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感想「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜(ファントム)」第5話:刹那 [アニメ感想]

アニメ「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜(ファントム)」の感想です。
今回は第5話「刹那」です。

私は原作のゲームを遊んでおらず、
漫画を含めたメディアミックスの他作品も読んでいません。
また、第1〜2話を視聴しておらず、
その分はウィキペディアを読んで補完しています。
これを書いている現在は、16話までとりあえず視聴済みです。


前回の第4話「暗殺」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-27

各話の感想は、他作品も含めて
下記一覧ページでURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-9


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何をどう考えても敵の方が正しいのに、それでもその敵を撃てるかどうか
……他人の生死を扱う作品では、よく扱われるテーマです。

任務を遂行する前に行なった、ターゲットを観察する段階で、
ツヴァイが、石頭トニーの一人息子と目が合ってしまったのが
辛いですよね……。
幼い息子が無邪気であればあるほど、悲惨さが増します。
彼が、侵入してきたツヴァイを見つけた際に「わぁ」と喜んだり、
人の死をまだ理解できない年頃だからか
先に殺された母親を見ても、
不思議そうにぼんやりと突っ立ったりするシーンは
見ていて本当に辛かったです。
ここ、銃を構えるツヴァイを様々な角度で描いたり、
死体を直接見せずに
重なりあう手だけでトニーの妻と子の死を表わしたり、
任務を無事に遂行した後のツヴァイが
闇に溶けるように消えたり……と、演出が凝っていました。

ツヴァイはまさに、
仕立て上げられ、丁寧に磨かれた一体の暗殺人形のように
任務を黙々とこなしました。
クロウディア・マッキェネンは、自宅に呼んだツヴァイに向かって、
仕事に対する決定権は彼にあるような事を言ってましたが、
使えない人形は処分されるだけなのを考えると、実情は、
始めから答えが決まっている中で
それを選ばされているようなものです。
本当に辛いから、ツヴァイは心を閉じているようだけれど、
その姿はまさに、彼の前に現われたアインそのものなので、
彼は彼女の道を駆け抜けているのが
こうした形でも表われているなぁと思いました。



ところで……今回、ツヴァイに対して
やたらとクロウディアが色っぽいところを見せていましたが、
最後のシーンは──やはり、もしかしてもしかすると!ですよね。
でも、ツヴァイのあの様子だと
性欲なんかほとんどなく、
クロウディアから与えられる反応に
彼の身体が勝手に反応するようなものなのかもしれません。



一発必中のアインの狙撃は凄いですね。
敵に間違いなく当たっているのもそうですが、
その一発で、対象に対して確実に死を与えているのも凄いです。
さすが“ファントム”。

というか、万が一の事を考えて
ああいう時はカーテンを閉めておくもんじゃないかと思いました。
作中の描写だと、普通の銃ではアインの場所には届かないようなので、
あの部屋自体、周りから狙撃されにくいのかもしれませんが
ちょっと迂闊過ぎます。






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続きの第6話「大火」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-27-4

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-07-27 01:00  nice!(0)  コメント(0) 
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