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感想@機動戦士ガンダム00(ダブルオー)セカンドシーズン#17 散りゆく光の中で [ガンダム00:アニメ感想]

(2/2)最後に追記しました。

テレビアニメ「ガンダム00」第2期(セカンドシーズン)の感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第17話「散りゆく光の中で」です。
長文ですが、宜しければおつき合い下さい。

前回の第16話「悲劇への序章」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-01-27
前々回の第15話「反抗の凱歌」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-01-18


ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


────

今回は、セルゲイ回であり、モビルスーツ回でもありました。



通常の戦闘だと、
慌ただしく(短く)終わってしまう事が多いので、
モビルスーツをじっくり見たい時には味気なく感じてしまうのですが
今回は見放題でした。
ガンダム各機の特性(ティエリアの6砲門、ケルディムのシールドビット……)も
ちゃんと出てましたし。

でも、これを素直に喜べないのは
やはり大佐の一件があるからです。
分かってても辛かった。
Bパートはもうもう号泣でした。涙が止まりませんでした。
大佐……!!
私も、マリーと一緒に心の中で叫んでました。




14年前の回想から始まりました。
人革連……セルゲイもハーキュリーも若いです。
軌道エレベーター「天柱」建設時に起きた紛争もしくはテロでしょうか。
海上という場所柄、天柱はよりテロに遭いやすいとされてますが
この時も狙われてしまったのかな。
そして、セルゲイがホリーを見殺しにした過去がこれのようで。
「父は軍規を守り、母を殺したんだ……」という
アンドレイの呟きが痛い痛い。
でも、やっぱりアンドレイは子供ですね
彼の怒りが軍ではなく父親に向いた点で、これが顕著に出ています。
やむを得なかった父親の状況が分かってるなら尚更……なのですが
分かっているからこそ、敢えてセルゲイを憎んでいる感じがします。
多分、アンドレイにしてみれば
軍よりも父親の方が、憎むのに適した相手だったんでしょう。
アンドレイが軍を相手にして悪態を吐いても虚しいだけだけれど
父親であるセルゲイに対して具体的な行動に出れば(無視する云々)、
セルゲイが多少なりとも傷付くのが分かるので
アンドレイの気持ちは少しだけ慰められるじゃないですか。
──だからこそ、アンドレイは幼いです。



最期の時、セルゲイがアンドレイに詫びていました。
そこから察するに、ホリーの死から暫くの間は
セルゲイもアンドレイと接するのが辛かったんだと思います。
自分の悲しみと向き合うので精一杯だったのではないかと。
親子としての関係が悪化したと気付いた時にはもう手遅れで、
さすがのセルゲイにもどうにもできなかったんじゃないでしょうか。
アンドレイも、憎しみの方に逃げ出さず、
自分と同様に父親も辛いんだと察する事ができれば、
良かったんでしょうが。
二人とも、相手を見る度に、逝ってしまったホリンを思い返してしまう
不幸な関係だったのかなぁ……。
それがあの時点まで改善されなかったからこそ
アンドレイは、父親殺しという大きな過去
(殺した時点で過去なので)を背負ってしまったんだと思いました。

アンドレイは、精神が幼いながらも、まだ分別はありそうなので、
いつか彼自身が父親になった時にでも
セルゲイの気持ちを理解できるようになると思います。
でも……いつかは必ずそうならなければいけない事とはいえ、
それはあまりにも重いです。
アンドレイの気持ちも分からなくもないけれど、
「待て」と言ったセルゲイに従えなかった&
ハーキュリーと一緒に居ると分かった時点で父親を疑ってしまうほど
頭に血が昇っていた件で、
私は彼を「馬鹿息子」と呼ばずにはいられません。

それとは逆に、ハーキュリーを撃った事については
アンドレイは何の負い目も感じずに生きていくような気がします。
あれはまさに、彼の中にある“正義”の行動ですから。
撃たれたハーキュリーも、
そもそもクーデターを蜂起した時点で己の死を覚悟していたでしょうし、
最期を迎える直前までは
世界の変革への望みより市民への詫びの方が強かったでしょうから
ある意味、起こるべくして起こった死なのかもしれません。

残念なのは、ハーキュリーの狙いが生かされそうにない点です。
敵味方・所属を問わずにMSが破片撃ちを行なったのは良かったけれど、
それは不幸中の幸いでしかありません。
結局、アロウズの非道さを伝えるべき市民のほとんどは
滑落したリニアトレインの中にいたはずですよね。
はっきりとは描かれなかったので、もしかしたら
リニアトレインで最初に逃げた市民が地上に着いていたかもしれないけれど
その声は皆に届かない気がします。
あまりにも少ない&地上に降りても破片の下敷きになってる可能性が高いので。
アンドレイが怒ったように、
ハーキュリーやカタロンさえ動かなければ
今回の一件は起きなかったかもしれない事を考えれば、
人々の憎しみがアロウズではなく彼らに向いてしまうのも当然の事です。



さて、久々のリボンズとリジェネの会話がありました。
今回、リボンズがいる部屋の窓から、北極みたいな海上が見えたのですが
彼らは地上にいるんでしょうか。
いつもの部屋とは違いますよね。狭かった。
いい加減、場所が知りたいです(笑)。
リジェネは、前回は宇宙の留美の元にいましたが
あっちこっち移動してるのかな……?
リボンズといいリジェネといい、
テレポート能力でもないとおかしいと思えてきました。
……あったら困りますけど。
そして、リジェネに対して不遜な態度を見せるリボンズ!!
「君は僕に作り出された事を忘れているようだね」ってリボンズ!!
創造主って!!
これに対して、リジェネが顔色を変えて「……っ!」となっていた辺り、
他のイノベイターとは違って、
リジェネがリボンズに対して何か特別な感情を持っているらしいです。
そしてリボンズは、神みたいな存在になりたいのかな。
彼は、人間を導くのが自分の役目だみたいな事を以前から匂わせてましたが、
他のイノベイターとの差をはっきりと口にしたのは
今回が初めてですよね。

そして、ちょっと気になったのはティエリアの件です。
どこかの記述で(ファーストシーズンの頃なので不確定かもしれませんが)
イノベイターとしてリボンズとティエリアが作られて……というのを
読んだ事があります。
リボンズが元CBの一員として0ガンダムに乗ってたのは
以前の回で事実として確定しました。
そして、マイスター枠に入っていたティエリアがいます。
リボンズがリジェネを作ったのが本当だとしても、
多分、彼はティエリアを作ったわけではないですよね。
そして、リジェネを含めた他のイノベイターも(ティエリアを除く)
リボンズが作った可能性もありますよね。

これを踏まえると
・先に作られたリボンズが、ティエリアを除くイノベイターを全て作った。
(当然、ティエリアが作られた時期は不明です。
リボンズと同時のような気もしますが←目覚めたのはリボンズより後?)
・イノベイターが対になっている事から、
八人中四人の片割れがオリジナルのイノベイター、
残りの四人が、リボンズによる複製のイノベイター。


という想像もできるなぁと思いました。
後者は、オリジナルが
リボンズ・ティエリア・リヴァイヴ(なんとなく)・ディバイン(なんとなく)で、
その対になるようにリボンズが作ったのが
ヒリング・リジェネ・アニュー・ブリング……みたいな感じです。

この辺も、後で一気に説明されそうですよね。
怖いけれど、00の世界観の言わば中心に当たる要素なので
楽しみでなりません。
リボンズがリジェネを作ったというのは、私には意外でした。
嘘(ハッタリ)だったら笑えますけど(笑)。
だってあの時のリボンズとリジェネの会話って、
人間を見下してフフンとなってるリジェネの鼻を、
リボンズが横からへし折った感じだったじゃないですか。
イノベイターって、人間に対して達観しているのに、
全員が人間以上に人間らしい言動をしているのが、面白いです。
性格はそれぞれ違うけれど、
人間臭さが言動に滲み出ている点は共通していると思います。



逃げ出すカタロンのモビルスーツの掃討に当たる、連邦正規軍。
それをいち早く助けに行こうとするライルには
カタロン贔屓の彼の性格がよく出てました。
そして、一度は言葉で止めながらも
何だかんだ言って手助けしてしまうティエリア&アレルヤも然り。
アレルヤ&アリオス……!
今回は、他の機体と同様に活躍する場面があって本当に良かった!
ホッとしました(笑)。



スメラギさんにミッションプランを出すよう頼んだ後、
出撃しようとする刹那。
そして、切り札“トランザムライザー”を出す為に必須となる
パイロットの沙慈。
「オーライザーに乗れ」
「え……僕が?」
「六万もの人命がかかっている。これは、守る為の戦いだ」
「守る為の……」
「成功の確率は低いだろう。だが、始める前から諦めたくない」
「守る為の、戦い」
アロウズに殲滅されたカタロンの中東支部の惨状を沙慈が思い出したり、
強い決意を表わすかのように刹那の顔のアップが流れたり……と、
ここはなかなか、重くて強いシーンでした。
短いですけど、刹那という個人だけでなく
先に出撃してる三機も含めた
“ソレスタルビーイングの戦い”を表わしてます。
最初のメメントモリを落とした後に、
トレミーの中で沙慈が呆然としたように
「これが……ソレスタルビーイングの戦い……」と呟いたはずなんですが
(うろ覚え)
今回もまさにそれに繋がる(人々の為の)戦いなんだなと、
強く実感できました。

それでも、初めて「戦う」意思を持った上での出撃に戸惑う沙慈。
「相手は機械だ……人じゃないんだ……」という呟きに
沙慈の「人を殺したくない」との思いが詰まっていると思いました。
こういった事を踏まえて、
刹那がかつて沙慈に言った「お前はお前の戦いをしろ」との台詞が
沙慈の中で生きるようになってくれればいいなぁ。




市民と兵士を逃がした後、一人だけ管制室に残ろうとするハーキュリー。
そんな彼を、こんな状況ですら「軍人であれ」と諭したセルゲイ。
これはセルゲイが
「自分は軍人だから」との理由でクーデターを起こしたハーキュリーの信念を
人として(人間として、軍人として)正しいと認めたからでしょうか。
「軍人なら市民を守れ。一人でも多くの市民を救い、その上で死ね」は、重い。
重過ぎます。
これが、言われたハーキュリーだけでなく、
言ったセルゲイにも掛かる言葉だと、嫌でも思わされたので……。

この辺から、リアルタイムでは涙ぐんでしまいました。
こうして感想を打っている時は、
録画したものを見直しながら考えをまとめているんですが
また泣きそうになりました。
大佐……!

ハーキュリーの胸倉を掴んで上記の説明をした後、
彼を置いて、一人、先に走っていくセルゲイ。
ちょっとの間だけ呆然としていたものの、
すぐに気を取り直して同様に走るハーキュリー。
良い人が死ぬのは本当に惜しいです。




メメントモリを地上から破壊する為に準備していたダブルオーライザーに
奇襲をかけるディバインのエンプラス試作機!
この辺はドキドキしました。
先が全然読めないので、見入ってしまいました。

ディバインが「ブリングの仇!」と叫んでましたが
ブリング同様、ディバインにも同胞意識はあるみたいですね。
ディバインはブリングを愚かだと見ている感じもしたので
意外と言えばそうですが
彼の片割れを殺されたのを踏まえれば当然かもしれません。
そして……ディバインさんはあれでお亡くなりですか?
もしそうだとしたら、ブリングと同様に呆気無さ過ぎる……!
他のイノベイターと違って
まさに「ガンダムに倒される為に」出てきたみたいで、
ちょっと淋しいです。



力技で、メメントモリを地上から撃とうするダブルオーライザー!
やっとの事でライザーシステムをオンにした沙慈によって
メメントモリに向かってビーム砲が放ったと思いきや、外れて
──グッドマン准将もホッとしてましたが(この顔がおかしかった)
その後に、まさかまさかの力押しが!
何かと思えば、それは超巨大なビームサーベルでした!!
その名も、ライザーソード!!

凄い凄い、アニメだ!!!!!

でも、装甲が厚いメメントモリを完全に撃破することは叶わず、
とうとう、第一射が放たれました。
この時の刹那の声がせつない……。




Bパート冒頭は、
空より破壊されるアフリカの軌道エレベーターから始まりました。
外壁が一気に落ちていく他、
被害が次々に広がっていく様が凄かったです。
レールから外れるリニアトレインを見て、
リアルに「あああ」と声が出ました。
互いにぶつかって爆発してる車両もありましたね orz

「私は……」
「しっかりしろ!」
の、ともすれば自責の念に駆られて動けなくなるハーキュリーを
叱り飛ばして支えるセルゲイが凄いです。
本当に本当に、二人は親友だったんだなーって、実感しました。



敵味方問わず、有視界通信で(しかも顔出しで)、
破片撃ちを懇願するスメラギさん。
このエピソードが、
世界が一つにまとまる事に繋がるならいいなぁと思いながら見てましたが……
辛かったです。
咄嗟の事とはいえ、顔出しで通信したスメラギさんからは
「もう逃げない」「できる事はやる」「皆を守る」意思が
ひしひしと伝わってきました。
カッコ良かったなぁ。
辛い反面、この点だけはちょっとだけ嬉しかったです。

落ちた破片により被害を受けていく地上。
GNアーチャーに乗ったマリーが登場!! やった!
あそこでアレルヤがぐだぐだ言ったらどうしようかと思いましたが
「これは戦いじゃないわ。命を守る為よ」と言った彼女の意思を汲んでくれて
安心しました。
いえ……あの場で言い争いとかされたら、本当に困るので。

カタロン、クーデター派、連邦正規軍……
皆が破片撃ちに参加し出します。
ラッセの「皮肉なもんだな。だが、悪くない」という発言が
あの場にいた皆の気持ちを適確に表わしていると思います!


カティを信じるスメラギさんのシーンもありました。
「指揮官が彼女なら、きっと」と呟いたスメラギさんの予想どおり
破片撃ちに回るアロウズ。
そして、命令に従う点では同じながら、
ルイスとアンドレイが違った意見なのが面白かったです。
ガンダムへの復讐心でいっぱいのルイスと違い、
ここではアンドレイの正義感がちゃんと見えているのに
(「私は命を見捨てない。父と違う生き方をする」)
ああいう最後になってしまうですから、もう……。
まさに皮肉です。
悪い意味で、セルゲイとは違う生き方になってしまいましたから。

ここで注目するべき点は、アロウズだと思います。
本来、軍そのものに意思はありません。
軍はあくまで人の集合体です。
そして、どんなに極悪非道な事を過去にやってきたとしても、
上に立って指揮を取る人間が正しければ、
その時だけは軍も正しい行動を取るという事が
今回の行動で証明されました。
次回予告を見た&雑誌のあらすじバレを見た限りでは
世界はまだまだ良くならないようですが
セルゲイ亡き今、
カティ大佐には最後の砦として何とか踏ん張ってほしいです。
カティがアロウズ側に回ったのは、
今回のエピソードのような
敵側にある良心を描く為だと思いますので。

ビリーには……正直なところ、まったく期待してません。
以前の感想で書いたような大どんでん返しを
本気で望まないわけではないけれど
今回は、
破片撃ちを指示したカティに対して反対しなかっただけ良かったなと思いました。
でも、カティのように
彼が進んで平和の為に何かする事はない気がします。



ちょっとだけ、マリーとセルゲイの会話があって良かったです。
でもあれが最後の会話だと思うと悲し過ぎる……。
きっとセルゲイ大佐なら、詳しい説明がなくとも、
マリーがMSに乗ってる理由を察してくれたはずと
勝手に想像しています。
「ピーリスか!」という返事をした辺り、
セルゲイ大佐の中での彼女は、ずっとソーマ・ピーリスだったんですね。





ハーキュリーを殺したアンドレイ。
そして、相手がセルゲイと知らずに刃を向け、知った後は攻撃の手を強めたアンドレイ。
セルゲイを助けようとしたマリーに、そうとは知らずに戦いを挑むルイス。
ルイスの名を沙慈が呼びながら彼女に近付くダブルオーライザー。
(ルイスの銃をダブルオーが撃ってるのがまた……)
ここは凄かったです。見応えがありました。
どんな修羅場かと思いました。
こんな場には絶対居たくないです。息が詰まりそう。



そして、「母さんの──仇!」と叫んでセルゲイを撃ったアンドレイ。




絶叫したマリーの目がアップになってましたが
ソーマに人格が交代してしまうのではないかと思いました。

セルゲイが最期に見たのは、振り返って微笑むホリーでした。
最期の言葉が詫びというのも、もう……。




さて、次回予告です。

軌道エレベーター崩壊から四ケ月が経ったそうです。
マリーの顔がきりっとしていたので、
本当にソーマが復活してるかもしれません。

アニューが何やら顔を赤らめてましたね!
しかも、モニターには
ケルディムにいるらしいパイロットスーツ姿のライルが映ってました。
もしやもしや、ライルといちゃいちゃするんでしょうか。
なにしろ四ケ月が経過してますからね……。
アニューがライルに
「この戦いが終わったら一緒に〜」なんて言われたのを
たまたまミレイナに見られて冷やかされたらどうしよう。
でも、ニールと違って、
ライルには生産性のある事をしてほしいというか
未来に向かって前向きな言動をバンバンしてほしいです。

というか、あのミレイナが
刹那&マリナ、アレルヤ&マリーで冷やかしておいて
ライル&アニューを放っておかないと思うんです。
「お二人は恋人ですか?」と聞くシリーズを
是非定番化・再開させてほしいです。

向きからして、左側にいるラッセか
左後ろにいるミレイナ相手になにか言ってるっぽいのは確かかと。
でも、ラブコメは次回限りで
その次からは(雑誌あらすじバレから想像するに)
二人は奈落に落とされるかもしれないのが怖いです。


ライザーソードは、また出る機会はあるのでしょうか。
ケルディムの高高度砲もそうですが(しつこい?)
こういう大技のは、小技が利かないことから
これっきりになりそうなので
もう一回出てきてくれると嬉しいです。




(追記)
セルゲイを討つ直前のアンドレイが
「軍規を守って母さんを殺したくせに、クーデターに加担するなんて!」と
叫んでいます。
軍規で母を死なせたと分かっているからこそ
アンドレイはセルゲイに、
最後まで「軍規を守る」という信念を貫いてほしかったんですね。
そうじゃないと、母親の死が正当化されないので……。

ただ、アンドレイは、やっぱり大事な事を分かってないです。
「規律を守る」のが大事になるのは
あくまで軍が正しく機能している時のみであって、
軍が正義から外れている可能性を全く考えてないらしいのが
アンドレイの愚かさを表わしていると思います。
ハーキュリーがセルゲイに言った宣言を
アンドレイにも聞かせたいです。
そして、アロウズにいながら、その非道さを知らない
(ちょっとは知っていても、必然の痛みとして黙認している)彼に
現実を突きつけたくなりました。



アンドレイが、殺したいほどセルゲイを深く憎んでいたのなら
とっくの昔にそうしていたはずなので、
普段の彼は、決してそこまでじゃなかったと信じています。
今回のは(悪に転じた父親を誅するという誤解もあって)
弾みの出来事でしょうが、
取り返しのつかない事なので、やっぱり重いです。

セルゲイは優しいから、
自分を殺す事でアンドレイが後々悔やむ事になるかもしれないと
心配したでしょうか。
もしくは、
それならいっそ自分を憎み続けてもらった方が良いとも
(アンドレイとしては気持ちが楽なので)
思ったかもしれません。




(2/2追記)

上記でもほんの少しだけ触れましたが
今回はモビルスーツ祭でした。特にガンダム関係。

GNアーチャーとの連結が必須となったアリオスはともかく
(次回予告でのマリーの顔はソーマっぽかったので、次回来るかも!)
ダブルオーライザーのライザーソード、ティエリアの6砲門、
ロックオンのシールドビット攻撃版……と、
これでもかとガンダムの特性が披露されてました。

かつてファーストシーズンで
キュリオスに乗ったアレルヤが人命救助を行なおうとした時、
秘蔵だった?デュナメスの高高度砲を晒したと言って
ティエリアが怒ってました。
また、ナドレを晒す羽目になった時のティエリアは
ボロボロ泣いた後、スメラギさんに八つ当たりをしてました。
そのティエリアが!!
自らガンダムの高性能ぶりを惜し気もなく披露した点や
仲間もそうした点を全く咎めないのは
彼の心が成長した証だと思います。
嬉しい。
ガンダムに隠匿義務が今もあるかどうかは不明として
ティエリアが人命救助を最優先に考えられるようになったのは
ファンとして喜ばしかったです。



書くのを忘れてたみたいなのでおまけで書きますが、
子供のアンドレイがドアを閉めてしまった後、
それに気付いたセルゲイが、一瞬、追おうとして、
結局、その場に踏み止まってしまいますけれど
やっぱりあれが運命の分岐点だったんでしょうね。

セルゲイは、結果的に自分の息子に殺されてしまったけれど
(紛争なので普通の殺人とは意味合いが全く違いますが)
そうなる為だけに生きてきたわけではないので、
アンドレイやソーマの中で、
彼が蒔いた種が芽吹くといいなぁと思います。
初代ロックオン(ニール)の種が
刹那やティエリアの中でそうなったように。

最期、自機の爆発に巻き込まれないように
セルゲイがアンドレイの機体を押して離させるのが辛い辛い。
アンドレイはあの一連のシーンを
生涯背負っていくんだなと思うと、また、悲しいです。

できれば、ルイスが沙慈の元に帰還するエピソードで
アンドレイには頑張ってほしいので、
彼が父親を討った事を少しでも悔いるシーンがあるといいなぁ。
どのみち、彼自身は救われないでしょうが。
それでも、人間的な救いがアンドレイに欲しいです。





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感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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続きの第18話「交錯する想い」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-09

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-02-02 00:58  nice!(0)  コメント(0) 
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