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感想@機動戦士ガンダム00(ダブルオー)セカンドシーズン#05故国燃ゆ*ネタバレあり [ガンダム00:アニメ感想]

テレビアニメ「ガンダム00」第2期(セカンドシーズン)の感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第5話「故国燃ゆ」です。
長文ですが、宜しければおつき合い下さい。


第4話「戦う理由」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-10-27
第3話「アレルヤ奪還作戦」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-10-20

ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


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今回は、かつてのアレルヤの台詞ではないけれど
キャラに限らず、作り手側の意図も含めて
多くの人の悪意が見える話だなぁというのが
率直な感想です。


リアルタイム放映時には家にいて、実際に見ていたのですが
翌日のオンリーの原稿中で、
もう見るだけで手一杯だったので
メモ書きは行ないませんでした。

なので、今回は感想のみ記します。



今回の主軸は、何といっても沙慈です。
1話というより、1期からも含めて、
ルイスとの別れ・刹那との再会に次ぐ大きな転換点でした。

これまで沙慈は、この世界に生きる大多数の人々と同じように、
この世界が酷いと分かりつつも、改善の為に何かをするわけでもなく、
不満をただ挙げるのを繰り返して、
それに関与していた人物に怒りをぶつけてました。
自分に対して不甲斐なさを感じることからくる苛立ちや、
どこに当たればいいかが分からない怒りを、
身近であり、自分のせいだと公言している刹那(分かりやすい相手)に
向けていたわけです。

刹那がルイスの怪我の一件に関与してなかったどころか、
実はネーナ達と袂を分けていたと分かっても、
言葉による刹那への攻撃を止めることができなかった沙慈の気持ちは、
視聴者の誰もが分かることだと思います。
何に対してもつっかかってしまうほど
沙慈が精神的に追い込まれていたことは、明確でした。

“正論”というのは、それを持てる状況にある人が手にすれば、
これ以上なく鋭利な刃物になります。
まさに沙慈は被害者として“正論”を振り回し、
事ある度に刹那を攻撃していたのですが
今回は彼自身の迂闊な発言により
制作者側から、その“正論”を持つ権利を奪われてしまいました。

これまで沙慈は、自分が被害者であるのを主張していました。
それこそ刹那に八つ当たりをしている時の彼は
地上での戦争被害者代表みたいなつもりでいたと見受けられました。
以前、沙慈は刹那から
「自分だけ平和なら、それだけでいいのか」と言われて
思わず言葉に詰まる羽目になっていましたが、
あの時の彼は、何もしない自分の愚かさを認識しながらも、
刹那に対して、上から目線で「お前がそれを言うな」と、思っていたと
想像できます。

しかし今回の彼は、そのようなつもりがなかったとはいえ、
とうとう、多くの人々の命を失わせるきっかけを作ってしまいました。
言わば、刹那の罪を糾弾する立場を貰えていた沙慈は
図らずも“裏切り者”としての罪を背負わされ、
人々(カタロンやCB)から糾弾される立場に一変したわけです。
彼は、それまで自分が散々文句を放っていた相手と同じ境遇に
一気に落とされてしまいました。

そりゃ……沙慈は、第1話冒頭でアロウズに掴まって以降、
ずっと精神的に疲弊していたでしょう。
しかも今回は、カタロンやCBから逃げている最中に
よりにもよって一番会いたくなかった敵に発見されてしまって、
もしかしたら処刑されるかもしれない恐怖に再び晒されてました。
この点は同情できます。
だから、「僕の話を聞いてくれそう」なセルゲイと会ったことで
ようやく、ちょっとだけ安堵できて、
その気の弛みからくる弾みでベラベラと喋ってしまった
沙慈の気持ちもよく分かるし、仕方ないなと思います。
……が、迂闊だよなぁと失笑してしまいました。
沙慈は、自分が敵陣営のまっただ中に居ることも、
セルゲイが敵であることも(セルゲイにその気がなくとも。立場的な意味で)
すっかり忘れてたんでしょうね
セルゲイに助けてもらえるかもしれないという希望に縋ったせいで。
結果だけで語れば、
沙慈は自分のエゴ(助かりたい一心)で
カタロンをアロウズに売ったのと同じことをしたわけです。

しかし、セルゲイにアロウズへの報告の意思が無かった分、
詳細をアロウズに知られてしまったことは、
沙慈にとってもセルゲイにとってもカタロンにとっても
運が無かったとしか言い様が無いです。
刹那の苦しい立場を頭では理解しながらも
彼を糾弾せずにはいられなかった沙慈が
“その気が無かったのに他人を不幸に落としてしまった原因になった”のは
まったくもって皮肉な話です。
で、このような展開で沙慈に現実を痛感させて、
(状況によっては、被害者ですら簡単に加害者になってしまう)
彼の立場を変えたことに、私は制作者側の悪意(笑)を感じて、
「容赦ないなー」と思ったのでした。



作中の悪意といえば、
対人兵器のオートマトンによるカタロン襲撃も凄かったですね。
アロウズの中でも、
良心を持った人(マネキン大佐やソーマ)と、そういう心を持たない人の差が
はっきりと出ていました。



対人兵器のオートマトンがカタロンの施設に向かって大量に投入された際、
ソーマが必死に「待って!」と言葉を発しているのが、印象的でした。
ソーマが、セルゲイから打診されていた養女の件を受けようとしたり、
カタロンの人々を虐殺するオートマトンに嫌悪感を抱いたり、
その非道振りに呆然としたりしたシーンを掲示することで、
人間であるソーマと機械であるオートマトンは根本的に違うということが、
明確に描かれていましたね。
しかし、それが強く描かれれば描かれるほど、
彼女のアロウズでの立場は、
実はオートマトンと同じなんだという現実が、はっきりと出ていたと思います。
ソーマは人間ですけれど、
アロウズにおける彼女の立場・存在理由は、“兵器”です。
彼女自身の台詞にもあるように、彼女も“戦う為に作られた兵器”です。
オートマトンと何ら変わりがありません。
命の有無に重きを置かれることは全く無く、
敵に倒されたら使えなくなる点ですら、オートマトンと同じです。

ただ、Bパートの最後でソーマが発した
「これはその罰なのですか、大佐」という台詞に救いも感じられました。
ここ、オートマトンの虐殺を止められなかったソーマが、自責の念を強く感じ、
あまりのやるせなさに弱音を吐いているので、
一見、絶望的なシーンにも思えるんですが、
彼女が「罰」という言葉を選んでいることが、私には興味深かったです。

超兵としてしか存在を認められていないソーマは
彼女自身が気付いてないだけで、とても不幸な境遇にあります。
ただ、優しいセルゲイの元で、普通に“人”として扱われてきたことや、
マネキン大佐のように、正しい心根を持つ人が近くにいたことから
不幸だけれど、まだ恵まれた環境にいたと思います。
そして今回は、セルゲイの養女になる件を受諾したことで、
幸せを手につつある彼女が明確に描かれたわけですが、
それを、最後に「罰か?」「罰だ」と自問自答することで
(大佐に向けてのモノローグですが、実際には自問自答です)
幸せな自分を否定しています。

ここで問題になるのが、「誰が罰をくだすのか」という点です。
神の実際の有無は置いておいて(これを語ると、論点がずれますので)、
状況からいって、ソーマは無神論者のはずです。
刹那やマリナ姫のように、身近に宗教があった環境に身を置いたことはなく、
また、ソーマのような“人間兵器”が
倫理を大事にする宗教を自分の中に持つことは、
彼女を使うアロウズにしてみれば、
不要どころか、絶対にあってはならない要素のはずです。

では、そんな彼女が、誰から罰を与えられると思ったのか。

神は、私たち視聴者がいるこの世界と同様、
ガンダムの作中においても、本当はいるかもしれませんが(笑)
人々の前に姿を表わさない、人々に直接関わらないという点で、
いないと判断しても良いと思います。
──というか、とりあえずここでは、
刹那が言う通り“神はいない”ということにさせて下さい。
これについて語ると、記述が一向に進まないので。
そしてソーマは、台詞としては言いませんでしたが、
自分に罰を与えるのは神という意を込めていたらしいのは、明らかです。
しかし、その神が実際にはいない……ならば、
罰を与えるのは、彼女自身の心にある神ということになります。
その状況によって、心の有り様は変わりますが、
今回のソーマに限っては、
自分だけが幸せになることへの後ろめたさを神から与えられる罰として認識し、
彼女自身の心を深く傷付けているようでした。

心の中の神は、言わば、良心の具象化のようなものです。
(神も良心も見えるものではないので、この言葉を使うのは誤りですが/笑)
ただ、それを持つか持たないのかでは、人としての行動に大きな差が出ます。
ソーマは、
自分が兵器としてしか存在することを許されていないと思っているらしく、
彼女自身が人として幸せになることはそれへの否定に繋がるとしていました。
でも今回の一件で、実は彼女がそういう自分を否定し、
人として幸せになりたい面をちゃんと持っている件が描かれていました。
これを受けて、今後は、
ソーマがこの“良心”に従って行動できるようになり
そこで生じた結果の積み重ねで、彼女自身の心が解放されていくのかなと
私は期待することができました。
そして、彼女がただ思うだけでなく、
実際にできるようになることへの変化を与える役割が
セルゲイだったりマネキンだったりしたら、良いですよね。
こちらは、具体的に言えば、
彼らがアロウズからソーマを逃がすという希望です。
そして、人々の平和という点で、ソーマとアレルヤで会話をしてほしいです。




長くなりましたが、次はCBのメンバーについて。
「CBの中で」という括りをつけるならば、
今回はライルの行動がずば抜けて興味深かったです。
CBに属してガンダムマイスターの一人になったものの、
彼の心の中ではカタロンに重きが置かれているのが
随所ではっきりと描かれていました。

まず、カタロン中東支部面々との対峙。
一人だけヘルメットをさっさと取ってます。
所属が違うことから(中東支部だけでも、幾つもあるんですよね)、
彼が中東支部には顔バレしてなかったことも、明らかになりました。
もしかするとライルは、アイルランドの支部においても
実働部隊じゃなく諜報活動専門だったのかもしれません。
それで余計に、末端まで顔が知られてなかったのかも。

これまで任務では、動じたところをあまり見せてこなかったライルですが
一方的な弾圧を受けているカタロンを救出する為に必死になっていて
これまで以上に、彼に人間らしさを感じました。
そして、やっぱり兄のニールと同様に、
ライルも心根はまっすぐで、とても熱い人なんだなーと痛感しました。
「これが人間のやる事か!」と切れた時に、
ライフルじゃなく二丁拳銃で応戦し始めましたが
これが彼本来の戦闘スタイルなんでしょうか。
「狙い撃つ!」で狙撃するのは、本来は得意でないのかもしれません。
となると、前回のケルディムでの訓練結果も
ニールの成績に負けて当然というか
あれでも良かった方なんじゃないかと推測できます。
でも、戦闘スタイルに明確な差があるのは見ていて面白いので
嬉しいです。
どうしても、ライフルでの射撃だとニールを思い出してしまいますので……。

いやー……視聴者の皆さんが思われたでしょうが、
ガンダムに乗ったライルが「急げ」と焦る場面や
アヘッドとの対戦を他のガンダムに任せて
カタロン救出の為に自分だけ必死になって施設に向かう場面は
凄かったです。
特に、ライルの頭に血が昇った状態での
「許さねぇ……許さねぇぞ、アロウズぅ!」
「逃げんなよ……逃げんなよ、アロウズぅ!」のシーンは、
対サーシェス戦でのニールを彷佛とさせてたと思います……。
ニールが大好きな私は、いけないと思いつつ、
ついついライルをニールと重ねてしまいました。
それを除いても、今回のライルの台詞は、
中の人である三木氏の力量もあってか
非常に生々しいというか、血が通ってる声というか
迫力があって、怒りという感情が声に乗っていて、圧巻でした。
前々回に初めて聞いた「狙い撃つぜ〜↑」のちゃらい感じとは
また違った意味で(←当たり前ですが)
「うわ、声優さんって凄い」と思いました。
まさに、声がキャラクターに向かって人格を与えているシーンだと
思いました。

情に流されるということは、情に厚い証でもあるから
やはりライルも根は好い人なんでしょうね……。
ライルはニールよりも直情的というか
ニールが二十四、ライルが二十八であることも加えると、
感情的になりやすい人なのかもしれません。

そして、そんな彼の奮闘も虚しく、
中東支部がほぼ壊滅状態になったらしいのが、悲しいです。
次週、戻ってきた沙慈とライルは顔を合わせると思うんですが、
ライルが彼を許せるのかが気になります。

そういえば、ライルがカタロンと繋がっている件は
CBの皆に知られてないっぽいですね。
冒頭、中東の状態について滑らかに語っていたライルが
「詳しいな」なんてティエリアに突っ込まれてる部分に
「あれ?」って思いました。
勿論、ライルを勧誘しに来た刹那は知ってるはずですから
敢えて皆は知らされてないんでしょうか。
スメラギさんは、教えられてなくとも知っているような気がします。
でも今回、刹那に向かってあんなふうに
「このまま帰ってこなくていい」って言えたティエリアなら、
ライルがカタロンと通じていた事実を後で知らされても、
「裏切られた!」なんて憤ることはなく、
淡々と穏やかに「そうだったのか」なんて言って、
事実だけを受けとめて平然としていそうな気がします。



アレルヤも、台詞の数こそ少なかったですが、
彼の成長がよく表れた印象的な言葉がありました。
オートマトンを投入したアロウズに向かって放った、
「自ら引き金を引こうとしないなんて、
罪の意識すら持つ気が無いのか!」です。
以前なら、この台詞は、ハレルヤがヘラヘラと笑いながら
嫌味たっぷりに言ったと思います。
アレルヤが自主的にこう言えるようになったことこそ
彼の精神的な成長+任務への心構えかと。
それと、1期では、
残虐性の高いカニバサミはハレルヤの専門だったと思うんですが
それをアレルヤが使っているのも、感慨深かったです。
穏やかな彼が、優しいだけじゃいられなくなったと思うと
少し淋しいですけれど。

それと、序盤で
ライルに促されてヘルメットのバイザーのスモークを解くのが
彼らしいと思いましたww
スモーク貼ったままだったティエリアといい、
先頭を切ってさっさとヘルメットを脱いじゃったライルといい、
ここは三人のマイスターズの性格や立場がよく出ていて
面白かったです。



さて、ティエリア。

な……なんですか、あの未亡人っぷりは!!!!!!

冗談を言った後
アレルヤから感慨深そうに尋ねられたことを逆手に取って
「冗談だよ」とうまく切り返したこともそうなんですが、
やっぱり、刹那に向かって
「そのまま帰ってこなくてもいい」って言ったことがもう!!!!
(`ωと)!!!!!

言葉だけを素直に解釈するならば、
行ける場所が刹那にあって、
そこに行きたいという意思も彼にあるのなら、
「そのまま行っていいよ」って暗に勧めてましたね。
つまり
刹那が、もうガンダムに乗らない覚悟を持って
マリナと共にアザディスタンに帰る気でいるなら、
自分は止めないよっていう、
ティエリアなりの優しくて明確な意思表示にも受け取れます。

実際には──下記のような感じでしょうか。↓
最初に、刹那に「帰ってこなくていい」って言った時点では、
半分本気・半分冗談のような感じでいて、
(平和な世界を作るまで、刹那が絶対にガンダムに乗り続けると分かっているから)
アレルヤの問いに「本気で言ったさ」って答えたのは、
全部が本当っていうより、本気が含まれているって意味で。
それでアレルヤにぎょっとされたから
彼を躱すために「冗談だよ」って言ったんですよね。

あぁ……もう、ティエリア!!!
大人ですよ、ティエリアが。
本当の意味でCBのリーダーですよ、あのティエリアが。

アレルヤに向かって鼻でフッと笑った後すぐに
敢えて「冗談だよ」って最後に付け加えることで、
その直前に言ったことを軽く誤魔化すというか、はぐらかすとは
……に、人間ですよ、あのティエリアが。
愛嬌たっぷりじゃないですか。あのティエリアが!!!!

もうびっくりしました。
うはぁって、マジで変な声が出ました。
「ティーエーリーアー!」と、机をバシバシ叩いちゃいました。
かなり動揺しました。
まさに、ぎょっとしてたと思います。私。

1期で、自分が何を言ったら相手がどう思うかを全く考えず、
自分の意見だけを一方的に言って場を終わらせていた過去のティエリアと
今の彼が同一人物とは、とても思えません。
それぐらい、この2期では
序盤からティエリアの成長っぷりが甚だしいですけれど、
またしてもやられた!と思いました。
ティエリアは凄いなぁ。
こんなに素敵な彼をニールに見せられないのが、残念でたまりません。
そりゃあ、アレルヤもスメラギさんもびっくりしますよ。
言われた刹那だって、目を丸くしますよ。

これに限らず、ティエリアが
ちょっと達観した感じで刹那に物を言っているのが、
私にはたまらないです。
二人には、1期の年齢差(刹那の方が年下だった)があるからか
ティエリアが刹那に対して
ちょっとお兄さんぶってる発言を多々しているのが、とても魅力的です。
ニールと刹那(一期)ほど離れてない感じがあるのも良いです。

ああ、ティエリア……。
今回は、カタロンに対しては顔を見せてませんでしたが
次回予告ではヘルメットを脱いでましたね。
銃をつきつけられてたのが怖いです。
沙慈の責任は、CBの責任になるのかな。
現在の実質的なリーダーは、まず間違いなくティエリアなので
スメラギさんとかの意見を仰ぎつつも、
彼がどう動くのかが、楽しみです。



ちょっと気になっているのが、マネキンとセルゲイです。

マネキン大佐は、すっかり「甘い」と見られているのがもう……。
今回は、直接的な指揮を取ってない+
文句は言ったけれど、上層部にそれを伝えてないので
まだ大丈夫だとは思うんですが、
やはりこれが続くと、彼女自身の身が危険になるのではないかと思います。
軍から排除されるだけならまだ良いですが、
たとえば、死ぬのを前提とされる作戦に参加させられるとかは
絶対に嫌だなぁと。

そしてセルゲイ。
あんなふうに部下を殴ったら
アロウズへの反感ありとして密告されそうな気がします。
彼の無事は、ソーマの無事に繋がるので、
なんとしても、頑張って生きてほしいです。



ミスター・ブシドーは……ガンダム命!ながらも
一応は人道的考えを持っていると分かって、ホッとしました。
今回の掃討作戦における途中離脱は、
彼が本当にガンダムのことしか考えていないのも強調されていて、
良い描かれ方だと思いました。
それにしても、ヘルメットにある角は……
いいんですかね、デザイン的に。
ハムのファンだった私でも、あれを見る度に笑ってしまいます。



人外さん達は……
リヴァイヴ・リバイバルさんが初登場でした!
リジェネもそうですが、凄い名前です。
同じ人外っぽいのに、
ティエリアだけ頭文字がReじゃないのも気になります。
……ティエリアというのは、実はヴェーダの生体端末名であって、
これとは別に本名が(Reで始まる)あったりして。

ロールアウトしたというガデッサは、
モビルスーツの名前なんでしょうか。
2期後期は、こうした人外さんとCBの対決なのかな……。
なんか先行きが暮そうで、
ティエリア達の苦労を考えると、胸が痛みます。

でも、今回、
リジェネがリヴァイブをあまりよく思ってなさそうなのが
伺い知れて、興味深かったです。
リジェネも、いつもリボンズと一緒にいますが
ちょっと茶化すような言動をしていたので、
必ずしもリボンズを立てているわけじゃなかったですものね。
この、人外さんたちの力関係も、早く知りたいです。



さて、最後はマリナと刹那。そしてサーシェス!!
サーシェスの登場は
その前のリボンズ達の会話で分かってましたが
やっぱりあの凶悪な顔で笑っているのを見ると
「うおー」と興奮するのと同時に、嫌な気持ちに襲われました。
嫌な登場の仕方でした。
もう、まさに敵ボス!って感じで。
視聴者は、1期最終話のEDで
しっかりと生き延びているサーシェスを知ってますが
刹那は、ロックオンが仇を討ったのかも……と思っていたわけですから、
「生きていたのか」と驚かされた彼の心中を考えると、
とてもせつないです。
そして、これまで嫌というほど因縁があった彼に
またしても痛みつけられてしまっていて
もう……刹那が可哀想過ぎます。
彼は、最後の最後、2期が終わるまで
心の平穏を得られないのでしょうか。

アレルヤも含まれると思いますが、
子供が楽しそうに遊んでいる情景ですら
刹那には、過去の辛い記憶を思い出させる要因なんですね。
マリナ達を見て、母親を射殺するシーンを回想した場面は、
ちょっと目を逸らしたくなりました。
辛過ぎます。
あそこにはもういけないと沙慈に言った刹那が、本当に哀れです。



今回は、タイトルが“故国燃ゆ”でしたが
最後のCパートのみだったので、
正直なところ、別のタイトル
(沙慈の気持ちや行動にちなんだような言葉)の方が
良かったような気がします。



次回予告は、今回の襲撃の直後ですから
誰にでも予想できる通り、話が荒れてましたね。
それなりの関係を築けそうだったCBとカタロンにも
亀裂が走りそうです。
そして、とにかく沙慈がどうなるのかが不安です!!

キャラが総じて、浮かない顔をしているのが怖かったなぁ。
最終的に救いがちょっとでもある話になればいいとは思うけれど、
その為に、それまでの話でキャラが辛い目に遭うのは
やっぱり悲しいので、
ほどほどでありますようにと、しても無駄なお祈りをしておきます。

あ、そうそう!
次はもしかしたらコーラサワーが出るんでしょうか。
あの、手を握ってる制服はそれっぽいかなと思ったんですが
違うのかな。
でも、そろそろ登場して頂いて、あのお馬鹿っぷりを見たいです。
辛いシーンばかりなら、コーラで和みたい(笑)。



個人的に物凄く嬉しかったのが
公式携帯サイトの待ち受け画面プレゼントの案内で
ハロさんが喋ったこと!
今回、本編中ではハロさんの台詞が一つもなかったので
これは本当に本当に嬉しかったです。
「あ、文章をちゃんと喋ってる!」って、びっくりもしました。





────
感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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次回「傷痕」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-11-09

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-11-05 14:45  nice!(0)  コメント(0) 
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