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図書館で借りた本200808(感想:重松清「ビタミンF」加納朋子「ななつのこ」)ネタバレあり [アニメ・ゲーム・漫画・小説]

図書館で借りた本の記録と感想です。
自分用の覚え書きを兼ねています。
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・重松清「ビタミンF」新潮社
・和田竜「のぼうの城」小学館
・加納朋子「ななつのこ」東京創元社
・小説現代2007年11月号
・小説現代2007年12月号


────

夏コミ間近〜終わった直後に入る為、
読む時間が無いから少なめに……と思ったのですが
それでも読み終えられませんでした。


・重松清著「ビタミンF」


深く考えずに読み始めたので、
最初の短編を読んで、「あぁ、Fはファミリーの頭文字かな」と思いました。
あとがきによると、これだけではなく
色々な意味があったようで……。

「セッちゃん」は読んでて辛かったです。
その正体は最初から想像できてましたので
意外性は無かったのですが
この作品の見所は
それが判明してからの両親の苦悩・対応にあると思います。
私は年齢的に親の方に近いので、
娘に対して知らんぷりをする夫婦の描写が沁みました。

好きなのは「かさぶたまぶた」。
こちらも暗い話ですが、最後が良いと思いました。



・和田竜「のぼうの城」
以前から話題になっている時代小説。
他の方に借りられていたので、予約までして借りました。
……が、最初にパラパラとめくった時に読み辛そうな印象を受けて以降、
放っておいてしまって、
結局、まともに読めませんでした。
可能だったら、延長をお願いして引き続き借りてみます。
*(8/22)継続して借りられたので、後で時間を取って読みます!




・加納朋子「ななつのこ」東京創元社


加納さんの作品は幾つか読んでいるのですが
その基本となるこのデビュー作が未読だったので、
他の図書館から取り寄せてもらって
(うちの図書館では除籍になってました)
読みました。

残酷な殺人シーンはなく
日常に潜む闇を描く……のは、当時から上手かったんだなぁと思いました。
架空の「ななつのこ」という小説が入ることと
主人公が最後に文通相手から受け取る手紙で終わる……という手法は、
最初は面白かったのですが、序盤だけで、
その後は少々飽きてしまいました。
一気に読まずに、一日一編とか区切った方が良かったかもしれません。
最初の「スイカジュース」の話は面白かったですが
他のお話は意外性もあまりないので
(トリックに当たる部分が分かってしまう)
ミステリとして読むにはちょっと弱いですが、
彩ろられた日常が描かれた本を読むとしては面白いと思います。



・小説現代2007年11月号〜12月号
これも以前と同じ、一人のバンドマンを巡る連作を目当てに借りました。
最後を締める12月号の主人公が意外な人で、びっくりしました。
また、当のバンドマンが、幻想もなく正しい姿で書かれていて
面白かったです。
11月号は、良くも悪くも平々凡々。
ただ、四作目という難しい位置ですし、これで充分だと思いました。


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2008-08-21 10:13  nice!(1)  コメント(0) 
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