さくらもちモチ

感想@アニメ「東のエデン」第4話：リアルな現実 虚構の現実*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「東のエデン」第4話：リアルな現実 虚構の現実 の感想です。
ネタバレを含みます。

前回の第3話「レイトショーの後に」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-24

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-31-6


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咲ちゃんがようやく自宅に戻ってきました。
事情を知らない皆には知られていなくて当然ですが
一つの冒険を済ませた後である咲ちゃんは
過去を思い出したり、その過去と現在を比較したりして
感慨深くなっているようでした。



うわー……
携帯端末の画面がアップになりましたが、
各セレソンのリアルタイムな活動内容や残金は
瞬時に配信されてるんですね。
プライバシーも何もあったもんじゃないです！

そして、携帯の画面の上部にあった紋様（アイコン？）の内、
たった一つだけが赤くなってました。
あれが亡くなった近藤刑事の印だったんですね。



新しいキャラクターも出てきました。
別のセレソンの火浦先生です。
生い先短い老人ばかりがいる病院を経営していたり
滝沢君に毒を持ったり……と、
いかにもな感じで怪しい──と思いきや、良い人じゃないですか！
しかも、出落ちというか
登場回で早速お亡くなりになるとは。
通例ですと、
主人公の片割れである滝沢が生き残らないとお話にならないので、
彼は暫くの間、
こうして他のセレソンにコンタクトを取っていくのかもしれませんが、
その内、本気でサポーターに間違われて酷い目に遭うとか
そんなふうになるのでしょうか。

火浦先生は、サポーターを「あなた」と呼んでましたね。
という事は、二人は顔見知りの仲で、
火浦先生がそれなりに敬意を払う必要がある相手か、
それほど親しくない相手か……というところでしょうか。
何にせよ、少々乱暴なところはあったものの
滝沢に害を成す人ではなかったので、その死が惜しいです。



火浦先生の悪戯によって、
セレソンが選出された時のメッセージが明かされ、
サポーターについての説明も行なわれました。
そっか……
セレソン自身にも誰がサポーターなのかが
（自分がそうなのか否か）分からないんですね。
そしてセレソンは、
100億という大金を自由に使って、国を救わなければならないと。
そしてそして、誰か一人のセレソンが国を救えたら、
残りのセレソンは消滅させられる……。
お金を私利に使ってはいけない点は当然ですが
なかなか理不尽なルールを強いられるゲームのようです。
火浦先生みたいに、明確なビジョンが見えている人なら
自分の死と引き換えに大金を有効的に使えるんでしょうが
そういう人はなかなかいないですよね。
近藤刑事のように、自分の為に使って自滅してしまう人が
ほとんどではないかと思います。


相変わらず、滝沢の過去は明らかになってません。
──が、彼がセレソンになったのなら、
自覚か無自覚かは分かりませんが、
少なくとも彼がこの国を変えたいと思った事は事実です。
また、火浦先生が少しだけ明かしてましたが、
記憶を消す前の彼は、相当、能動的に動いていたようですね。
滝沢は、失った記憶そのものを気にしていますが、
寧ろ私は、彼が何故、記憶を消そうとしたのか
──その理由の方が強く気になります。

滝沢が数万人のニートを集めて殺そうとした事は、
おそらく、この世界の不要な人
（不利益しか生まない人）をまとめて消して、
一気に人間の質を高めようという乱暴な手段だと思います。
でも、自分の記憶を消すだなんて、よっぽどの事なので、
そうしようとした際に滝沢は絶望を見たのではないでしょうか。
そして、記憶ごと己の過去を消そうとした……とか。

あぁ、続きを見なければ正解は分からないのですが
あれこれと想像してしまいます。
面白いです！





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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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第５話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-08

宜しければ、合わせてどうぞ。