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感想@「ROCK AND READ 008」 [音楽]

長く悩まされていた混乱から、
ようやく解放されつつあるような気分を、
日に日に強く覚えるようになっています。

混乱の始まりは4/12にPIERROT公式HPにて発表された、
解散に対するキリトのコメントを読んだことです。

────

>ソロ活動を最優先にしたいというメンバーと、
>あくまでPIERROTの活動を重視したいというメンバー間での意思統一が
>出来なかったというのが理由です。
(中略)
>それでもアイジと潤のPIERROTに対する熱意を
>取り戻してもらうことは出来ませんでした。

*公式サイトより転載(現在は削除されています)

────

他に理由を推測できるようなソースが全く無かったことから
私は非常に混乱しました。
また、少しでも情報を求めてネットをしたところ、
キリトが個人の有料サイトにて発表したコメントに、
上記を補足するような記述があったのを知りました。
その後、残りのメンバーのコメントも追加され、
解散に伴うぐだぐだ感が
余計に強調されたとの印象を強く受けました。

で、本題のR&Rについてです。
私の家は田舎なので、前号(007)も含めて全滅でした。
昨日(6/25)、同じラーの友人と銀座で呑もうとしたところ、
たまたま立ち寄った書店に008が平積みされていたので、
怖いと思いながらも手に取りました。

正直に言うと、それまで買う気は全く無かったです。
解散時のトラブルが赤裸々に書かれているとの情報を
ネットで見ていたので、内容が分かれば良いかと。
でも──実際に手に取って、開いて、読んでみて、
ちゃんと目で文字を追ってるのに、少しも頭に入りませんでした。
文字が上滑りしている感じ。
でも、読んでいて胸が潰れるような記述だけは
しっかりと脳に刻み込まれてしまい、
不覚にも、書店で涙ぐんでしまいました。
これは、落ち着いてしっかりと読まなければ駄目だと思い、
購入を決めました。
(007も一冊だけあったので、これは立ち読みしました。
でも、まだ一日しか経ってないのに、全然覚えてません)

008には、上記のコメントをこれ以上なく補足する形の
キリトのインタビューが載せられていました。
これを読む前は、もっと感情的な問題なのかと思ってましたが、
そんなことで片付けられることじゃなかったんだと
よく分かりました。やっぱりショックでした。

バンドがソロ活動を始めれば、大体、ほぼ例外なく
ボーカルの一人勝ちになるパターンが多いです。
だから、事務所があのように言ってきたのは分かります。
でもって、そこにキリトが噛み付いたのも、
これまで熱い発言を繰り返した彼ならばと、よく分かります。
(本を読んでない方のために補足しておきますが、
上記のキリトの件は、彼自身のためではなく、
他のメンバーを思ってのことのようです)
結果的に、キリトの真意は二人に伝わらなかったようですが。

私には、二人が何故そこまであのソロプロジェクトに
固執したかったのかが分かりません。
これは私の推測ですが、
事務所を捨てたらソロの話は無いと脅されたんでしょうか。
だから記事にあるように、
PIERROTを捨ててまで事務所に依存しようとしたんでしょうか。
だとすれば、キリトが発言しているように、
この解散劇の結果は彼らにとっても
不本意なことになったのではないのでしょうか。

正直、キリトがソロで頑張ってた時の二人の腰の重さには
「???」と思わざるを得ません。
色々な事情があったにせよ、あんなに長い時間があったのに
何一つ結果を残せなかったのはどうなのかと。
なんというか、事務所の問題も、今後の活動についても、
二人は覚悟が足りないような気がしてます。

記事の中には、“使命感”や“義務感”や“責任”という単語が
踊ってましたが、私は、
彼らはプロなんだからそれはあって当然なんだと思ってます。
どんな音楽をやろうが、
それはPIERROTの看板を背負って立つかどうかにかかわらず
メンバーの好きにして良いとは思いますが、
それは“使命感”や“責任感”とは全く違う次元の話なので。

上手い例が見つからないので、不適格かもしれませんが。
たとえば、プロの漫画家がいたとして。
上からの指示が無い限り、その作家が何を書くかは自由ですよね。
でも、それを連載という形で発表するのが前提だったならば、
毎週なり毎月なり描いていくのは当然じゃないですか。
でも、「オレはこっちを優先したいから」と言って、
自分の雑誌を発刊するために
そこでの連載を突然、一方的に終わらせるのは
どう考えても人として筋が違うんじゃないかと。
アーティスト様かもしれないけれど、
きちんと締めてから、次に取りかかれと。
それこそ、趣味でやってる同人サイトなら、
好きな時に始めて、好きな時に止められるのに(笑)。

あと、
期待に応えるために頑張れる部分もあるんじゃないかとも
思いますし。
KOHTAの質問に対して、
「そこまで責任は持てない」と発したアイジの考え方を
アーティスティックと取れるのかもしれませんが、
私は子供じみた考え方だなーと思います。
そう思ってしまうことはしょうがないにしても、
その対処を大人としてちゃんとできなかったのかと。
解散後の対応にしても、あまりにもなさけなさ過ぎます。
彼は、周囲の人をなんだと思ってるんだろうと
思ってしまいました。
キリトのインタビューの、4/11〜の事情説明の辺りは
読んでいて本当に辛かったです。

今回の号はキリト側のメンバーの記事の掲載のみなので、
アイジや潤からすれば、事態は違って見えるのかもしれないけれど
キリトが言う「意味のわからない理屈」だけになる気がします。
特に、公式で出した潤のコメントは本当に意味が分からず、
彼が彼自身に酔っている印象もあったので、
記事になったものを読んでみても、
きっと訳分からないんだろうなという予測もしています。
ただ、少なくとも、008の記事によって
キリトたち三人の目から見た今回の解散劇が
どういうものかは分かったので、
あとは自分でどう昇華していくかなのかなと思います。
早速、潤のプロジェクトのツアーが発表されましたが
あのキリトの記事を読んだ後では
お金を出せないというのが本音です。
(尤も、元から行くつもりはない人間なので、
この感想には全く意味がありません)

KOHTAの記事に関しては──
いつだったかな、逆裁ナルミツで小説を書いた時に、
御剣というキャラの台詞として書いたことがあるんですが、
「人の好意に対しては、好意で返したい」が
まさに当てはまるなーと思いました。
キリトやTAKEOよりも、やはり目線がラー寄りですよね。
割と明け透けに喋っているらしい
失笑じみたキリトのきついインタビューよりも、
KOHTAの方が、丸く、優しい感じがします。
なんというか、
辛い事実を打ち明けるにして、
全てを明かすことが誠意だと思うキリトと、
必要最低限のこと以外は淡くぼかすKOHTAの差?
どっちが良くてどっちが悪いというのではないです。
TAKEOを含めて、同じ事に対して三人が喋っているので
個々の受け止め方や語り方の差がよく出ているのが
非常に興味深かったです。

書店でこそ感情に任せて涙ぐんだ私ですが、
帰宅時の電車の中でじっくりと読んだら、
三人が三人とも前向きなコメントで締めていたからか、
私も普通でいられました。
解散発表、メンバーのコメント発表、シングル発売……と
一連のことが終わり、いよいよ終焉に入りましたが、
このR&Rの記事によって
本当の意味でけじめを付けられそうです。

あと、今回の記事では、
元ダイインのKYOちゃんのインタビューが載せられているのですが
解散発表〜ラストライヴをきっちりとやった彼が
(もう何年も経っているからか)すっきりとした感じで
当時のことを話していて、面白かったです。
というか、最近の彼については全く興味を持ってなかったので
彼が元気そうにしていて何よりです。
彼が語る愛の詩は、とても好きだったので。


2006-06-26 23:20  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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