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感想@ドラマCD「キサラギ 声優Ver.」*ネタバレあり [ドラマCD・声優CD感想]

CD「キサラギ 声優Ver.」の感想です。

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キャストは
家元:小野大輔さん
オノ・ダイスケ:杉田智和さん
安男:中村悠一さん
スネーク:宮野真守さん
イチゴ娘:藤原啓治さん
如月ミキ:堀江由衣さん
(タイトル&キャストコール)若本規夫さん  です。

下記の感想にはネタバレを含みます。
映画・小説は、未視聴・未読です。


BL以外のドラマCD/ラジオCD/声優さんの企画CDの感想記事は
こちらの一覧ページでまとめています。
感想一覧:ドラマCD・声優CD
(BLCDに対する感想記事の一覧はこちら【感想一覧:BLCD】)


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上記の通り、映画版を見ていません。
前知識無しにこのCDを聞き始めましたが、すぐに、
“一人のアイドルの死を悼む為に、ネット上で知り合ったファンが集う”という展開に
「ん? 知ってるぞ、これ」と思い出しました。
映画の公開当時か、テレビの放映当時だと思うのですが、
その宣伝をテレビやネットで見た事があります。
その時に内容が気になっていたので、
今回はそれが分かるのだと気付いて
続きを聞くのがすぐに楽しみになりました。



いきなりの若本節に噴きました!
これ、反則ですよね。
どんなにつまらない内容でも、若本さんの独特の言い回し&声で話されると
面白いと錯覚してしまいます。



全員が集合するまでのバタバタは、
それぞれのキャラクターの紹介を兼ねているんでしょうが、
正直、要らないかなと思いました。
確かに、礼節(喪服)に対するこだわりとか、
アップルパイのくさったリンゴとか、
イチゴ娘のギャップとか……
会話から、彼らの性格などを自然に理解する事はできましたが、
如月ミキの死に不信感を抱き始めるシーンとの差がなくて、
男同士の雑談が延々と続くのを聞かされている感じがしました。
わざとそういう演出にしたのかもしれませんが、
メリハリがないので、
ストーリーを楽しむだけだと(声優さんに興味がないと)
途中で飽きたかもしれません。



また、公式のアオリとして
> グラビアアイドル・如月ミキをしのぶ、一周忌追悼オフ会で、
> 彼女の死因をめぐって5人のオタクがくりひろげる、怒涛の密会推理劇。

とありますが、こちらの作品を“推理劇”と呼ぶには、
推理の部分があまりにも拙い&物足りないと思います。

具体的に言うと、
当初、主要五人の男達は、いちファンとしてオフ会に現われます。
しかし、全員が全員、他の人には知られていない裏の顔を持っていて、
それぞれの方法で、密かに如月ミキに接触していたという過去があると判明します。
その過去が発覚するに当たり、
「もしや如月ミキの死に繋がっていたのでは?」と思われ、
他の人達から疑われるのですが、
その理由も弱いし、疑いが晴れるシーンも弱いんです。
また、全員が一通り疑われて、その都度、誤解が解けるんだろうな……と
読めてしまいますので、
「この先どうなるんだろう」といったドキドキ感もありません。
推理の部分が話の主軸を成しておらず、寧ろ、
上記に書きましたように、男達の単なる雑談が主と化しています。



なので、ミステリの部分を期待して聴くと、
途中で飽きたり、中盤以降で裏切られた気分になったりするかもしれません。
ただ、仮に「こちらはミステリ作品でない」と考えれば、
CDドラマとしては話もまとまっていますので、良いかと思います。
映画版や小説がどのような位置付けなのかは知りませんが、
私が聴いたこのCDドラマに限っては、
公式がアオリとして“推理劇”と銘打った事そのものが
間違っていると思います。
声優さんが豪華なので、もっとミステリ色を強めたら、
なかなか本格的な推理劇CDになったかもしれません。
残念です。



声優さんは……私は、中村さんが中村さんだと分かりませんでした。
いえ、キャスト表を見た後で聴いたので、知ってはいたのですが、
ほぼ序盤から安男役が中村さんであるのを忘れてました。
(私が好きな中村さんの声より高いからだと思います)

“オノ・ダイスケ(映画版はオダ・ユージ)”は、
収録後のフリートークでも杉田さんが触れられていたように、
非常に紛らわしいですね!
しかも、声優の小野大輔に憧れて〜という設定が
いかにも嘘臭いのが、面白かったです。

主要五人のキャラクターへの時間配分は、ほぼ均等なので、
誰が特別多いという事はないと思います。
ミステリの部分が弱い事に目を瞑らなくてはいけないのは大前提として、
(この部分で許せない人は、ご購入を控えた方がいいです)
五人の中で三人以上が好きな声優さんなら、買ってもいいと思います。
二人以下なら、お財布と相談で。
同時期に他のCDの購入を検討しているなら、
充分に悩まれてからでいいと思います。



私にとって、このCDの聴きどころは、
冒頭と終わりの若本さんのコールと、
合いの手入りの堀江由衣さんの歌でした。
(如月ミキが出したとされる架空の曲)

堀江さんは、如月ミキに歌が下手という設定があった為、
今回はわざと下手に歌ったそうですが、
その下手な部分が逆にかわいくて、魅力的だったと思います。
合いの手が入らないフルヴァージョンも、楽しく聴けました!
ほっしゃん可愛いよ、ほっしゃん!
全く期待してなかったのもあって、嬉しい誤算でした。
彼女のかわいい歌を聞けて、気持ちがちょっと晴れました。


映画版とはラストが違うらしいので、
途中の展開や演出も含めて、その差を知りたいです。





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(追記)
映画版「キサラギ」の感想も書きました。
感想@映画「キサラギ」*ネタバレあり

よろしければ、合わせてどうぞ。


2009-05-08 22:11  nice!(0)  コメント(0) 

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