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感想@アニメ「蒼天航路」第4話:炎の宴*ネタバレ [アニメ感想]

アニメ「蒼天航路」の感想です。
今回は第4話「炎の宴」です。
ネタバレがあります。
原作の漫画は未読です。

前回の第3話「北門の鬼」はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-22

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-3


────

この作品に限らず、私は帯アニメの感想をいつも
視聴しながら書いています。
前回は、感想を記述するのに気を取られて
視聴が疎かになってしまったので、
今回はメモ程度に留めたのですが……
それでも分からない所がいくつかありました orz
相変わらず、ハードルが高いです。この作品。

一応、回の冒頭や場面転換があった時には
ナレーションで状況や人物などの説明が入るのですが
さくさく進められてあっという間に終わる&
人物像やその人が置かれた状況を私が理解できる前に
話が進んでしまうので
ついていけません。
きっついなぁ。
一応、ウィキペディアを見てはいるんですが
それでも頭には「???」が浮かんでしまいます。
「ちゃんと見よう!」と思って見てる辺り、
アニメ本来の目的(娯楽を得る)とは
かけ離れてしまったような気もしています。

それでも今回は、前半のAパートで
私にでも分かる曹操の芝居があったので
面白く見られました。



今回、初めて帝と皇族の一人が出てきました。
どちらも外見だけで判断すると
「こんな人が……」と思えてしまいますが
少なくとも後者は愚鈍ではないようで。

その皇族が登場する前に、
政治に対して向上心溢れる様子を見せた曹操の姿が
描かれていました。
言っている事は野心とも取れるのに
清々しさまで感じられたのは
曹操の真摯そうな熱意が
発言に強く含まれていたせいでしょうか。



また、皇族が登場した後、
彼を特別扱いせず、「罪人」として処罰しようとしたシーンでは
彼に対してやり過ぎと思いつつも、面白くて笑ってしまいました。
己の役割や門の在り方について朗々と説くところは
曹操の口の巧さもあるんでしょうが
彼の信念に一点の曇りもないのがよく出ていたと思います。

その皇族が実は殺されておらず、
曹操をハメようとした人が逆にハメられたところは
大変分かりやすいどんでん返しだったので
とても面白かったです!
いつすり変わったのー?という現実的な疑問もありますが
こういう、見ていてスカッとできる描写を入れて頂けるのは、
作品に対して興味を保てるので
(分からない事が多いと、つまらなさを覚えてしまうので)
本当に助かります。
勿論、面白いだけでなく、
曹操の頭の良さや、機転が利く……といった長所が
視聴者に自然に伝わったシーンだったと思います。



今回、何度も連呼されていた事から重要と思しき
“十常侍”という集団の名が出てきました。
何かと思えば、張譲もその一人なんですね。
(ここでやっと
張譲は宦官なのに女好きだったという設定を思い出しました)
性器の有無と性欲の有無は別か……というのは置いておくとして、
彼らは見るからに悪党というか、うさん臭かったので、
これから先も曹操と対立していくんだろうなと
嫌でも思えました。
ウィキペディア【十常侍】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E5%B8%B8%E4%BE%8D



さて、後半のBパートでは、端午の節句が開かれていました。
タイトルの「炎の宴」は、これを差すのでしょうか。

穏やかな宴席──に、主人公の曹操が登場するならば、
何も起こらないはずがないので、
期待して見ていたら、暗殺未遂が勃発!!!!

曹操の剣舞は、きれいで見事ながらも危うい感じでした。
(舞が下手なのではなく
誰かに本気で剣の切っ先を向けそうで怖かった)
しかも、彼が弓矢で命を狙われた事もあったので、
宴の現場ではピリピリとした空気が流れていたかもしれませんが、
帝だけが「芝居仕立てか。凝った趣向じゃ」と言って
一人で呑気でいるのが、おかしかったです。
また、帝が無能そうなのを受けて、
国を憂えている曹操が更に失望したらしいのにも
深く共感してしまいました。



結局、曹操が剣舞を披露したのは帝に上奏する為でしたが、
いくら北門の鬼として有名とはいえ
一介の役人でしかない彼がああいう場に立てたのは
誰かの手引きがあったのでしょうか。
実家の力? 協力者の力?
それとも、曹操が簡単にあの場に行けるほど
甘い世界だったのでしょうか。

上奏した結果、曹操は頓丘に行く事になりましたが
これは良かったのか悪かったのか、私には分かりませんでした。
ナレーションや曹操のモノローグの感じでは
あまりよくない事(左遷された?)に思えましたが
果たして合っているのかどうか……。

こういうのが、アニメで見てすぐに分からないので
物語の背景やキャラクターの心情を知る事やに繋がらず、
辛いです。
難しいなぁ、もう。
既に三分の一が終わっているのに
未だにおいてけぼりを喰らわせている感じです。



────
感想は以上です。


第5話「天下の器」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-06



2009-04-29 02:44  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

NN

はじめまして。
通りすがりのものです。

自分は原作ファンですが、原作未読の方がどう感じるのか興味があり読ませてもらってます。
有名な作品のアニメ化って、原作未読の方にこそ魅力が伝わるものでないといけないと思うので。
今のところ、未読の方には分かりにくい作りになってしまってるようですね。残念です。

ちなみに、一介の役人にすぎない曹操が皇帝の御前で剣舞を披露できたのは、ゼン公(前半で出てきた皇族です)のお膳立てではないでしょうか。
宴の主催者はゼン公、とナレーションでも言ってますし。
by NN (2009-05-22 00:35) 

さくら

■NNさま

初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。

原作をご存知の方にお読み頂いているかと思いますと
自分の感想の拙さが恥ずかしくなります……。
きっと、あれこれとツッコミどころがあると思います。すみません。

このアニメの内容が、原作未読の私にとって難しいのは
感想の中で記述した通りです。
でも、原作の漫画や三国志に対する興味は、
アニメを見る前と比べると、俄然、大きく湧いてます!
以前の感想でも書きましたが、
悪役として描かれる事の多い曹操を主人公として見られたのは
私にとって、本当に大きな事です。
彼に対する意識がすっかり変わったのは
まさに、この作品のお陰です。
私以外にも、アニメで初めてこの作品を知った!という方は
多々いらっしゃるのでしょうが、
原作への興味は、皆さん抱いてらっしゃるのではないかと思います。

実は、自宅近所にレンタル店がありまして、
そこでは原作の漫画の取り扱いもあるので
(タイミングが悪くて、いつも借りられているのですが)
アニメの放送が完全に終わったら
一気に借りてがっつりと読むつもりでいます。
その後で、アニメのDVDも借りてみようかなと思っています。

剣舞の件の補足もして下さり、ありがとうございました。
放送を録画しておらず、今となっては確認もできませんので、
教えて頂けて助かりました。
by さくら (2009-05-22 02:10) 

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