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感想@アニメ「タイタニア」DVD1巻*ネタバレあり(第1話 ケルベロスの戦い・第2話 天の城(ウラニボルグ)の四公爵) [アニメ感想]

テレビアニメ「タイタニア」のDVDを借りたので
自分用の覚え書きも兼ねて、感想を書きます。
ネタバレがあります。

DVD1巻に収録されていたのは
第1話「ケルベロスの戦い」
第2話「天の城(ウラニボルグ)の四公爵」
です。


原作は未読です。
……というか、原作が未巻のままなので、
続きが出た時に一気に読もうと思い、待っているうちに
こうしてアニメ化になったという次第です。
なので、前知識無しで見ました。



────

田中芳樹先生のスペースオペラと言えば、
やはり「銀河英雄伝説」なので、
この「タイタニア」がそれとどこまで違うのか……といった
比較したい気持ちが無自覚で出るかなぁと思いながら
見始めました。
ちなみに銀英伝は、小説は二巻まで。
(キルヒアイスが好きだったので
彼が亡くなったので読むのを止めました。
当時はまだ中学生だったなぁ)
アニメは、一年前ぐらいにまとめて見ました。
ヤンが亡くなった後、
ラインハルトがヒルダに真っ赤な薔薇の花束を持って
プロポーズした……ぐらいまでは
見た覚えがあります。



で、設定も何も分からなかったのですが
このDVD第1巻に入っている二つの話は
これからの長丁場の為の説明に時間を割いているので
分かりやすかったです。
まさに物語の導入部として成功している二話でした。
これでも見る前までは、
話についていけなかったらどうしよう、
キャラクターがよく分からなかったらどうしようと
懸念していたのですが、
実際に見始まってみると、そんな事はありませんでした。
杞憂でした。
多分、登場人物が極力抑えられているせいもあるかと思います。
(初っ端から大量に出しても、
私みたいな軽い視聴者は覚えきれず、ついていけないので)

タイトルが「タイタニア」なので
その名を冠した妖精みたいな美女でも出る話かと思っていたら、
世界の覇権を実質的に握る一族の話だったので
ちょっと意外でした。
でも、私、美形の男キャラが好き(若いのもオヤジも)なので
ウハウハしながら見ました。



圧倒的戦力でもって戦いに臨むアリアバート・タイタニア公爵。
でも、敵であるファン・ヒューリックが
登場した初っ端から余裕たっぷり&不遜な態度でいたので、
何かあるんだろうなぁと思って見ていたら
案の定、彼は捨て身とも言える無謀な策で
アリアバートの軍をほぼ壊滅状態にしたので
びっくりしました。

その前、皇帝陛下の祝賀中に
宰相が銃殺されたので、こちらも驚きました。
どうあってもタイタニアの方がおかしい(行き過ぎている)のに
皇帝を含めた、あの場にいる誰もが文句を言えない事で、
タイタニアが持つ圧倒的な力を
視聴者にも見せつけた、良いエピソードだと思いました。
その前の、彼らがそこに移動するまでにあった
「民衆」云々の話も面白かったです。
イドリスやザーリッシュは、
タイタニアの家名が表立って賞讃されてない事に不満げだったけれど、
よく考えてみれば、それはどうでもよく
寧ろ、実権を握るには、そうされない方が都合が良いのは明らかです。
それを、年齢的にも立場的にも一番上である
タイタニア藩王アジュマーンが彼らに諭すのが
面白かったです。

あのタイタニアの軍を破ったとして浮かれるファン。
でもその成果は認められず、苦労も報われず、
(タイタニアと戦ったという事実だけがあれば良かったので
間違っても勝手はいけなかった戦だった)
星を追い出されてしまいます。
こういう大人の事情(汚い面)を前面に出してくるアクの強さは
いいなぁ。
戦いそのものが面白いのも勿論ですが、
戦後処理も面白いなんて、素晴らしい。
でも、圧倒的権力がのさばっている世界だと
これが当たり前なんですよね。



第一話はタイタニア一族全体の強さ(偉さ)の説明で、
第二話は、タイトルにもあるように、
主役である四公爵の説明です。

特に第二話は
皇帝がお付の者に四公爵についての評価を聞く場面がありますので、
これ以上、分かりやすい人物紹介はないだろうという
構成になっています。
キャラクター名が文字として画面に出てくるのも
序盤は本当に有難いです。
今は公式ウェブサイトやウィキペディアがあるので
昔ほど苦労はしませんが、それでも
誰が誰だか分からなくなるのは、よくある事なので……。

その紹介で笑ってしまったのは、
アリアバート公爵への評価です。
頭も切れる、性格も割と良し、美貌もあるのに
個性が無い(面白味が無い)という事で低いとは。
確かに、型通りの男というのは、
この作品の世界に限らず、全般的に評価が低いですし
(特に物語の世界の中では
たとえやってる事が荒唐無稽でも、
突拍子もない方が高い評価を受ける傾向にあります)
そうでない相手に、そこを隙として突かれて
やられる傾向にあるので、
彼がこのままだと先が見えてしまうという事になるんですが
百戦錬磨なのに他を求められるって
藩王とはどれだけスペシャルでスーパーな人じゃないと
駄目なのかと、思いました。

でも、現藩王のアジュマーンは、その達観振りもあって、
まさにスペシャルでスーパーっぽいです。
凄いはずのアリアバートが小物に見えてしまいます。

でも、イドリスは口ばかりで
なんだか突つけば脆そうなところが見えそうな気がしますし、
ザーリッシュは外見通り、猪突猛進っぽいし……で、
アジュマーンの後を継ぎそうにはありません。

最後に残ったジュスランですが、
「何を考えているのか分からない」と評価されていた通り、
今回は目立った行動を取ってないので
本当によく分かりません。
ただ、ジュスランとアリアバートは
四人の中でも比較的仲が好さそうだし、
イドリスやザーリッシュと比べれば、
上に立つ者として相応しい性格のようなので、
今後の描かれ方次第かなぁと思っています。
ちなみに、外見はジュスランが一番好きです。
第二話で、庭園?っぽい場所で傍に仕えさせていた
黒髪の美少女は、恋人でしょうか。
彼女もかわいかったです。



上記では、好きなのはジュスランだと書きましたが、
ストーリーを踏まえれば、
何か絶対やらかすようなイドリスと、
名をフォンに汚された事で復讐に逸りそうなアリアバートの行動に
今後は注目すると思います。
原作が未完なのが一番のネックでしたが、
この時点では面白いと思ったので
次巻もあったら是非借りてこようと思っています。

今回、戦闘はアリアバートだけでしたが
残りの三公爵は戦場に出ないのかな。
できれば、それぞれの考え方の違いが
戦術で明確な差になって表れるようなシーンを
見てみたいです。



────

感想は以上です。


DVD2巻(第3話 英雄の条件・第4話 リラの決心)も見ましたので
感想を書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-02-2

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-03-04 00:13  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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