さくらもちモチ

感想@アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIRT」第5話 哀しみの雨*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIRT」の感想です。
今回の第5話は「哀しみの雨」です。

ネタバレを含みます。

前回の第４話「錬金術師の苦悩」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-26-2

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-7


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ハガレンの世界の中核を担う重要キャラクターである
スカーのお披露目回でした。
原作でこの部分を読んだ時は、作中のエドじゃないですが
スカーに見せつけられた絶対的な強さに対して
本気で「ヤバいヤバい！」と思ったものです。

ですが、その原作で馴れてしまったせいか、
今回のアニメでのスカーの登場シーン＆エド達が攻撃を受けるシーンでは、
怖さを感じるよりも
「あぁ、こうやって登場するんだっけ」と感慨深くなった方が
勝ってしまいました。



ニーナとタッカーの悲しい最期を聞いて
自分に対してとんでもなく絶望を感じていたエドでしたが、
圧倒的な力を誇る敵・スカーに命を奪われかけた事が
良い意味で刺激になったようで、
この放送の最後ではすっかり元気になっていました。
きっと、エドのこの変化は
陰鬱になっているばかりじゃ事態は少しも進展しないという結論を
彼が出した事と、
非常事態を経たお陰で、頭の中がすっきりしたせいだとは思いますが、
序盤のエドの様子が（特に目が）アレな感じで少しイッちゃっていたので、
あんなに落ち込んでいたのに、立ち直りが随分早いなぁとも思いました。



ホークアイによるマスタング大佐への「無能」発言は、
原作で読んだ当時は爆笑したものですが、
今、落ち着いて見てみると、
そんな二人を傍らで見ているハボックの台詞も含めて、
説明調だなぁと思ってしまいました。
でも、焔の錬金術師が持つ特性が分かりやすかったのは勿論ですが、
大佐のちょっとお調子者な性格と、
彼を守る為ならば方法を選ばないホークアイの心の強さが垣間見られる
良いシーンだと思います。
こういう名場面を見ると、本当、
ゲームやアニメ、マンガのキャラクターって短所が魅力に変化するんだなぁと
実感します。
格好良いところだけじゃないところに、人間味が物凄く感じられるので、
そのキャラクターの深みが増します。



イシュヴァール人との確執も、少し明らかにされました。
今後、このアニメが原作通りに進むのであれば、
マスタング大佐、アームストロング少佐、ウィンリィの父母、
そしてスカーの目線であの悲劇が語られ、
更に、掃討戦のきっかけになった子供が射殺される事件の真実も
ちゃんと明るみになるわけですが、
好んで見聞きしたくない重い内容の話なので、辛いです。
とはいえ、こういう過去と現在を踏まえた上で
本誌で連載されている話が存在しているので、
しっかりと受け止めたいと思います。
この頃のスカーの言動を考えると、
彼とアルが一緒に逃げるなんていう原作の終盤で読める展開は
まるで嘘のようです。
それだけ、エルリック兄弟にもスカーにも他のキャラクターにも
これから色々とあるんだなぁと思い、しみじみとしてしまいました。



スカーと会う前に、亡くなったニーナを惜しんだエドが
「どうにかできないかと考えている」云々と発するシーンがありました。
ここは、ヒューズが亡くなる時のマスタング大佐に繋がりますね。
聴いた瞬間、ヒューズのお葬式を思い出してしまい
辛かったです。





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続きの第6話「希望の道」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-10-7

宜しければ合わせてどうぞ。