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感想:大河ドラマ「天地人」第6回いざ、出陣 *ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

NHKの大河ドラマ・天地人
第6回「いざ、出陣」の感想です。ネタバレを含みます。



前回の第5回「信長は鬼か」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-01-6
前々回の第4回「年上の女」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-01-31

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-07-4



────

今回のアバン(テーマ曲前)の説明で、ハッとさせられました。
これまで私は、戦国武将としての関心の強さの度合いが
上杉<<<<織田
だったので、
天下統一を果たそうとする織田にとって
上杉は、頭の上に乗った漬け物石みたいな存在で、
まさに目の上のたんこぶというか、邪魔に思えた(笑)んですが、
逆に上杉の立場で織田を見ると、
そりゃもう強大というか、
織田に協力する有力武将を一つ一つ落としていかなきゃいけないのは
本当に大変なんだなぁと、実感しました。
やはり、同じ事柄でも主観が変わると面白いですね。
当たり前の事なのですが、
目からウロコな感じで、新鮮さも覚えられました。



織田の前で、柴田勝家と秀吉の犬猿の仲が描かれていました。
本当に合わないんだなぁと、面白く思いながら見ていました。



さて、今回は直江兼続の待ちに待った初陣です。
暗闇の中、重い甲冑に身を包んだ状態で山林を行軍すると考えただけで、
嫌なものですが(笑)
戦となれば、彼らは更に刀を振るうんですものね。凄いなぁ。

そして、兼続だけでなく、皆がびびっているのが新鮮でした。
そう、戦に馴れているのなんて
ほんの一握りですよね。
自分が殺さなければ殺されてしまうという残酷な現実の前では、
初陣への期待感など吹っ飛んでしまうのが普通です。
(初陣を必ず勝つようにお膳立てされるお殿様は別でしょうが。
 ↑当時は占いまでやって、必ず初陣に勝たせてもらった)



情にほだされて敵を斬れない内に、
味方が斬られてしまうアクシデントが発生。
ここで兼続が人を斬れなかったエピソードを入れたのは
(景勝に「斬れなかったのです」と言い訳をしたのは)
人情深い兼続の性格を表わしたのかもしれないですが
戦国時代では腑抜けの一言です。
結果的に、やっとの事で敵を一人殺してますが
それで動じているのもなぁ……。
兼続の若さ・未熟さよりも、彼の愚かさを強く感じてしまいました。
それなら、兼続が敵に向かって「すまぬ」って言いながら
(泣きながらでもいい)
敵を斬っていく方が好きだなと思いました。
なので、ここの描かれ方は好きではありません。
当時と今では、人を殺す事に対する考え方が全く違うので
(特に兼続ぐらいの立場であれば)
それを現代風のお涙頂戴にしたててもなぁ……と、
興醒めしてしまいました。
こういうシーンでの登場人物の心境は
ちゃんと時代劇であってほしいです。



結婚相手が決められてしまったお船。
浮かない顔をしているのが彼女らしい。
仙桃院に問われても本音を明かさないのもかわいいです。
でも、明かしたところでどうにもならないのが
この時代ですものね。



なんか、兼続が命乞いをされたシーンといい
喜兵次と名付けられた犬が虐められたシーンと言い、
余計なセットを置かず
そこだけスポットライトを当てている具合が舞台っぽいです。
でも、いかにもセットだと分かる地面なので
テレビだと逆効果のような気がします。
周りが見えてない(気が動転していて視野が狭くなっている)
兼続の心境を表わしているのだとは分かりますが
このドラマでこの手法を連続して使われたのは、あまり好きじゃないです。
普通に、セット内でやればいいのにと思いました。

兼続と初音の対峙も……
妖しい初音の感じを出したかったんでしょうが
せっかくの白兵戦(笑)が、二人の顔のアップばかりで
面白味と迫力に欠けていたと思います。
ああいうのこそ、カメラを引き気味にして、
二人のシルエットだけで身体の動き(戦いの流れ)を見せた方が
効果的だと思うんですが、違うのかな。
セットを敢えて映さない演出も、生かされてない気がします。

物語そのものは面白いと思うのですが
こういうので(変に笑っちゃうことで)気が削がれています。
ううん……良い悪いではなく
私の好みに合わないだけなので、残念です。



結局、上杉の陣を離れさせられる兼続。
ぐちぐち言っていてなさけないですが
そこが今後の魅力に繋がるんでしょうか。

最後、謙信に斬られそうになっているのが
気持ちの上での転機になるのかなと想像しました。


────
感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


続きの第7回「母の願い」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-15-1

宜しければ、合わせてどうぞ。



2009-02-14 13:51  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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