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感想@アニメ「タイタニア」DVD3巻*ネタバレあり(第5話 憧れと、誇りと・第6話 シラクサ星域会戦) [アニメ感想]

アニメ「タイタニア」のDVD3巻の感想です。
この巻に収録されているのは
第5話「憧れと、誇りと」
第6話「シラクサ星域会戦」です。
ネタバレを含みますので、これから見られる方はご注意下さい。


第2巻の感想はこちら(英雄の条件/第4話 リラの決心)
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-02-2
第1巻の感想はこちら(ケルベロスの戦い/天の城(ウラニボルグ)の四公爵)
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-04


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この第5〜6話は
大公が亡くなられた後のテュランジア公国のお話です。

まるで神のようにタイタニアを崇め奉っている大公妃ラティーシャ。
ラティーシャを始め(おそらく生前の大公も)
ほとんどの国民がタイタニアに従順だったはずなのに、
野心溢れる家臣達が反旗を振りかざした事で
彼女が不幸な最期を迎えてしまったのは、本当に残念です。
ジュスランとラティーシャの間に信頼があった分、
この結果が惜しくてなりません。

なので、焦り過ぎた家臣達の野望が上手くいかず、
日和見な周辺各国の賛同を簡単に得られなかった点には
ついつい良かったと思いました。
私は四公爵の中でジュスラン公爵が一番好きなので、余計に。

ラティーシャが大公に嫁いだ事で、悲恋に終わってしまったけれど、
エルウィンとは最期まで魂が共にあったんですね。
事がこじれなければ、二人とも幸せに……とはいかなくとも
少なくともこんな早死にをする事はなかったはずなので、残念です。
特使としてやってきたのがジュスラン卿だっただけ
本当、マシだったのに。
(血気逸るザーリッシュ卿やイドリス卿だったら
問答無用でテュランジアを潰していたはずなので)

でも、タイタニアの存在意義について
疑問を常々抱いているらしいジュスランにとって、
タイタニアに多大な憧れを持つラティーシャやエルウィンと
短い間でも触れ合えた事は
彼にとって意味は少しあったような気がします。
タイタニアに摺り寄ってくる人間は星の数ほどいるでしょうが
立場ある人間が、欲望抜きでそうする事は少ないと思うので。



ワイゲルト砲を使ったアリアバート卿の仕返しは
見ていて面白かったです。
テュランジア側も
サラーム提督といった気概のある軍人が出てきたので
頑張ってほしかったのですが、
この時はさすがにアリアバートを応援しました。
これで無事、名誉挽回・汚名返上となりましたね。
作中でも誰かが言ってましたが
ファン・ヒューリックに負けたお陰で
アリアバート卿が精神的に成長できたなら
逆にお礼を言わなければならないと思います。

わざとテュランジアを追い詰めて
反タイタニアの意志を持つ周辺各国をあぶり出し、
まとめて叩こうというイドリス卿の考えは、
確かに戦火を悪戯に拡大させる事でしょうが
非常に有効的だと思います。
その上で、ほとんどの国がテュランジアに良い返事をしないのが
面白いです。
他の国々もタイタニアに対する不満を持っているけれど
自分達が必ず勝てる確証がない限り
何もせずに戦況を見守るつもりでいるのが、ミエミエです。
ケルベロスの戦いの影響は大きいとはいえ、
未だにタイタニアの影響力が絶大であるのを
示していると思います。



こういう戦いを見ていると、
ファン・ヒューリックがケルベロス会戦に勝ってしまったのは、
ある意味、罪だなぁと思ってしまいます。
今回のクーデターのように
その力もない人々にまで「もしかしたら勝てるかも」という
望みを抱かせていますから。
タイタニアの圧政は決して宜しくないけれど
無駄な戦いで多くの命が散っていったのを思うと
英雄の登場には悲劇が伴うのかなと、複雑な心境になりました。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


続きの第7話「流星の旗のもとに」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-04-2

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-04-02 17:55  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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