さくらもちモチ

感想@ドラマ「白い春」第10話：娘を救ってくれ*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

フジテレビの連ドラ「白い春」の感想です。
今回は第10話「娘を救ってくれ」です。ネタバレを含みます。


前回の第９話「娘を襲った悲劇」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-09


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今週も号泣でした。
別に、泣きたい為にこのドラマを視聴しているわけではないので、
泣こうと思って泣いてるのではないのですが……
さちの退院祝いとして
春男が海への旅行をプレゼントしたシーンで
大泣きしてしまいました。
涙がポロポロこぼれるんじゃなくて、
滝のように帯になってダ−ッと頬を濡らしたので
自分でも「ちょww　私、泣き過ぎ」とびっくりしてしまいました。

ここに繋がる、
春男が一人で旅行代理店に行ったシーンもせつなかったです。
受付のお姉さんと話す時の春男の嬉しそうな顔といったら……！
また、ただでさえ少ない額である上に、
さちへのプレゼントを買ったせいで更に減ったお給料を
はたいて申し込むところも、大変良かったです。
具体的な金額は出ませんでしたが、
春男は多分、お給料のほぼ全額を使ったと思います。
くしゃくしゃになった給料袋が、
財布すら持ってない春男の現実をよく表わしていました。
味が出ていて良かったなぁ。
お金や物で愛情を測れるわけではないけれど、
自由に使えるお金が少ない
（あれを稼ぐだけでも苦労している）春男だからこそ
嫌味がない印象的なエピソードになったと思います。



この旅行を申し込む際に、
申込書を前にした春男が
ボールペンを持ったまま手を止めるシーンがあります。
この後の行動が、春男のプレゼントの真相に繋がるので、
彼の描写は敢えてここで切られています。
ここ……制作者側のスタッフさん達は
狙ってこのようにしたんでしょうが
今のところ戸籍上は“住所不定”である春男が
自分の住所（連絡先）を書けないのを苦に思って
思わず手を止めてしまった──ようにも思えるんですよね。
春男が村上さんとさちにプレゼントを贈ったという
実際の話の方が良かったので、
（申込書に記入した名前と住所は村上さんのもの）
こちらで良かったなぁと、しみじみと思いました。



その前、さちがまだ入院している時に、
春男が村上さんと二人だけで話をするシーンで
「一緒に見舞いに行くか」
「いいのか」
「当たり前だろ」
というやりとりがあったのを聞いて、
私の顔がほころんじゃいました。
前回もそうでしたが、
愛しい娘の危機に二人の父親が一致団結して頑張ったというのが
前面に強く押し出されていたと思います。
こういうのを経て、
あれほど村上さんに対して疑心暗鬼だった春男が
彼に娘を預ける（＝さちから本当に離れる）気になれたんですよね。
以前にも、村上さんに強要されて
春男がさちに会わないようにしていましたが、
その時とは全然違います。
それだけ、村上さんに対する春男の信頼感が
彼の中でしっかりあるんだなぁと、実感できました。



今回は、栞の父親についても語られました。
自分が父親だと娘に名乗れない男と、
自分が娘だと父親に名乗れない女
──立場こそ違いますが、境遇的には非常に似ています。
実の父親を前にして何も言えず、
しまいには、想い出のネックレスすら外してしまう栞を見て、
春男はどう思ったんでしょうか……。
沈黙を通そうと決めた栞の意思を汲んで
余計な口を一切挟まず、
ひたすら傍観者でいたところも、
彼が人間として落ち着いてきた証かなぁと思いました。



さて、来週はいよいよ最終回！
この流れだと、失踪した春男をさちが探すみたいですね！
さちの熱意に負けて、
また春男とさちの交流が復活すればいいなと期待しています。

また、次回予告によると、
初回で春男が食い逃げをした食堂で、彼が働くようになるようで！！！
まさかこうやって伏線が回収されるとは思ってもみませんでした。
春男が、食い逃げをした代金を多めに支払った時点で
もう終わりかと思ってました。
そして、謎の八百万円の行方は、
やはりデビ（役名が分からない）が使ったようで……。
こちらも、あやふやにされたまま終わるかと思っていたので、
ちゃんと謎が明かされそうな事にホッとしました。

来週も必ず視聴します。
終わってしまうのが淋しいです。



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続きの第11話（最終回）「本当のお父さん」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-24

宜しければ、合わせてどうぞ。

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