました。
(該当のキャラクターに「オレは凄い」と自慢させるよりも、
他のキャラクターに
「こいつは凄い」と褒めさせる方が、真実味が増す)



今回は、ちょっと眠かったのですが
狩りでの賭けが始まった辺りから面白く視聴できました。
“できた人間”として曹操が描かれているのを見るのは、
とても気持ちが良いです。
今日はいつになく彼が格好良いと思いました。
ちょっとトキメキましたww



────
感想は以上です。


第18話「鄒氏夢幻」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-05


2009-07-29 02:35  nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 2

らっちぇ

いっつも楽しく感想見てます
第2ラウンドは夏侯惇対関羽じゃなくて夏侯"淵"ですねー惇の弟のほうです。
狩りはコミカルな劉備がなんだか面白くて劉備がちょっと好きになったエピソードでしたね
by らっちぇ (2009-07-30 18:07) 

さくら

■らっちぇ様
初めまして、こんにちは。

キャラクターの名前の間違いをご指摘下さり
ありがとうございました!
私は「また夏侯惇が活躍している」と本気で思っていましたので、
らっちぇ様にご指摘を頂かなければ
いつまで経っても間違いに気付けなかったと思います。
本当に助かりました。
間違いにつきましては、先ほど修正致しました。

らっちぇ様のコメントを拝見した後で
夏侯淵についてネットで調べてみたら、
彼は弓に秀でていた人物とされているんですね!
狩りでの描写も、そうした事が元だと分かりましたので
お陰さまで作品に対する理解を深める事もできました。
本当にありがとうございます。

>劉備
ダメダメなところばかりでしたが
愛嬌がたっぷりある面白い人物に描かれていたと
私も思います。
これから、曹操に対する気持ちがどう変わっていくのかを見るのが
とても楽しみです!

by さくら (2009-07-30 21:43) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。