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感想:大河ドラマ「天地人」第7回母の願い *ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

NHKの大河ドラマ・天地人
第7回「母の願い」の感想です。ネタバレを含みます。


前回の第6回「いざ、出陣」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-14
前々回の第5回「信長は鬼か」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-01-6



────

蟄居を命じられた兼続は、自分自身と戦っています。
謙信は、戦で使えないから兼続を田舎に返したのではなく、
“戦と自分”について冷静に考えてみろと言いたかったようです。

母親の具合が悪いと弟から聞いても帰らず、
危篤状態になったと聞いても「帰らない」と言い切る辺り、
兼続は自分を見つめようとしたにもかかわらず
結果的に現実から逃避していただけでした。
でも、母親の最期には辛うじて間に合って良かったです!
あそこで行けなかった(行かなかった)ら、
後々、絶対に悔いたはずなので。

でも、唐突に亡くなった&
兼続が母親を気にする素振りに欠けていた事から
あんまり心にきませんでした。
あぁ死んじゃったなぁという感じ。
逆に、子供のように大泣きしている兼続が浮いているように思えました。

後で一人で大泣きしたのも……。
ここ大事なシーンだろうな、
作り手側が強調したいんだろうなとは分かるんですが
気持ち的に置いていかれてしまいました。
なんか先週から、気持ちがドラマに乗りません。



お船は婚約だけかと思ってたんですが
本当に結婚して婿取りをしたんですね。
景勝の複雑そうな顔といったらもう……!

お船が「奥方様」と呼ばれたのが新鮮でした。
そして兼続が縁側に座り、
お船と父親が話すのを背を向けて聞いているのは、
母親の死に落ち込んでいるからなのか、
それともお船が嫁に行ってしまった淋しさもあるのか
──この辺が伺えなかったのが、残念です。
なんというか、こう、
詳細を知りたいシーンでは分からず
特に知りたくない(充分だと思える)シーンではねちっこく見せられるので、
歯痒いばかりです。



紅葉が舞う中での母親の幻影との対峙シーンも、
前回と同様、舞台っぽかったのですが
その特性が全く生かされてないので、好きになれませんでした。
他のシーンのように
普通にセットの前でこうした方がいいと思うんですが、違うのかな。
この演出は、今後も多用されるんでしょうか。
こういうのは、ここぞというシーンのみで使うからこそ
強調としての効果が出ると思うので、
こうも乱発されると、勿体ないと思います。

そして回想シーンが多い!!
死のシーンで回想を多々含めるのはお約束ですが
ちょっとしつこいなぁと思いました。


最後の最後、
ちょっとの苦さを含んだ微笑みで「惜しい」と言ったお船と、
そんな彼女の言葉を聞いて目を見開く兼続は
凄く良かったです。
あぁ二人は本当に惹かれあっていたというのがよく分かります。
と同時に、思うだけでは(この時代の男女は)難しいのだとも分かり、
せつなくなりました。
今週は、上記のように文句ばかり言って見ていた(笑)ので
最後の最後に救われた気持ちになりました。



────
感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


続きの第8回「謙信の遺言」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-28

宜しければ、合わせてどうぞ。



2009-02-15 20:47  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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