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感想「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜(ファントム)」第10話:終幕 [アニメ感想]

アニメ「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜(ファントム)」の感想です。
今回は第10話「終幕」です。

私は原作のゲームを遊んでおらず、
漫画を含めたメディアミックスの他作品も読んでいません。
また、第1〜2話を視聴しておらず、
その分はウィキペディアを読んで補完しています。
これを書いている現在は、16話までとりあえず視聴済みです。


前回の第9話「名前」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-27-7

各話の感想は、他作品も含めて
下記一覧ページでURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-9


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最初と最後に挿入されている
ツヴァイがアインを「エレン」と呼ぶシーンが
とてもとてもせつなかったです。
アインが言う
「こういう時は普通は笑うのかしら、ごめんなさい」の台詞は、
エヴァンゲリオンのヤシマ作戦での綾波レイを
思い出すなぁと思いました。
そもそも、こういう無感情系のヒロインがブレイクしたのって
綾波レイの功績が大きいので
この「Phantom」のPC版ゲームが発売された当時は、
一部でアインが「はいはい、またそっち系ね」と
一括りにされていた覚えがあります。



アインもツヴァイも一流の暗殺者なのに、感情のせいで、
任務をちゃんと遂行できなくなっていたのが興味深かったです。
二人とも感情を殺して本気を出していたら、
とっくに決着はついてましたよね。
ツヴァイは、あんなふうに
恐怖でもってサイスを追い詰める事をしなければ
彼をもっと早く確実に殺せていたはずです。
また、アインは、そんなツヴァイを殺していたと思います。
でも、二人ともできなかった……。

ツヴァイがサイスを追い詰めるシーンは、本当に怖かったです。
普通、アニメに限らず、映画や漫画、小説などにおいて、
視聴者や読者は主人公の視点で作品を見ます。
この時は、一時的にサイスに視点が振られていたので、
じわじわと足音と共に追いかけてくるツヴァイは
完全に敵役となっていました。
サイスへの怒りで我を忘れ、イッちゃってるツヴァイは、
まさにクロウディアが望んだ姿なんですね……。
最後、ツヴァイがサイスに撃たれて海に落ちたのは例外として、
それ以外では、
クロウディアが敷いたレールの通りに彼が走っていたので、
これを心配する点でも、見ていてはらはらしました。



アインとツヴァイが銃口を向け合って語っているシーンも
見ていてせつなかったです。
サイスやリズィの邪魔が入ってしまい、
アインが自分の望みを口にする事はありませんでしたが、
ここでアインがツヴァイに対して何かを語っていれば、
彼女はサイスから“卒業”できたかもしれません。

「ツヴァイを殺せ」とのサイスの命令を受けたにもかかわらず、
結局、ツヴァイを撃てなかった事で
今のアインは昔の彼女とは違うという変化が
よく表われていましたが、
ここはツヴァイの為にも、もう一押しあってほしかったです。
でないと、ツヴァイが救われない……。



今回、ツヴァイからの逃亡に際して、
サイスが本気で怯えるという珍しい姿が見られました。
最後、アインを失ったツヴァイが放心状態になったのを受けて、
形勢逆転とばかりにサイスがいつもの強気モードに戻っていましたが、
その直前まで、今にも失禁しそうな彼の様子を見せられていたので、
全然迫力がないなぁと思いました。
サイスについては、
人形にメンテナンスをするようにアインと関わっていたシーンより、
今回の方がずっとずっと人間臭いなぁと思いました。
クロウディアより好きです。






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続きの第11話「襲名」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-28-1

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-07-28 00:19  nice!(0)  コメント(0) 
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