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感想@アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第七話:人の造りしもの*ネタバレあり [アニメ感想]

新世紀エヴァンゲリオンのテレビシリーズの感想です。
今回は、第七話「人の造りしもの」について書いています。
ネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧にご注意下さい。


前回の第六話「決戦、第3新東京市」の感想記事はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-28-3

「新世紀エヴァンゲリオン」の各話の感想記事のURLは、
こちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-02-2


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私は一時期、エヴァに物凄くハマっていたのですが
それから相当の年月が経った事もあり、
忘れている事も多々ある体たらくです。
そして……こんなお話の回があること自体
すっかり失念していました orz
これを見ていて「そうそう、この回あった!」と
ようやく思い出した始末です。

なので、お話の瑣末はかなり忘れている上に、
JET ALONE(以下J.A.)暴走の最後のオチも
記憶に全く残ってなかったので
はらはらドキドキしながら見る事ができました。
散々見てきたアニメのはずなのに
まるで初視聴の時のように楽しめてしまいました。


2クール(半年間/全24話前後)のアニメ作品の場合、
第4〜6話ぐらいにシリーズの最初の山場があります。
このエヴァの場合は、ヤシマ作戦がそうです。
それまでにない大規模な作戦が描かれると共に、
メインヒロインである綾波レイが深く掘り下げられていました。
その後、大体、1話完結の息抜き的な短いお話を幾つか行なった後、
シリーズ中盤となる二つ目の山場に向かうのですが、
今回の話はまさにその息抜きに当たる話でした。
このような回では、脇キャラに焦点が当てられる事も多く、
エヴァでも、“ミサトさん”“外から見たネルフ”について
よく描かれていました。
特に後者──ネルフについては、
エヴァの主要人物のほとんどがネルフ関係者という事もあって、
その内部からあれこれと描かれる事が多い一方で、
外からどのように見られているのかは少なかったので、
そういう点では貴重な回とも言えます。

ミサトさんが、J.A.の完成披露会に行くのを
憂鬱に思った原因の一つに、
彼らからあからさまに
疎まれている&嫌われている点があります。
ミサトさんが彼らを鼻で笑っている事も問題ですが
(下に見られている彼らからすれば
ミサトさんが気に食わなくて当然かと)
子供っぽい嫌がらせを行なう事でしか報復できない
日本重化学工業共同体にも、問題が多々ありますよね……。
会場でミサトさんとリツコさんに与えられた席が
その最たる事です。
他のテーブルは、食べ物やら飲み物、花でいっぱいなのに、
二人のテーブルにはビール瓶が数本
──しかも、二人からは手が届かない位置に置かれているのが
本当に凄かったですw
私も、「そうそうそうそう」と思い出しながら
本気で笑ってしまいました。



現場判断で勇敢な決断を幾つも適確に下して、
自らも身を危険に晒したミサトさんですが、
J.A.の暴走と爆発直前での緊急停止が
予め決められていたシナリオ通りだった事には、
ひやっとする怖さがあります。
リツコさんの台詞から言って、
彼女は全てを知っていたようですが
(冒頭で、碇司令が加持さんと電話で話していますね。
碇司令の手元にあった“資料”の二つ目は
J.A.の設計図のようなので
彼らがあの事件に絡んでいるのは間違いないです)
ミサトさんとは同じ職場内で同志として働く間柄にあっても
立場(職務)の差が、そのまま違いになっていました。
これからもこの差が様々な場で出てくるのを思うと
ミサトさんは辛かったでしょうね。
そして、もしJ.A.の暴走がネルフ側の仕組んだ事ではなく、
純粋な事故で、
ミサトさんが同様の作戦を実行しようとしたら、
リツコさんはもっと本気で止めたかなぁと思いました。



それにしても、未来が無いかもしれないのに
形式通り学校で“進路相談”をしているのが変な感じです。
戦闘になれば死と直面するかもしれないからこそ、
せめて日常生活では普通であるべきとの考えが
ミサトさん達にあるのでしょうが……。
彼女との生活は、まさにそんな感じに映っています。
二人が暮らしているマンションで、
人が生活している痕跡が見えるのはあの部屋だけというのは
非常に淋しいですが。





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第八話「アスカ、来日」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-28-6

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-07-28 21:01  nice!(0)  コメント(0) 

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