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感想@アニメ「続 夏目友人帳」第5話:約束の樹*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「続 夏目友人帳」第5話・約束の樹の感想です。
ネタバレがあります。

前回の第4話「雛、孵る」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-06-5

各話の感想記事のURLは、下記のページでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-08-2



まずは私の現状から。
私は原作の漫画は未読・第一期のアニメも未視聴です。
漫画は、連載開始当時に
ちょっとだけ本誌を立ち読みした事があるのですが
それっきりで終わっています。
第一期のアニメは、録画だけしていたものの
一度も見ないまま間違ってHDDを全消ししてしまったので
結果的に見られてません。

この第二期は、友達の鳥皮ゆん先生(仮名)が
声優の神谷浩史さんのファンなので
ちゃんと見てみようかな〜と思いつつ、
第二話からリアルタイムで(第一話はその後に録画分を)視聴してます。
第三話以降、月曜深夜を楽しみに待っている自分がいると気付いたので
こうして感想を書こうと思った次第です。



では、以下からアニメ本編の感想です。



今回に限らず、この「夏目友人帳」は
(といっても、上記のように第二期しか見てないので
直に見た話は少ないのですが、目や耳に入ってくる情報も含めて)
とても優しい話です。

殺伐としたエピソードもなく、
夏目の淡々とした日常を妖たちが彩っている展開なので、
夏目自身が目立った存在でない・色が無いほど
妖たちの存在が活き活きとしてくるなぁと思いました。
といっても、夏目は
レイコさん譲りの特別な能力がある時点で全然普通でなく、
出しゃばるわけでもないのに、主人公としての存在感はちゃんとあります。
その上で、今回みたいに
困っている妖の為に親身になれる夏目の優しい性格に
ピンスポットが当てられる事が多いので、
夏目が放つふわふわとした暖かい空気を
作品全体の像として感じられるのかなぁと思いました。



今回は、霧葉(きりのは)という妖怪のお話でした。
五十年後に名前を返してやるとレイコに言われて、
馬鹿真面目に、本当に五十年待ってから「返して」と夏目に言いにきた子です。
ニャンコ先生にレイコが死んだ旨を聞いて固まっていたところが
かわいかったです。
そりゃ、五十年も待てるほど真面目な子にしてみれば
約束を残して相手に先に知られたらショックだろうと思います。



その五十年前、
枝に友人帳のページを結んだというレイコの意図は、
霧葉が海を見たがっている
(森から出られないので、海を見たことがない)
という設定が出てきた時に、すぐに分かりますので、
早くそれが明かされないかな〜と楽しみでたまりませんでした。
そして、レイコの意図が生かされて、
五十年の間に大きく成長した木の枝まで霧葉自身が登ることで、
森の向こうにある海を高みから見下ろせた時は
暖かい気持ちになれました。
素直に「良かった良かった」と、しみじみ思いました。

見たければ見ればいいと言って、霧葉の為に一策を講じたレイコと、
「諦めます」と卑屈そうに言う霧葉の為に
その枝を必死に探す、レイコの孫の夏目
──双方ともに優しいですが
二人の性格が優しさの質の違いに繋がっているのが面白いです。

ヒノエが語ったレイコとの過去も同様ですが
(このべっぴんさんの妖怪はレイコさんが好きなんですよね?/確認)
レイコは一癖ある性格が表わす通り、
彼女の優しさには必ず悪戯というか、相手を茶化す事がついて回ります。
でも、そこに悪意が無いのは見ての通りで。
レイコの茶目っ気たっぷりの優しさは
彼女の“愛嬌”という魅力に直結していると思います。

一方で、夏目は優しさをまっすぐ出してきます。
相手を騙すことはしないし、
人が好い彼の性格を全面的に出してきます。

これ……もし設定が逆で、
夏目が過去で、レイコが現在の人間だったら
妖怪たちはさぞ苦労したでしょう。
これはこれで面白い話が出来上がるような気がしますが
レイコというキャラクターにはパワーがあるようなので、
どうしても設定的に単純な存在である夏目の影が薄くなってしまうので、
レイコが過去、夏目が現在というのは、必然なのかもしれません。



あくが強いレイコですが
それでも彼女という人間の本質がまっとうであった(好ましい人間であった)のは、
レイコ大好き?ヒノエの台詞は勿論のこと、
ニャンコ先生の台詞にもよく出ていると思いました。
レイコに惚れた時のエピソードをヒノエが語った後、
ニャンコ先生は「何度聞いても、そこで惚れる理由が分からん」云々言いますが
分かっている上で、わざとそう言っているとも取れます。
仮にもし本当に分からなかったとしても、
自分にはない話でレイコに惹かれたヒノエを認めた上で
その話を聞くのが嬉しい
(自分の好きなものについての話を他人と行なえるのは楽しい)と
密かに思っているのではないかと思いました。
当時のレイコの話を霧葉から聞いた際も、
ニャンコ先生ってば「レイコの様子が目に浮かぶ」と悪態を吐いてましたが
これって、好きな相手だからこそ貶せるというか
ニャンコ先生がレイコを慕っていて、
彼女という人間をよく知っているからこそ出る台詞だなと思いました。



そして、妖怪たちに人気のレイコが描かれていると同時に、
周囲の人間関係に恵まれている夏目の現状も描かれていました。
熱を出した夏目を親身になって心配してくれる塔子さんを始め、
探し物を手伝ってくれる人間の友達の存在は、
心優しい夏目の人徳からくるものでしょう。
そして、夏目は、人間の友達に対するように
初めて見る妖怪にも優しく接しています。
これによて、彼にとって妖怪は特別なものではなく、
身近で、本当の意味で「友達」なんだなとも思えました。


最後に。
ゴロンと仰向けになって羊羹を一本丸まる貪っているニャンコ先生に
激しくときめきました。
何なんだ……あのかわいさ。反則です。
お尻から描かれてるのが、またたまりませんでした。





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続きの第六話「少女の陣」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-10

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-02-03 10:00  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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