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感想@アニメ「蒼天航路」第11話:シ水関*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「蒼天航路」の感想です。
今回は第11話「シ水関」です。ネタバレがあります。
原作の漫画は未読です。

前回の第10話「群雄立つ」はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-10

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-3


────

今回のタイトル「しすいかん」のしは、漢字が出ません……。
中国のお話なので仕方ないですが
登場人物や場所の名前も難解な漢字が多いので、
なかなか苦労させられています。



さて、今回は
董卓と反董卓連合が戦場でまともにぶつかるシーンが主でした。
その戦況を硬直状態にさせるほどの影響を放ったのが
赤兎馬にまたがった呂布でしたが……
な、なんか、もう、描かれ方が人間じゃなかったです。
まるで、ちょっと喩えが悪いですが
董卓というボスに使われる最強のモンスターという感じがしました。
私は彼を見ていて、別の日に別の局でアニメにもなっている
ゲーム「戦国BASARA」の本多忠勝を思い出しました。
圧倒的な強さといい、人間離れし過ぎている描写といい、
(アニメではそんなに強そうではなかったですが、ゲームだと強い)
呂布とは似たイメージがあるなぁと思いました。

呂布は、あまりにも超人過ぎていて、
本当に人間を超えちゃっていたように見えました。
体格の良さや、敵も味方も区別なく惨殺していく様は
それほど気にならなかったのですが
咆哮ばかりしていた事に、怪物(モンスター)を連想してしまいました。
叫び声ばかりで、これといった台詞が無かったせいも
関係しているかもしれません。
それだけ呂布は尋常でないのでしょうが、
英雄としては勿論のこと、人としての魅力も、
残念ながら感じられませんでした。
せっかく、小山力也さんが声を担当されているのに
これは勿体なかったです。
無駄にいい声……。



また、今回は、旗と風評についても深く描かれました。
曹操が「曹の旗があれば自分はどこからでも出現できる」云々と
言っていたのが、興味深かったです。
そして、実際にあちこち曹の旗を立たせていたのも!
あれは、曹操についての評価を知るものなら
かなりビビってしまうと思います。
また、勝手に流出していく風評の中の一部が返ってきて、
その中に天命が潜んでいる旨の発言を曹操がした事には、
さすがだなぁと思いました。
曹操には主人公補正が付いているからでしょうが、
冷静に、世情をちゃんと見ていますよね。

その一方で、ようやく挙げられた劉備の旗がとても貧相で、
曹操とは違う意味で、印象深かったです。
今はあのような、急ごしらえとはいえ惨め過ぎる旗しか
挙げられませんが、
彼が皆に認められていき、徐々に台頭していくに従って
その旗も立派になっていくのかなぁと想像しました。
劉備がトリックスター的に描かれているのは相変わらずですが、
今回の彼は状況説明役(台詞で視聴者に説明してくれる)だったので
台詞が少なめだった曹操より浮ついた感が出ていました。
曹操がこれを自分の戦いとして捉えているのに対して、
劉備は他人の戦いを傍観している感じがしました。
実際、義兄弟の関羽が呂布と互角に戦っていたとはいえ
劉備は剣も槍もふるってませんでしたし。
彼個人については、戦いよりも、
帝との対面を果たせた方が大きいのかなと思いました。



董卓は、ボスとして良い貫禄が出ていたと思います。
牛?らしき動物の群れを利用する事で
膠着状態からようやく抜けつつあった戦場に衝撃を与えましたし、
何より、その屍の上を悠々と歩いて下りてくる様には
天下の実権を握る覇者としての貫禄がたっぷりとあったように見えました。
動物の死骸が、まるで
董卓が歩く為に敷かれた絨毯のようでした。
呂布の猛攻の際もそうでしたが、引きの画面になると、
鎧の色で黒々としていたのが、人々の血で赤く染まっていく演出が
とても面白かったです。
董卓や呂布の圧倒的な強さを見せつけられた気分になりました。

こんなに強い董卓なのに、
確か後で呂布に殺されるんですよね……。
呂布も呂布で、あまり良い死に方をしない記憶が朧げにあります。
そういうのを思うと、
人生はなかなか上手くいかないというか、
どんな人でも満足のいく死に方を得られる事はあまりないんだなぁと
実感してしまいます。



ところで、放送開始時からつい最近まで
このアニメが全何話なのかが分からず、
もしや1クール(三ヶ月/10〜13回ぐらい)で終わりかとも思いましたが、
とりあえず2クール目に入る事は確定らしいので、ホッとしました。
2クール目に入ってからは、
“三国志”の目玉でもある曹操と劉備の戦いが
いよいよ主に描かれるのでしょうか。
とても楽しみです。


────
感想は以上です。


第12話「孫堅昇天」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-24-3



2009-06-18 11:36  nice!(0)  コメント(0) 
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