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逆裁別冊ヤンマガ連載感想「第1話 風とともに逆転」*ネタバレあり [逆転裁判]

今月号から別冊ヤングマガジン(No.17)で
新連載される逆転裁判のマンガの感想です。
当然ながらネタバレありです。
あと、ナルミツ要素も含んでますので苦手な方はご注意を。

────
で、まず初回なので入手方法から。
発売日の8/11(金)は夏コミ一日目でした。
別ジャンルながらサークル参加してた私は
すっかり忘れてまして(笑)
会場を出た後も、連れと呑みにまっすぐ行っちゃったので
思い出した&探し始めたのは翌日の12日(土)でした。

最初は、家の裏にある大きめの本屋。
但しここは、大きいだけで全然使えません。
売れ線の本がたっぷりと置いてあるだけという……。
案の定、ここにはありませんでした。
行ってから気付いたのですが、お盆進行のため
通常は月曜日発売の本が、
この土曜日に前倒しで発売になってたのですよ!
なので、普通の週刊ヤンマガがどーんと平積みになってました。

でも、まぁ、この本には無いかもしれないと思ってたので、
あまりショックは受けないまま、ちょっと離れた二軒目へ。
ここの規模は一軒目と変わりませんが、
置いている本にもう少しヴァリエーションがあるので
(私にとって)そこそこ良い本屋さんです。
だけど、無い。
ここで見つけられないのは大きいので
(後は、近隣では小さな個人書店しかなく、更に望み薄なので)
店員に雑誌が本当に無いのかを聞きました。
そうしたら、入荷すらしてないと聞かされましたよ!
そして、こういう雑誌の類いは取り寄せもできないとか……。

失意の中、仕方なく次はコンビニめぐり。
先の二軒の本屋めぐりの時も思ったのですが
この別冊ヤンマガが置かれていそうな位置(棚)って、
エロ系マンガばっかりなんですよ。
エロは決して嫌いじゃないんですが、ずっと見てると
さすがに食傷気味になりました(←見なきゃいいんですけどね)

でもコンビニでも見つからず……最後の望みだと思い、
ちょっと離れた本屋に電話をしました。
ここは、先の二軒の本屋と同じ広さなのに、
本の揃えが素晴らしく良いのですが
いかんせん家から遠いのがネックなのですが──
店員(男)さんからあっさりと「ありますよ」のお返事が!
でも、ここで週刊ヤンマガと勘違いされては困るので
しつこく確認させて頂きました……。
表紙のグラビアの女の子の名前とか、
その煽り文句とか(やったーこの娘に決めちゃった)。
何の羞恥プレイなのと、電話を切った後に思いました。

そうして、取り置きまでして入手した別冊ヤンマガ!
想像はしていたものの、見事に読むものがありません!
私、イニDで普通のヤンマガを読んでましたし、
その前にはヤンジャンも毎週愛読してたのですが
なんか……それよりも興味が持てない話ばかりで辛いです。

これは、カプコンが
「逆裁をあまり知らない層にアプローチしてみよう」っていう
ターゲット作戦ですか?
あまりに逆裁の漫画が一つだけ浮いてますけど(笑)。
巻頭だけなので、まだその浮きっぷりに抵抗は覚えないですが。

────
長々と書きましたが、いよいよ感想を。
萌え系感想は更に下の方に書いてます。
前半は作画系に対する感想です。

まず、最初に感じたのが「ちょっと読みにくい」ということ。
別に私は
少年(青年)漫画に慣れてないわけじゃないんですが
全体的に落ち着かない印象の漫画だなーと思いました。
説明しなきゃいけない情報量がとにかく膨大なので、
台詞の量が多くなるのはもうどうしようもないのですが
それを差し引いても、
気が散る感じがする漫画だというのが第一印象でした。
多分、逆裁じゃなかったら、
途中で読むのを止めてたと思います。

で、私なりに(というか、私の基準で)考えてみると、
私の好みとは、コマ割りが違うっぽいというのが
最たる理由のような気がします。
あ! 絵には抵抗ありません。好感を持てます。
昔の、
週刊ファミ通で連載してた手抜きっぽい漫画に比べれば
(あれが画風だったら大変申し訳ないです)
大歓迎です。
あと、月刊ASUKAでしたっけ。
おまけで逆裁の漫画が載ってたヤツ。
(トイレに入ったナルホド君が、紙が無いのに困って云々)
あの絵も良かったですけど、
今回の、この前川かずお氏のも好きです。

ただ。
肝心の「異義あり!」の台詞がぱっとしないのは
首を傾げてしまいます。
特に……ええと、この漫画、ノンブルが無いので
具体的なページ数を挙げられないのですが、
最初にナルホド君が「異義あり!」と
人差し指を突き付けるところ。
(第二法廷での、亜内検事による被告人質問中)
この吹き出しが、
ナルホド君の左手と頭と二コマ目の線の三方に囲まれて
なんかキツそうだと思いました。
というか、決めゴマなので、
「異義あり!」の文字自体もっと大きく書いて、
文字の中もトーンじゃなくベタで塗りつぶせばいいのにーって
思いました。
そのページから三ページ後の二コマ目
被害者の回想でナルホド君が「異義あり!」と言ってますが
ここもなんか変な感じ……。
まぁ、流れるような会話の中で、普通に
「異義あり!」と言ったんだろうなとは分かるのですが
どうもこの台詞だけゲームを過剰に意識してて
浮いているように思えました。
や、ゲームを意識して下さるのは、原作ファンとしては
非常にありがたいし、頭が下がるし、嬉しいんですけど
もっと書きようがなかったのかと。
最後の判決前の超キメキメ「異義あり!」も、
なんで文字の中がトーン?
これ、普通に黒で塗りつぶして、白縁付けたほうが
大声で怒鳴ってる感は出るし、目立つと思うんですが。
何かの効果を狙ってるのかなー。
私には、申し訳ないですがそれが読み取れませんでした。
──ううん、この辺は
やっぱり好みが合わないとしか言い様がないです。
漫画なんて描けないくせに随分と偉そうですみません。

本筋の謎解きに関しては、
重要な部分で
読者に対して公平な情報を与えてないという点が
非常にひっかかりました。
これ、漫画と脚本が別の方なんですが、
脚本をお書きになられた方は
ミステリ専門じゃないのかも……?と思いました。
もしくは、脚本の方は専門家だけれど
漫画家のネーム(下書きの下書きのようなもの)まで携わってなくて、
その部分が漫画化される時に、
漫画家さんに勝手に削がれちゃったとか?
ファミ通の時はそもそも内容に期待してなかったし、
ASUKAのは裁判ものじゃない日常漫画だったので
それら二つとは全く比べられないんですけど、
やっぱりミステリって難しいから、
いきなりハードルが上がっちゃう気がします。
ネタ的には、これで全く問題ないと思うのですが、
先の不平等のように、なんというか
詰めの甘さが変なふうに目に付きました。
おそらく、ミステリっていうジャンル自体が
そういう点での優劣がはっきりと出やすいんだなーと
深く深く実感しました。

(20070218追記)
別冊ヤンマガNo.20の目次にて知ったのですが
黒田さんはミステリ作家さんでいらっしゃいました。
知らなかったとはいえ、大変失礼致しました。
無知で申し訳ありません。

普通の萌え感想としては。
矢張がお間抜けさんで笑えました。
いかにも彼らしくていいなー。
なるほど君には、これ以上、ヘタレ属性を加えて
一体どうする気なのかと(笑)。
でも、嵐に怯えるなるほど君は、これはこれで萌えなので
そのうちどっかで小説をアップしようかと思います。
真宵ちゃんはかわいい──けど、
今回、霊媒が無いので、主な出番が最初ばかりで
後はモブ的存在になってるのが惜しいです。
あと、ナルミツ好きにとっては、これも言わなくては!

「みったん出して!」

頼むからー。
って、今月はまだチュートリアルなので
きっと来月からは裁判所にあの白いフリルが舞うんですよ。
ふっふっふ。
そして真宵ちゃんも霊媒しまくりに違いない。
──って! 今、気付いたんですが、
今回はまだ霊媒について全然説明してないんですよね。
(臭わせるような説明のみ)
じゃあ、千尋さんを霊媒した時に、
その辺の過去をまとめてやるのかな……?
でも、カプコンがこの雑誌を買う人たちをターゲットに
してるなら、
逆裁1-2のネタバレを明かしちゃうんでしょうか。
(ゲームでは1-2の冒頭にそうなるので、
重大なネタバレというほどではないのですが)
鈴音ちゃんは、前髪が重いところとか、黒髪とかが
真宵ちゃんと被るなーと思いました。
それより、普通の名前でいいんだと思いました(笑)。
実は、逆裁でまたミステリものを書こうと思ったのですが
殺人事件となると、誰かを殺さなきゃならず、
まさかレギュラー系の人を被害者にもしたくないので
オリキャラに名前? やっぱり変な名前にしないと駄目?と
えらく悩んだまま放置してある状態なので、
公式に近いところでそういう例が具体的に出てるのは
とてもありがたいです。
参考にできるので。(というより、言い訳かも)

あと、参考人の大塚ヨネさんというキャラが、
藤沢とおるさん(GTOを描いた人)とか
朝基まさしさん(サイコメトラーEIJIを描いた人)が
漫画の中で出すどうでもいい脇キャラに似てると
思いました。
ああいう、何かをクワッと食っちゃうようなキャラ。

あああ! あと、そうそう!
ゲームの通り、書類を叩くシーンはありましたが、
個人的には、ゲーム中じゃ絶対に見られない
「法廷記録を必死になってめくるなるほどくん」を
見たかったです。

まだあるぞ。
なるほどくんが浴衣を着てるので
みったんのも見たいー!
あと、せっかくなんだから真宵ちゃんの浴衣は
あんまり装束に似せないで欲しかったです。
普通の、かわいい系の浴衣で見たかったなー。

────
さて、ぐだぐだ書きましたので総括。
最初に読んだ時は、最後まで読むのがちょっと辛かったですが
慣れてきた二回目以降は、上記で挙げるほど
変だとも辛いとも思わなくなりました(笑)。
愛と萌えと慣れは恐ろしいです。

なので、読みにくいと感じることは、
そのうち克服できると思うのですが
一番の問題は、この雑誌が入手し辛いことですよ!
こればっかりはもう!
予約? 定期購読?
でもエロ系雑誌に含まれると思うので
まだまだ抵抗があります。


2006-08-13 14:20  nice!(0)  コメント(2) 
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コメント 2

もも

初めましてブログ読ませて頂きました。私まだ漫画読んでいないのでこの文を読んでとても楽しみになりました。ありがとうございました
by もも (2006-08-30 20:48) 

さくら

>ももさま
初めまして、こんにちは。
逆裁をお好きでいらっしゃるのですね??
雑誌は本当にエロ系ですが、
漫画は普通に楽しめると思いますので是非どうぞ。
ただ、このペースだと単行本化が恐ろしく遅そうなのが
ちょっと気になってます。
コメントありがとうございました。
by さくら (2006-09-01 19:44) 

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