さくらもちモチ

感想@アニメ：続 夏目友人帳　第11話「呪術師の会」*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

テレビアニメ「続 夏目友人帳」第11話：呪術師の会の感想です。
ネタバレがあります。
原作・第一期は未読・未視聴です。


前回の第10話「仮家」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-10

各話の感想記事のURLは、下記のページでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-08-2



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塔子さんの買い物のお手伝いをしながら、
与えてもらっているばかりの自分は
できる事をしなきゃ……と思う夏目。

そして、手負いの妖怪との偶然の出会い。
夏目が「縋るような目で見ていた」と
不穏さを真っ先に感じ取ったのは、さすがだなと思いました。
でも、名取さんとの再会があったことで
私の嫌な予感は増長していたので
「なんか大丈夫かなぁ」と不安になりながら見ていました。
名取さんと夏目の考え方の違いは、
妖怪への対処などによく表れているようで
（前回の温泉話は良い方になりましたが）
それなりの場数を踏んでいる大人の名取さんは、馴れもあって、
ある程度の事なら平気でいられるかもしれませんが
まだ初々しいところのある夏目の心は
名取さんにとっては些細な事でも
簡単に傷付いてしまいそうで、
私はテレビを見ていると、余計なことを懸念してしまいます。
杞憂に終わってくれれば、
その心配は単なる視聴の楽しみに変わるので
良いのですけども。



魔よけの文字を夏目の左腕に書く柊。
彼女自身の優しさが生んだ結果だけれど、
その後の夏目に「ありがとう」って言われたのは
やっぱり嬉しかっただろうなぁと、推測してしまいました。
柊の返事が一切無いのが
逆に思わせぶりな感じが出ていて、良かったと思います。
わざわざ言わなくても何となく喜んでいそうなのが
伝わってきました。
手配書にあった妖怪を追う際、
柊の危機の時にも、名取さんは何もしなかったのに
（名取さんは柊を式として使う立場ですから、
庇われる事はあっても庇わないのは、至極当然な話ですが）
夏目が素早く間に割って入ってきて庇うなんて、凄いです。
男前だ！　夏目！

しかも、夏目は強い妖怪を右手だけでぶん殴ってました！
凄いな……アクション漫画だ。



利に走った人間を見て
危険なのは人間の方じゃないかと気付く夏目。
この回もそうなのですが、
この作品では人間と妖怪が対等に描かれているのが好きです。
こういう異種交流ものは
一昔前までは、仲良しこよし系が主流でした。
でも夏目も、最近の例と同じように
そうでないパターンが印象的に描かれています。
人間を好きな妖怪も勿論いるけれど、
この作品では決してそれが全てではなくて、
人間を本気で忌み嫌っていたり、
食べ物としての対象と見ていたりしています。
人間にしても
妖怪に襲われる被害者的立場でいるだけでなく、
夏目のように親しみを全面に出す者、
名取さんのように少し複雑な形で関わっている者、
そして、今回の的場さんのように
悪い人間として妖怪を使役している者……と、
個性としてその性格が強調されています。

今回は、まぁ、悪い人の話でしたので
物語を表面的に見れば後味は悪いですが
実は、そこで強調されているのは
夏目の優しさや、良い人間もいるという事実だったりするので
こういう時もあるよなぁというのが素直な感想でした。



ただ、最後──EDの直前に
包丁？　鉈？といったなにか怖い刃物を持った黒い人がいて、
びびりました。

来週は夏目が困った事に遭いそうで、
二期最終回の最後まで夏目はそれで苦労するかもしれませんが、
この作品は基本的に穏やかな終わり方を主としているらしいので
大団円とまではいかなくとも、
見て良かったなと思える最後に繋がるのかなと
期待しています。





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続きの第12話「廃屋の少年」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-24

宜しければ、合わせてどうぞ。

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