SSブログ

感想@機動戦士ガンダム00(ダブルオー)セカンドシーズン#19 イノベイターの影 [ガンダム00:アニメ感想]

*全般的に追記しました


テレビアニメ「ガンダム00」第2期(セカンドシーズン)の感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第19話「イノベイターの影」です。
長文ですが、宜しければおつき合い下さい。


前回の第18話「交錯する思い」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-09
前々回の第17話「散りゆく光の中で」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-01-5


ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


────
(追記の追記!)
・今回、OPのアニュー(蝶と一緒)が金目になってる!!!!
・リヴァイヴへの面接……もとい尋問で、ティエリアが眼鏡を外してる!



さすが終盤に入っただけあって、今週も濃かったです。
目立ったシーンを挙げていくだけでも、かなりありました。

1:沙慈とルイスの会話
2:ハレルヤ復活
3:リヴァイヴの捕獲&アニューの裏切り
4:王留美&紅龍死亡?

前回の予告で、
今回は沙慈とルイスの会話が山場となるかと思ってたのですが
実際そうだったものの、他も充分に濃いので
すっかり霞んでしまっている気がします。



せっかく挙げたので、今回は上記の順番に沿って感想を書いていきます。
その他については、最後にまとめて記述します。

【1:沙慈とルイスの会話】

なんといっても、最初はこれ。
やっと二人が会話を交わせて、良かった……んですよね。
結果は出せてないけれど
頑だったルイスの心がかなり解れていたようだったので
(戦闘後に一人で泣いてたルイスは、五年前に戻ったみたいでした)
ルイスの復帰に向かって、かなり前進したと思います。
でも、今回で決着がつかなかったという事は
今後の戦いでも、沙慈はオーライザーで出撃する度に
ルイスの名を呼び続けるんですね……。
なんか、“これ”というタイミングを最初からずっと失っているので
二人は平行線のまま、ここまで来てしまいましたが、
後はもう、顔を直接合わせるしかないと思います。
でも、敵同士という状況では、
それこそエンプラスが撃墜される
→沙慈がルイスを救出というシチュエーションしか思い浮かびません。
少し前までは、ルイスを本気で心配したアンドレイが、
(彼は沙慈の存在をとりあえず知っているので)
沙慈の元に彼女を返すような展開だと嬉しいなと思っていました。
でも、誰も彼もを「裏切り者」呼ばわりして駆逐したいらしい今のアンドレイが
CBの一員である(としか見えない)沙慈を敵対視しない事など
まずあり得ないので、
沙慈がルイスを奪還する上でアンドレイが深く絡む事はないかなと
思っています。

アンドレイは……勝手にルイスの思いを汲んで頑張るらしいですが
(あれは、ルイスの代わりに世界平和をアロウズで目指すという意味ですよね?)
あの危うさを諭してくれる人が傍に一人もいないのが、哀れです。
こういう時こそ、父親であるセルゲイの出番なのに……。
アンドレイは、父親を殺した事を自分の中でも正当化したいあまり、
これまで以上にがむしゃらに戦っているけれど、
そのせいで余計に辛い思いをしている悪循環に陥っていると思いました。

ルイスとアンドレイによる強襲を受けた際、
迎撃をしようとしたプトレマイオスに向かって
刹那と沙慈が絶叫した「止めろぉぉぉぉ」は……
先週に続き、大爆笑してしまいました。
シリアスなシーンなのに……は、裸って!!!(笑)
笑ってる場合じゃないシーンだと分かっていたのが更に効いて、
なんだか余計に笑ってしまいました……。
なんか覚えがあるなぁと思ったら、
ああいうシーンが映画の「風の谷のナウシカ」にありました。

裸と言えば、
沙慈とルイスの会話が着衣だったので、とりあえずホッとしました。
あれを裸でやられてたら、悶絶してたと思います。
イメージとはいえ、着衣で本当に良かった(笑)。

沙慈は……
この期に及んでも戦争を他人事と考えているようで。
彼の「巻き込まれただけ」発言を聞いた際には
ちょっとムッとしてしまいました。
ルイスの方が駄目なはずなのに、
「自分で望んで変わった」と言い切っちゃう辺りから伺えるように、
彼女の方が考え方が随分としっかりしてて、
沙慈は未だに現実をちゃんと見ていないような気さえしました。
やっぱり、どんなに強い決意をしようと
沙慈は沙慈で変わらず、未だに甘ちゃんなんだなぁとも思いました。
ただ、しっかり者のルイスに不安定な沙慈という組み合わせは
まさにファーストシーズンでの彼らの姿なので
基本的には変わってないと感じられた事に
奇妙な安心感も抱いてしまいました。

ただ、戦闘の最後になされた
「仇を討っても誰も生き返ったりしない。悲しみが増えるだけだ」の台詞と
プトレマイオスに帰還した後に刹那に「戦う」と言った彼の言葉は
心に強く響きました。
特に前者は、私がニール好きだからか
死んだ彼が発した言葉みたいに聞こえてしまい、
しんみりとしてしまいました。
というより、アリー戦に臨む前のニールに聞かせたい言葉でした。



【2:ハレルヤ復活】

いやー、待ちに待ってた時が来ました!
前回の登場が、
ダブルオーライザーの粒子が過剰に舞っていた時だったので、
今回もハレルヤが出てきてくれれば嬉しいなぁと思っていたのですが
唐突に登場してくれました! やった!!
セルゲイの仇を取る為に怖い声で台詞を喋ってる男前ソーマと、
相変わらずノリノリで喧嘩番長さんだったハレルヤの組み合わせは
凄かったです。
ハレルヤが怖い事を言ってたのに、嬉しさで興奮してしまいました。
声に出して「やったー!」と言ってしまいました。

だからこそ、アンドレイ機を追おうとしたGNアーチャーを止めた際に、
ハレルヤが消えて、あっさりとアレルヤに戻ってたのが、とても残念です。
アレルヤには、ハレルヤになった自覚があるんでしょうか。
というか、トランザムライザー(トランザム化したダブルオーライザー)になる度に
ハレルヤさんの登場が確定するとなると、
アロウズでエンプラスが出撃する時は、沙慈が「ルイス」と叫ぶのも加わり、
他の皆さんの声もだだ漏れ……って
物凄く騒々しい戦場になること間違いなしの状況になります。
凄いww

上記の、アレルヤがソーマを止めた件ですが
あれがもしハレルヤだったら、彼女を全然止めなかったと思います。
そして、「マリー!」「私はソーマ・ピーリスだ!」の会話は
最早お約束になっているのでしょうか。
見ていて、「あぁ、はいはい」と言いたくなりました(笑)。
でも、そんなふうになってしまうほど、
アレルヤはマリーが愛しい上に、心配で心配でたまらないんでしょうね。
それは分かっているんですが、
アレルヤに違う人格の名前で呼ばれるソーマの身になってみると、
やっぱり過保護過ぎるかと思います。
前回の放送であったライルの忠告も
アレルヤの心にはちゃんと届いているんでしょうが
こういう非常時ではなかなか効かないみたいです。

それにしても、ソーマは強い。さすが超兵。
アレルヤより機体性能は劣るはずなのに(あくまでサポート機だと思うので)
アリオスより安定感があるってどういう事w
ソーマの戦闘は、物凄く安心して見ていられます。



【3:リヴァイヴの捕獲&アニューの裏切り】

いやー……セラヴィーの戦闘が、特に凄かったです。
私は、セカンドシーズンのガンダムの中では
セラヴィーが特に好きなので、とても嬉しかったです!
ちょっとだけでしたが、六本剣が出た!!
リヴァイヴとの愛機自慢が出た!!
(↑ここ、ティエリアがすんごくかわいかった/笑い)
セラヴィーとガデッサがお互いに掴み合って
至近距離からお互いにバズーカ砲をぶっ放した時は、
リアルで「ちょ……www お前らwwww」となりました。
物凄くハラハラした! でも、良い興奮でした!
リヴァイヴのセラヴィーに対する「火力ばかり優先して!」との台詞も、
セカンドシーズン前にセラヴィーの発表がなされてからずっと
ツッコミたかった事なので、噴きました。
「言ってくれてありがとう!」と、リヴァイヴに言いたい気分でした。

セラフィムガンダムも、その特性こそ出ませんでしたが
ちょっとだけ姿を見られたので、嬉しかったです。
離脱したリヴァイヴに追い付いちゃうなんて、速い速い!
セカンドシーズンに入ってからのティエリアは
戦闘シーンでの見せ場が主人公の刹那並みに多いので、
ファンとして本当に幸せです。
セラヴィー、カッコ良かった〜〜。
惚れ惚れしました。
ティエリアの中の人である神谷浩史さんもセラヴィーが大好きらしいので
きっとこの収録の時はノリノリだったに違いありません。



さて、本題のリヴァイヴとアニューについて。
リヴァイヴの顔を見たライルが、瞬時にハッとなったり、
「アニュー」と呟いたりしてるのがもう……。
アニメ絵なので、基本、キャラクターの顔立ちが似ているのは当然なんですが、
リヴァイヴを見たライルがアニューを思ったのを受けて、
“二人の外見が似ている”のが作中での事実であると、確定しました。
さすがに、髪の色が同じだから……というのは、ないと思います。
でも逆に言えば、一目見てハッとなるほど二人が似てるのなら
ライル以外がリヴァイヴの外見に全然反応してないのが、不自然です。
単に、描く必要も時間も無かったからでしょうが。

──と書いた後に、思ったんですが
ライルは、リヴァイヴの金目に反応したのかもしれませんよね。
ぼうっとしている時のアニューの目と同じだ!
みたいな。

外からダブルオーガンダムを奪取するのは難しいから、
中から働きかけて奪っちゃおうという作戦なのでしょうか。
ヒリングがグッドマンに啖呵切ったように(笑)
次回はイノベイターのみで行なう作戦ですから、
ヒリングとリヴァイヴが脳量子派で会話をして、
上手くタイミングを合わせるのかもしれません。
セラフィムに捕獲された際のリヴァイヴの口角が
ほんの少し上がってたので
(しめたものだと思ってるっぽい)
彼が瞬時に作戦を立てて、ヒリングに伝えたのかも。
ガデッサからの離脱寸前、リヴァイヴは金目になってます。

食堂?でのリヴァイヴへの尋問には、
ツッコミどころがいっぱいありました。
いくら今のCBが人道的組織になっているとはいえ、
敵の捕虜の拘束ぐらいはするべきだと思います。
相手は人間の上位種とされているイノベイターですし、
何をしでかすか分からないのに、無謀過ぎます。
そして、リヴァイヴが頼まなくても
お茶やお弁当がテーブルに出されそうだと思いました。
頼めば、トイレの場所を教えてもらえたり
艦内見学も許されたりするような雰囲気……!

そして、集団による面接(面談?)にしか見えない尋問!
今さらですが、リヴァイヴ・リバイバルという名前も凄いです。



アニューは、どう見てもリヴァイヴが操ってます。
ただ、気になったのが、彼女の喋り言葉です。
金目になったアニューがラッセに銃を突きつけている時も、
彼女は女性の口調+一人称が「私」でした。
(今回のリヴァイブの一人称は「僕」)
ということは、本当にリヴァイヴがアニューを操っているとしても、
完全な乗っ取り(アニューの身体にリヴァイヴが入る)ではなく、
アニューの中にあるイノベスイッチ(笑)みたいなものを
リヴァイヴが押すことで、
予め刷り込まれていたイノベイターとしての彼女の人格を
呼び出したんでしょうか。
まさに、次回予告のナレーションの言葉を借りれば、
リヴァイヴの脳量子派によって
アニューはイノベイターとしての目覚めを促されたのかもしれません。
リヴァイヴがアニューの言動の全てを支配していないのだとしたら、
脳量子派を使って、彼女に
「こう言いなさい」と指示している可能性もあります。

いずれにしても、アニューはリヴァイヴの傀儡のようです。
CBの位置を探る為のマーカーだったり、
捕縛されて動けないリヴァイヴの代わりにプトレマイオスを乗っ取ったり……。
まさにアニューは、もう一人のリヴァイヴだなぁと思いました。

で、次号予告にも繋がることですが、この分だと、
ケルディムと戦うイノベ新型機のパイロットはアニューじゃなさそうです。
ヒリングにしてもリヴァイヴにしても、
今回は機体をやられちゃいましたから、
この二人のどちらがそれに乗ってもおかしくないですが、
アニューがおかしくなった元凶がリヴァイヴであると
ライルも分かったはずなので
やっぱりライル対リヴァイヴになるのかな……。
次回予告でちらっと出てくるヘルメット越しの顔も
リヴァイヴっぽいですし。
(顔だけじゃ判断がつかないので、髪の毛で判断しました)
それに、ヘルメットが
プトレマイオスに常備されてる白いヤツじゃないですよね??


(2/17 追記)
でも

> ヒリング、リヴァイヴらとともに現れた新型機に苦戦する刹那たち。
> その最中、ケルディムガンダムと新型機がもみ合いながら戦闘区域を離れていく。
> ケルディムを駆るライルは、何かを叫びながら損傷した機体ごと新型機にぶつかっていく。

一行目に「とともに現われた」とあるので
やっぱりライルと戦う新型機はアニューが乗りそうで。
リヴァイヴも乗るけどアニューも乗っちゃうんだろうなぁ。
三行目の「何か」は、「アニュぅぅぅぅぅぅぅ」かな。
泣きそうです。


今回、ライルが
「お前らをぶちのめせば、アニューがどこの誰だろうが!」と叫んでいます。
後半はかなり聞き取り辛かったので、違うかもしれませんが
こんなニュアンスで合っていると仮定して、記述を続けます。
「どこの誰だろうが」の後が肝心なのに、
イミシンな感じで切られています(笑)。
でも、これは、
「敵さえいなくなれば、アニューの不自然さにつきまとう諸々の不安が解消できる」と
ライル自身がよく分かっている
という意味で発せられている言葉ですよね。
つまり、ライルはアニューを好きな故に、彼女を疑いたくはないけれど
(疑わずに済むのならそうしたい=敵がいなければ、アニューを疑う必要もなくなる)
どうしても疑ってしまう現状がある、と。
ライルはアニューを愛しているからこそ、
彼女が変であるのを誰よりも先に気付いたし、
彼女が敵に通じている・敵かもしれないという疑惑を
一刻も早く消したくてたまらないんでしょう。
こう考えると、せつなくなってしまいます。
アニューを疑ってしまうからこそ、
彼女を信じたくてたまらない気持ちと戦っているんでしょうね。
前回の放送であった
通路での「アニュー」呼び止めや、通信での「愛してる」は、
「信じているよ」との意味を
やっぱり含んでいるんだろうなと改めて実感しました。

テレビ&アニメ雑誌によるあらすじバレによると、
次週の放送では、
ライルがケルディムに乗ってる最中に奇声をあげるらしいです。
おそらく彼は、戦闘の途中で何かを知る/何かに気付くはずなので、
それが何なのかが気になっています。
私は今まで、新型機にはアニューが乗るものだと思っていたので、
相手が恋人だと知らなかったライルがその正体を知って驚くのかと
想像していたんですけど、この状況だとさすがに違いますよね。
ううん……
アニューがイノベイターだった件について
ライルがリヴァイヴから皮肉まじりであれこれ言われた結果、
激昂しちゃうんでしょうか。
ライルの出撃中に、プトレマイオスにいるアニューに危機が及んでしまい、
それを知ったライルが動転する──という展開もありますよね。
かなり嫌ですが…… orz
というか、今回、ラッセは死んでないと思うんですが
(頬を掠めた程度で済んでるはず!!!!!)
ああして撃った事といい、前回の事後シーンといい、
次回が恐怖の“名前”回であるといい、
アニューの死亡フラグが立ちっぱなしなので、怖いです。
なんか、リヴァイヴの呪縛からほんの一瞬だけ逃れたアニューが
ライルを庇う→最期に「私も愛してる、ライル」の返事→お亡くなり
……の展開とかありそうで、本当に嫌です。
私は、アニューがそれほど好きではないんですが
(好きと言えるほど、まだ思い入れを持てていません)
せっかくライルとくっついたんだから、
彼女には最後まで生きていてほしいと願っいます。
家族が欲しくてたまらなかったライルが
せっかく得た相手を失ってしまうシーンなんて見たくないです。
何より、アニューは他と違って悪いイノベイターではないので、
できれば良い人は死なせたくないという思いがあります。

これまでライルは未来の為に戦ってきたけれど、
アニューを亡くして復讐に走ったら、
彼がこれまで嫌な顔をして皆に言っていた「過去の為の戦い」に
身を投じてしまう事になります。
でも、これは一期のロックオン(ニール)で終わった事のはずなので
ライルは同じ轍を踏まない……と信じてますが、
復讐心は人の信念ですら簡単に変えてしまう事が描かれそうで、怖いです。
もしアニューに何かがあったとしても、
今回の「仇を取っても誰も生き返らない」という沙慈の台詞が
ライルの胸に残っていますように。




【4:王留美&紅龍死亡?】

えーっと……。
放送前に読んだ雑誌のあらすじバレで、
留美の名前がこの先の回にも出ていたので
まだまだ死なないと思っていた彼女ら兄妹ですが
(でも、いつか死ぬだろうとは思ってました)
二人とも、ネーナの爆撃を受けた際はヘルメットを外してるので
まず間違いなくお亡くなりになってるかと思います。
次回のアバンは、彼女達の過去をやってくれるといいなぁ。

ただ、ネーナに呆気無く殺されてしまうのは
誰もが予想したことだと思います。
私もしました。
留美が、イノベイターの計画通りに事を運ばせない、
以前のように再び(自分が望んだように)
世界を変革させられるとにやりとほくそ笑んだ直後に、
ネーナの襲撃を受けたのは、
まさに自業自得だと思います。
というか、ネーナにも言われてましたが
本当に何もなかったっぽいですよね、留美……。
これじゃ、セカンドシーズンに出てきた意味が無いですよ。
ファーストシーズンの時には
もっと厭世感が強かったというか、
世界を変革したい強い理由が留美の中にあったように思えていました。
何か信念を持って世界を変えたがっていると感じられた事が
セカンドシーズンでは皆無だったので
「あれ?」と違和感を覚えていたのですけれど、
死ぬまでそうだったとは──残念でなりません。
お願いだから、来週は留美の過去が描かれてほしいです。
そうでないと、ただの我儘娘になってしまうので!

紅龍は、妹とはいえあんな留美に
どうしてあそこまで親身になっていたのかが、とても不思議です。
彼は人並みの正義感を持ち合わせてはいたけれど、
留美に対する執着心の方が更に大きかったからでしょうか。
ファーストシーズンでは、
留美とアレハンドロの対峙を盗み見していた紅龍が
リボンズに冷やかされてましたものね。
最期、「お嬢様」ではなく「留美!」と名前で呼んで、
彼女を庇おうとした行動は、
まさに愛だなぁと思いました。
関係性はまだ明らかにされてませんので、分かりませんが
紅龍は留美を本当に本当に大事にしてたんだなぁ。
ただ、紅龍が本当に正しい人だったら、
兄としての責任&妹への親愛から
留美の顔を引っ叩いてでも、彼女の間違った行動を止めさせたはずです。
それとも、留美が途中で変わってしまったのかな。
最初は、紅龍が諸手を挙げて協力したくなるほど、
留美も恒久和平の実現に向けて燃えていたのかもしれません。

ネーナからの通信が入った時に
留美が何の疑いも持たずに現状の説明をして、
「助けてちょうだい」と命令しているのが、哀れです。
きっと留美は、人を従えるのに馴れてしまっていたんでしょうね。
心を本当に許せるのは紅龍だけだと分かっていたはずですが、
逆に、紅龍以外の人間には裏切られるかもしれない事を
すっかり失念している感じでした。
自分なら誰でも言うことをきかせられると慢心していたようにも
思えました。

これで留美が死んだとなると、
プトレマイオスをラグランジュ5に誘導する役は
誰がやるんでしょうか。
雑誌のあらすじバレでこれ↑を読んだ時は、
留美の策略かと思ってたんですが
(L5にヴェーダがあるという情報は本当、
但し、そこにアロウズが潜んでいる事までは敢えて教えない)
誰かが留美を装って
プトレマイオスに誘いを掛ける事になりますよね。
情報提供として怪しまれないのは、
初代メメントモリを落とす際に
情報を通信で送った過去のあるネーナです。
でも、彼女が単独でプトレマイオスに戦いを挑むとは考えにくいので、
やはりリボンズの差し金が裏であるんでしょうか。

ネーナと言えば、機体が変形しました!
セカンドシーズンでは、初登場時からずっと飛行形態でしたが、
MSになった今回は、かつてのスローネドライを彷佛とさせていました!
あの量子放出量&具合からいって、
あれはドライの後継機と位置付けて良いのでしょうか。

宇宙船の操舵が利かなくなったと分かった直後に、
留美が「ヴェーダからの介入?」と言い、
ネーナが「私がやってるんだから」と嘲笑しながら説明しました。
これって、ネーナがヴェーダを介して
あの宇宙船の舵を奪ったんですよね。
ネーナがヴェーダを勝手に閲覧できる事は
セカンドシーズン(サーシェスとの対峙)だけでなく、
ファーストシーズンでもありましたが
(プトレマイオス内に兄妹三人で入った時)
そういう事までできるとは……。
これにどの辺りまでリボンズが関わっているのかを知りたいです。
単独行動にしては、
留美がリボンズから切られた&リジェネの悪戯が発動した直後なので、
あまりにもタイミングが良過ぎます。
そして、よりにもよって
まずい子にこういう能力が備わってしまったんだなぁと思って、
悲しくなりました。



では、その他の感想もざっと挙げていきます。


マリナ姫が撃たれずに済みましたが、危機は去ってません。
そして、マリナ以上にシーリンが大変。
マリナは、撃つくらいなら撃たれた方がいいとか言うんでしょうが
彼女を守る為に身体を張らなきゃいけないシーリンにしてみれば
(それが強要ではなく、シーリン自身の望みでも)
たまったもんじゃないよなーと思いました。

そして、これから単独行動を取るらしいシーリン。
おそらくクラウスは死んでないと思いますが
傷ぐらいは負ってるでしょうね……。
シーリンも、マリナ姫から離れたせいで
危ない目に遭う確率が高まってしまったので、とても不安です。



戦闘の序盤で、
刹那が率先して皆に声を掛けているのが新鮮でした。
ファーストシーズンの彼ならば、
誰にも何も言わずに一人で突っ込んでいただろうなと思い、
嬉しくなりました。
特に、刹那が「ティエリア!」と呼ぶところは最高でした。

その戦闘について。
アロウズの新型機の開発費は、
ルイスが匿名で行なった寄付を元にしたと言われていました。
でも、量産した際の費用や維持費は、
基本的に国民の税金から賄われてますよね。
疑似太陽炉を積んだ機体がいくらするのかは分かりませんが
決して安くないだろうとは想像がつきます。
これだけ激しい戦闘が繰り返され、たくさん撃墜されると、
国民は急な増税を強いられてもおかしくないのではないかと
想像してしまいました。
そうなったら、民衆の憎悪が
ソレスタルビーイングやカタロンに簡単に向きますよね。
遠い国の見知らぬ人が多々殺されたと聞かされるより、
自分の生活を脅かされる方が、人々にとっては大きいので、
世論はここぞとばかりに叩くでしょう。
こういう事は、アニメでは描かれてませんが、
そこから感じられる以上に
反政府勢力は民衆から嫌われているのではないかなと思いました。



ケルディムの、
シールドビットアサルトモードがカッコ良かったです!
というか、シールドビットが便利過ぎます。
攻撃も防御も自由自在で応用が利くって凄いなぁ。



そうそう、刹那の怪我についても言及されてました。
リボンズ……刹那の心臓を狙わなかったアリーに
あの時はちくりと皮肉を言っておきながら、
「どうせ彼はすぐに死ぬし」と思って、
刹那の死を静かに待ってたのでしょうか。
それにしても、ダブルオーライザーはどこまで行っちゃうんでしょうか。
再生医療にも使われるとなったら凄い……というか、
どうせなら、その能力で、
以前から大変だったラッセとルイスの身体も治してほしいです。



最後にあったミスター・ブシドーの不穏な台詞が気になります。
今の彼なら、ダブルオーライザーと楽しく戦闘をする為なら
何でも(たとえ悪い事でも)やってしまいそうです!
できれば彼には義を重んじる人であってほしいので、
人としてやってはいけない事には手を染めないように
祈っています。



リジェネの悪戯は、リボンズにしっかりとバレてました。
リボンズに引っ叩かれ、言葉でも脅されたリジェネは
返事すら口にできてませんでしたが、
卑屈にならず、言い訳もせず、
寧ろ屈辱を感じているような不敵な表情を最後にしたので
ドキドキしてます。
脅されても(脅されたから?)リボンズへの反抗心を失わない辺り、
やっぱり他のイノベイターと違います。
全然従順じゃないー!
この先も、ソレスタルビーイングはリボンズに負かされるんでしょうが、
ここぞという時にリジェネがリボンズを裏切る気がしてならないです。
でも、リジェネが表立ってティエリア達に協力するとも思えないです(笑)。



次週予告は、ライルとアニューも勿論ですが、
リヴァイヴに何かを言われて?目を細めているティエリアに
注目しています。
イノベイターが本来あるべき姿をリヴァイヴに説かれるか、
ティエリア自身もイノベイターである事にちょっと触れられて、
ついつい反応しちゃうんでしょうか。
楽しみです。
……とはいえ、怖い事の方が多いのに変わりはないですが。
とにかく、ライルもアニューも生き延びますように!!
あのカップルが笑顔で最終回を迎えられますように!!
ライルには、ニールの分まで幸せになってほしいです。





────
感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます
にほんブログ村


続きの第20話「アニュー・リターン」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-22-1

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-02-16 00:45  nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:アニメ

nice! 1

コメント 2

くるみ

はじめまして。
ググって辿り着きました。

非常に長文かつ読みやすい文章で楽しませていただきました。
ありがとうございますo(_ _*)oペコリ
アニューとリヴァイヴが似てる件ですが・・・
イノベイターは全て対になってる存在だと考えられます。
・ティエリアとリジェネ
・リボンズとヒリング
・ブリングとディヴァイン
・アニューとリヴァイヴ
現在登場している8人は見事に4対になってます。
これの意味する所はこれからの楽しみではありますね。

ではこれからもがんばって書いてくださいね☆
by くるみ (2009-02-20 19:04) 

さくら

> くるみ様

こんにちは、初めまして。コメントありがとうございます。

私の書き方がいけなかったようで……
わざわざ説明して下さるお気遣い、ありがとうございます。

イノベイターが対の存在であることは
周知の事実なので、勿論、私も存じています。
一期25話のラストである後日談(4年後)の映像を初めて見た時は
「おお」と興奮しちゃいました。
それに、イノベイターだけでなく、
刹那(主人公)と沙慈(裏主人公)も
対の存在のようなものですよね。
まさに00(ダブルオー)の名前の通りだと思っています。



私が感想で挙げた「リヴァイヴとアニューの似ている」云々の記述は、
「イノベイターとして対の存在だから」との意味ではなく、
作画上の都合と作中の認識が一致した点です

以下、長いですが、
感想の補足として説明を記しておきます。
上手く説明できないので、余計に分かり辛くなっているかもしれません。



00はそんなでもないですけれど、
アニメや漫画によっては、キャラクターの髪型や服装が違うだけで
個々の顔の描き分けがあまりなされてない場合があります。
どう見ても同じキャラクターなのに、
それぞれを別人として思わなければならない場合があります。
それは、作品の作り手側(スタッフ)と、登場人物が、
そのキャラクター達を作中で“別人”として設定しているからです。

今回のリヴァイヴとアニューは、
パッと見、似ているように描かれています。
視聴者も「似てる」と認識したと思います。
そして、リヴァイヴを見たライルが
即座にアニューを連想したシーンがあることによって
「作中の人々(もしかしたらライルだけかもしれませんが)も、
二人の顔が似ていると思っている」と
明らかにされたわけです。

対のイノベイター同士の顔が似ている件は、
リジェネを初めて見た時のティエリアの反応でも、
作中の世界での確定事項となっています。
(ティエリアが「似ている」と言ったのだから、それが真実という意味で)
視聴者である私達は、勿論それを分かって見ていますから、
アニューとリヴァイヴの顔が似ていて当然と思っていますが、
その認識が作中の人々の感想と同じだったという事を
感想では挙げてみました。



他の例で言うと……
たとえば、セルゲイとアンドレイ親子の場合。
セルゲイの若い頃を見ると顕著ですが、
彼ら二人は、顔立ちが似ている親子だと言えます。
しかし、二人に対する登場人物達の意見・感想が
アニメの中の台詞や説明で一切出てこないので
作品の世界の中でも本当にそうなのかは分からないわけですよ。
アニメという都合上、二人は割と似せて描かれているけれど、
本当は、外見がそう似ていない親子と思われているかもしれません。
(二人の顔がどのくらい似ていれば
「似ている」と言われる範囲になるのかも、定かでないので)

ぶっちゃけ、アニメは、
見ている人に分かりやすい描き方をされています。
たとえば、イノベイターや一部のキャラは金目になってますが、
あれはあくまでアニメ的な表現であって、
実際に金目になっているわけではない……というように。



はぁ、本当に長くなってしまいました。
本当は、こんなに長く書く事でもないんですよね。
感想をお読み頂く上でちゃんと補足になっていれば良いのですが。
by さくら (2009-02-20 21:23) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。