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アフタおお振り感想2008年6月号感想*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで大人気連載中の高校野球漫画
「おおきく振りかぶって」の感想です。
今月号(2008年6月号)は勿論のこと、
単行本未収録分のネタバレがあります。

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画像はわざと劣化させています。


先月号(2008年4月号)で、美丞大狭山戦の試合が終わりました。
その結果もネタバレとして出していますので
ご注意下さい。


本誌感想はカテゴリでまとめてあります。
他の号の感想をご覧になる場合はこちらをどうぞ。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/archive/c338259-1


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まずは、初読だった2008年4月25日の日記より
感想を転載します。



こ……今月号のアフタ(おお振り)凄い!!!
うわーわーわー!!
色んな意味で名シーン連発だなぁ。
阿部と三橋がまとまるところと三橋の笑顔にはホロリときちゃいました。
単行本派の人も、先に結果だけ知ることになっちゃますが
今月号は買った方がいいですよ。本当に!
ここが単行本になるのって何年後?の状態だと思うので。

ネタバレしないように言うと、
三星戦の前に阿部が三橋の手を握った
二巻の名シーンぐらいのインパクトがありました。
あぁ、おお振り大好きだ。いい漫画です。



上記のように、今月号は凄いです。
もし、まだバックナンバーを買える状態にあるなら
是非お取り寄せでお求めになられることをお勧めします。
最近は一時期よりもかなり早くなったとはいえ
この話が単行本に収められるまでどのくらい掛かるのかが
分からないので!
凄い。本当に凄いです。
私、この回の阿部と三橋を読む為に
おお振りをこれまで読んできたんだって
思いました。



では、感想に参ります。

全員で目標を書いた紙を一斉に出したところ、
皆が甲子園出場したいと思ってるまでは一致しているんだと
判明しました。
でもそこから先が問題で……。
特に、田島と三橋の「全国制は」「甲子園優勝」に刺激された面々は
思いきってそう言えない現実との差で
もやもやしているようなのが
私にはもどかしかったです。

特に、そう書いた理由を求められた三橋が話そうとした時は、
西浦の皆が三橋にすがる感じがしました(笑)。
特に花井と西広。
あそこで上手いことを三橋が言えていたら、
「あの三橋がこう書いたんだから」と皆で奮起して、
「甲子園優勝」として目標をすぐに固められたかもしれません。
でも、そうならないのが三橋……(笑)。
泉がすぐに助け舟を出したのは、良い流れだと思いました。
あそこで目標を下方修正する羽目になったら
絶対にチームとして宜しくないはずなので!
それに、監督からの押し付けじゃなくて
自主的に目標を決めて明確にするっていうのは良いですよね。
やる気が全然違うと思います。



それから、ミーティングと軽い練習を終えたあと
阿部からのメールに返事をしようとしていた三橋に
機転を利かせた千代ちゃんが提案したことで、
三橋+田島+栄口で阿部のお見舞いをすることになります。
阿部を心配する皆(P133の1コマ目)の優しさが良いなぁ。
そして、なにげに千代ちゃんを意識している水谷くん。
個人的に、水千代(水谷×千代)は好きなので
くっついてくれても構わないです。
おお振りに恋愛要素が一つぐらいあってもいいんじゃないかと……。
でも水谷と千代ちゃんがえっちしてる図は
何故か頭に思い浮かばないです(笑)。



三人が阿部宅に到着──そして、阿部の弟・シュンくんの本格的な登場!
ずっと野球かサッカーをやっているらしいとなってましたが
ここでようやく、野球で、しかもボーイズチームに入っていると分かります。
私は、小・中学生の野球事情を全く知らないので、
このシニアとボーイズの違いは勉強になりました。

阿部弟と共に、阿部宅も本格的に描かれました。
以前、洗面所や台所を見た時も思ったんですが
かなり良いお家に住んでますよね、阿部一家。

田島の言葉に、焦りでもどかしくなっている自分を知る阿部。
怪我を治したいのはやまやまだけど
一刻も早く野球をしたい、皆に遅れを取りたくない……という阿部の気持ちは
痛いほど分かります。
この後、三橋とのやり取りの後で、
自分と重ねた榛名に対して、アイツも焦っていたのかと推測するのですが
やはり人間って、自分で体験しないとよく分からないというか
他人の痛みを自分の痛みとして置き換えられないと
なかなか的確な優しさを見せることは出来ないんだなぁと思いました。
阿部も、最初はきっと榛名に優しくしてたんだと思います。
でも榛名にとっては、何も知らない阿部が煩く言ってくるのが
耳障りだったんじゃないかと。
もし阿部が過去に怪我を負っていたら
その時の言い方も変わっていたかもしれないし、
聞く側の榛名も、阿部の言葉を素直に聞く気になれたかもしれません。
阿部はこのように変わったので、後は榛名も……
もうちょっと、阿部をからかうだけでなく、
本気で彼を認めるよう変わってくれたらいいなと思います。



スイングを見てほしいというシュンの要望に田島が応えることで、
場には阿部と三橋の二人きりになります。

P147〜P156の十ページは、私にとって宝物です。
あの阿部が、あの三橋が、お互いに歩み寄って、
よくここまで言えるようになったなぁと──もう感無量です。
これまでも、美丞大狭山戦では色んなシーンがありました。
阿部が怪我を負い、ピンチになったことで様々な問題が表面化し、
自分たちの間違いを二人共に身をもって知る羽目になりました。
「試合が終わったら言わなきゃ」とお互いに思い
……今、その時を迎えたわけです。
この十ページは、内容もそうなんですが
台詞そのものやタイミングも凄いんですよ。
本当の会話を写したみたいな感じです。

はぁ……。
あの阿部が、首を振るなと言ったのは間違いだったと詫び、
あの三橋が、阿部君 オレを頼ってくれと言い……!
もうまるで最終回みたいな内容でした。
今でも、ここを読むと涙が止まりません。
うるっときてしまいます。

そしてそして、本誌をご覧になった方はご存知でしょう、
三橋のとびっきりの笑顔!!!!

最初に読んだ時は、
キャンディキャンディの丘の上の王子様の台詞
「おじょうちゃん、笑った方がかわいいよ」云々が頭に浮かびました。
もうかわいいかわいい。
かつて桐青戦を見にきたルリちゃんが、三橋を「笑わない」と評してましたが
この笑顔を知っていたら、笑わない三橋を彼女が不思議がるのも無理ないです。
そして、三橋は本気で阿部を信頼してるんだなぁと分かりました。
多分、三橋が高校に入ってから(下手をすると中学は無かったかも)
心から笑ったのは、これが初めてですよね。
今回、帰り際に三橋がもう一度笑うので、
これをきっかけに普通に笑えるようになるのでしょうが
それを引き出したのが阿部だと思うと、
このバッテリーを好きでたまらない私には最高の展開でした。
ひぐち先生ありがとうと、お礼を申し上げたいです。

この二人の会話、三橋の笑顔がどれだけ凄いかは、
おそらく“百聞は一見にしかず”状態だと思うので
気になる方は是非バックナンバーを見てみて下さい。
おお振りファンなら感動すると思います。

二人が帰った直後、
阿部がシュンちゃんに「お前、苦労ねーなー」と言いますが
「♪」が手書きで添えられているのが
阿部の機嫌の良さを表わしていて、笑っちゃいました。
阿部も嬉しくてたまらなかったんだと思います。



ご飯を食べ終えた後、田島と三橋は裏道を通って帰ります。
(栄口くんは先に帰ってます)
その際、負けたというメールを叶くんから貰うのですが
彼も“甲子園優勝”を目指していると分かり、三橋は喜びで震えます。
続けて三橋は、自分が皆に出したあの目標は、
田島に煽られたからではなく、自分の望みだと言い切ります。
信頼できるキャッチャーそしてチームメイト、
県は違うけれど心で通じているライバルの幼馴染み
……三橋は恵まれている自分を深く感じたのかなぁと、思いました。



最後の1ページ(P162)も、非常に印象的でした。
今頃、他の皆は……という感じで、個々の姿が描かれているのですが
皆の性格や状況がよく出ていて、非常に興味深かったです。

田島や三橋の「甲子園優勝」につきたそうだった泉と花井は
自主練習に励んでいるし
何か思い耽っている巣山と沖は、それぞれの道具を見ているし、
かわいい弟妹がいる栄口と西広は遊んでいるし
(栄口くんは一人ですが、野球ゲームをしているかもしれないので
そうしたら弟と一緒かなぁと推測しました。
それと、西広君は妹をお風呂に入れてあげているので
正確には遊びではありません)
一番何も考えてなさそうな水谷は
ソファにごろりと横になってテレビ見てるし(笑)。
特に水谷くんは、顔の描かれ方が手抜きなのもあって、
何度見ても笑ってしまいます。
でも、むかついたり「何やってんの」って怒る気にはなれません。
「あぁ、彼はこうだよね」と素直に受け止められました。



今月のベスト3はありません。
ダントツで、三橋の笑顔(P152)です。
もう本当に、この号は私の宝物です。





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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの2008年7月号の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-07-31-2

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-06-19 13:52  nice!(2)  コメント(0) 
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