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感想@灰原薬「戦国BASARA2」電撃マ王2008年4月号*ネタバレあり [戦国BASARA]

月刊誌『電撃「マ)王』で連載されている
灰原薬先生の漫画「戦国BASARA2」2008年4月号の感想です。


発売されたばかりの単行本2巻の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-03-04-1


1.jpg
やっと買えました……!



まずは、この月刊誌の入手経緯から。
感想はこの後に書きます。興味無い人は、飛ばして下さい。
(私は豊臣主従萌えなので、それが苦手な人は感想を見ない方が宜しいです)


上記の単行本二巻の感想でも書きましたが、
実は最近、最寄りの書店からこの電撃マ王が消えています。
元々、入荷している冊数が少ないようなので
単に他の方に買われている可能性も高いのですが、
BASARA関連書籍は全く置かない書店なので
売り上げを理由に、入荷されなくなってしまったのではと
ちょっと危惧しています。
……でも、兄弟雑誌というか、
似たようなタイトルの雑誌はちゃんと入荷されているので
一度ちゃんと店員さんに聞いてみないと駄目なのかもしれません。


で、ぶっちゃけ、読むものがこのBASARAしかないので
今まで失礼ながら立ち読みで済ませていたのですが
雑誌そのものが本屋さんで見つけられない以上、それができるはずもなく
今月号からも単行本化するのを楽しみに待とうかなと思ったんです。

でも、発売されたばかりの二巻の展開からいって、
傷付いている半兵衛や
股旅姿の幸村が出てくるかもしれないじゃないですか(笑)。
それに、この本は月刊誌掲載→単行本化がとても早くて、
連載が無事に続いていれば
単行本としてまとめて読めるのも早いみたいですけど、
どんなに早くても、次は軽く半年空くんですよね。
「そんなに待てない!」と思ったので、
今日は朝から、
分かる範囲で本屋さんを回ったり電話をかけたりしました。
発売日からちょっと経ってることもあって
全然見つけられませんでした……。


でも! ふと気付いたんですよ。
マ王を入荷しなくなったらしい店の内の一軒で、
そういえばこれだけゲーム雑誌のコーナーに置かれていたのを。
以前に立ち読みした際に、他の関連雑誌は全て漫画雑誌コーナーだったので、
「あぁ、これはゲームのコミカライズを主としているから?」と
不思議に思ったのでした。
それで、慌ててお店に行き直してみたら……やっぱりありました!
ゲーム雑誌のコーナーに。
実は、数日前にも、逆裁目当てでそこでゲーマガを買っていて
そのコーナーもちゃんと見ていたのですが、全く気付きませんでした。
まず立ち読み〜と思い、いきなり開いたページが
P132〜133だったので、鼻血が出るかと思いました。
(秀吉が、半兵衛帰還の報告を受ける→包帯負かれている半兵衛と会うシーン)

おお振り(試合の勝敗がモロに分かるページだった)といい、これといい、
最近は雑誌を開くのにも慎重にならないといけないようです。

でも、激しく萌えました。
そう、今月号も見つけられたから立ち読みで済ませようと思ったのですが
も、ももももももも萌え過ぎたあまり、買わずにはいられませんでした。
本屋では(本屋を出ても)にやけまくりでした。




さて、以下は感想です。
ネタバレを含みますので、未読の方はご注意を。
上記にも注意書きを記しましたが、
私は豊臣萌えをしているのでそればかりです。






まず、豊臣であまりに浮かれ過ぎていたせいで、
P130よりも前に漫画があるのを、
自宅に帰ってからの二度目の読み直しで気付きました。
てっきり、P130が扉後のページかと思ってました。
びっくりしました(笑)。



伊達主従もそうですが、利家も元就も元親も、
灰原先生が書かれる男性キャラは皆、カッコイイですね!
そして、まつ様やかすがといった女性キャラは可愛くて……素敵です。

元就は、前から見ると凛としていてかっこいいのに、
後ろから見ると(P117)魔女っ子で、とても可愛いです(笑)。
このギャップがいいですよね、彼は。
元親は、何といってもP119の「焦るこたぁねえ、野郎ども」のコマでしょう。
コンビニでコピーを取って、ぬり絵をして遊びたくなりました。

政宗は、総じてカッコイイというか
触れただけで切れそうな鋭さがある凛としたお顔で、どのコマも好きです。
豊臣にハマる前(BASARAで遊び始めた当初)は、
伊達主従萌えをしていたので、その頃の気持ちを思い出しました(笑)。
政宗を見ているだけで、萌え萌えしていました。





でも! そう……今の私は豊臣萌えなので、
P130以降を読んで幸せになりました。
本屋でそこを読んで、悶えそうになったというか、
萌え死にそうになりました!
店にいる間も、店を出てからも、顔がにやけまくりでした。
花粉症でマスクをしてたので、目だけ笑ってる怪しい客だったと思います。
灰原先生ありがとう、担当の編集者さんありがとう、カプンコありがとう!
たっぷりと楽しませて頂いてます。



まず、半兵衛が怪我を負ったとの報告を受けた秀吉が彼を訪ねるのがもう……!
ずっと、覇王というか、悪の象徴な秀吉ばかりだったので
(他のキャラから見た秀吉像)
普通の秀吉が見られて、とても嬉しかったです。
「ん?」って顔で「傷?」と聞き直している点も良かったと思います。
「あの半兵衛が?」と意外に思っていそうですよね。
まぁ、BASARAの武将ですから
半兵衛が一般武将より強いのは当たり前ですが、
秀吉にこう感じられたことで、
彼の強さが裏打ちされたようなのがいいと思いました。



そして、部下に包帯を巻かれている半兵衛!!!
ごちそうさまです。たっぷりと堪能させて頂いています。
ζ;・×・ζ


実は、単行本二巻にも収録されている、謙信さまと信玄が倒れているシーンは
(かすがと佐助にそれぞれ抱かれているところ)
ちょっと辛かったのですが、
半兵衛は、病持ちという元々の設定があるせいか、割と平気でした。
それどころか、
幸村と違って普段は滅多に脱がない半兵衛の半裸(しかも包帯付き)が見られて
喜んでいます。

でも、もし秀吉が今回の半兵衛のような深手の傷を負うと、
半兵衛がとても悲しむだろうと思えるので
まだ半兵衛自身が傷付く方が、豊臣ファンとしては読んでて気が楽です。
勿論、二人とも怪我無く過ごせれば一番良いのですけど。

漫画特有の矛盾に触れてしまうかもしれませんが、
治療を受けている半兵衛が肩に掛けている上着が全く破れてないようなので
替えを陣内に運び込ませていると考えても良いのでしょうか。
あの、軽く羽織っただけという姿がたまらないです。
そして、信玄と謙信さまの攻撃をまともに食らったのだから
もしかするとかなり辛いはずなのに、
秀吉の前では平気だと無理に装っているらしいのがもう……!
顔に小さな汗をかいているのに、萌え萌えしました。

また、P138の半兵衛の必死の嘘「かがり火に〜」の直後の秀吉が
半兵衛の具合の悪さを知っていながらも
敢えて過剰に心配しないような素振りで答えているシーンで
泣きそうになりました。
こういうところが、豊臣の大好きなところなんです!!!!
お互い、相手の為に無理を通しているような部分に
萌え萌えしています。
(3/8 追記↓)
上記ではこう書いてますが
「大儀であった」と言って背を向けている秀吉は、
挙げられた慶次のことで頭がいっぱいで
半兵衛のことなんかさっぱり考えてないって感じですね。
後で、半兵衛の病を知った秀吉が
「そういえば、かの時も咳を……」なんて悔いそうで
せつなくなってしまいます。



そう、他キャラからすると秀吉も半兵衛も横暴に見えるかもしれないですが
この二人は、本質的には凄く優しい人なんですよね。
ただ、それを表わす方向が間違っているだけで。
たとえば、半兵衛が病持ちでなかったら良かったというような、
挙げるだけ無駄な「たら」「れば」になっちゃうんですけど、
描かれ方を含めて、何かが少し違っていたら、
そういう面が他キャラにも理解されるようになったかなと思いました。
結局、一番身近にいた慶次には、
BASARA2の作中では全く分かってもらえなかったわけですし。
(でも、彼ら二人が慶次と分かり合えない点はとても魅力的ですし、
ゲーム作品としてはこのままでいいと、私は思っています)



漫画の描き方というか、コマ割などの点で、
大事なシーンほどキャラの背中で語る方法があるんですが
(敢えて読者にキャラの顔を見せないことで、それに一番相応しい顔を読者に想像させる)
今回の秀吉はそのまさに王道で、とてもカッコ良かったです。
P135「無力こそ罪だ」と、P139「大儀であった」です。
特に前者は、顔を読者に見せず、後ろからアップ気味に大ゴマで描くことによって
彼の怒りというか凄みをよく出せていると思います。
それを半兵衛が横目でちらりと見ているようなのも良いですね!
そしてそして、後者では、
苦しそうに咳き込む半兵衛に対して実はどんな表情を浮かべているのかと、
あれこれ想像せずにはいられません!
背を向けている事で、一見すると彼が冷たいようにも思えますが
その実、半兵衛をとても大事に思っていたり──とか考えると、もう! もう!
マ王を抱きながら、ベッドをごろごろと転がりたくなりました。
たまりません。悶絶しそうです。



その前。
半兵衛がわざと慶次の名を出して、秀吉を煽るシーンも良いですよね。
秀吉が慶次を絶対に否定すると分かっている
(自信がある)からこその行為だと思います。
薄笑いしている半兵衛(P136)が素敵です。はー。見愡れてしまいます。
私は、男らしい半兵衛が好きなので、
こういう黒い(笑)いかにも策士っぽい冷たい彼を見るのも大好きです。
はぁ、いいなぁ、カッコイイ半兵衛。
自分も、こういう男らしくて凛々しい半兵衛をちゃんと書けるようになりたいと
切に思いました。頑張ります。
P136の「前田慶次」のフキダシに掛かっている半兵衛の横顔なんて、
見ているだけでそそられます。たまりません。

でも、意地悪く慶次の名を挙げても、顔には汗をかいている所がたまりません。
痛いんだろうな、傷。
もしかしたら座ってるのですら辛いのかもしれませんね。



だからこそ、その後、部下に持ってこさせた筆と紙で
秀吉の天下統一のための次の策を必死そうに練るシーンが
とても辛かったです。
「あぁ……」と思った途端、何とも言えなくなって、
P140は思わず目を逸らしそうになりました。
もしかしたら、咳き込んだ半兵衛に背を向けた秀吉の気持ち(P138最後のコマ)と
同じだったかもしれません。
だって、秀吉に「よく休め」と言われて「そうさせてもらうよ」と答えたのに、
実際には「時間がない」と言って次の策を練ってるんですよ。
休んでと声を掛けたくなりました。
部下たちも気が気じゃないでしょう。


ゲームの半兵衛(プレイヤーキャラとしての彼)は、
「死にそう」だと思えても決して死なないしぶとさ(意地みたいな)を
感じましたが、
この漫画の半兵衛は死にそうですね……。
話の筋からいって、
半兵衛は他の主要キャラ(慶次か政宗あたり?)に殺される可能性が
非常に大きいと思いますので、
病で無念のうちに倒れて死ぬよりはマシかなぁと思いつつも
やはり彼が大好きなので、死ぬのはあまり考えたくないです。
私は不幸萌えを持ってるので、死にネタは大歓迎なのですが
そういうのは自分が同人でバッチリやるかもしれないので
逆に原作方面ではしっかりと生きていただきたいという矛盾があります。
実際、こうして苦しんでいるのを見てると辛いですし。
頑張って生きてほしいです。
これから喀血シーンも増えるんでしょうか。萌えるけど嫌だなー(笑)。



そして、ラストの「力を持つ者がその力を使わないのは罪」云々の秀吉。
背負っているのは、まだ農民時代だった過去の彼でしょうか。
この「力」に関するテーマは、他作品でも度々出されるメジャーなもので、
私なりの見解もありますので、
それはいつか同人の小説で出せたらいいなぁと思っています。
最後、記憶の中の慶次が自分(秀吉)に背を向けているのがいいですね!
その慶次がこっちを振り向くことはおそらく無いんだろうなと考えると
せつなくなります。
そして、力について思う半兵衛→秀吉と描写が続くので、
「力に囚われた人」という豊臣を表わすテーマみたいなのが前面に出てて
いい感じだと思いました。




はぁ……長々と書きましたが、とにかく、
P130からの二人のやり取りはたっぷり萌えました。幸せでした。
家に帰ってきてから……こうして感想を書いている最中も、
何度読み返したか分かりません。
こういうのは久し振りです。それぐらい興奮してます!!!
とにかく幸せでした。
次号以降も豊臣がいっぱい出ますようにお祈りします。



感想は以上です。
お読み下さってありがとうございました。



次号(2008年5月号)の感想も書きました。
こちらからどうぞ。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-04-02-1


2008-03-05 20:20  nice!(0)  コメント(0) 
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