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感想@劇場版Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring song*ネタバレあり [映画・舞台]

「劇場版Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring song」を
映画館で観賞してきましたので、感想を記します。
以下の記述にはネタバレを含みます。

花の唄 / I beg you / 春はゆく(特典なし)

花の唄 / I beg you / 春はゆく(特典なし)

  • アーティスト: Aimer
  • 出版社/メーカー: SME
  • 発売日: 2020/08/19
  • メディア: CD


新型コロナウィルスの影響で、
本来は今年の春に公開が予定されていたこちらの作品。
真夏となりましたが、とうとう封切になりましたので、
私も観てきました。
(原作のPCゲームの内容はとりあえず知っていました)



まず、長くて辛い桜の物語がハッピーエンドに終わり、
作中のヒロインでは凛のことが一番好きな私でも、
本当に良かったと安堵の溜め息が出ました。
特にこの第3章での桜は、主人公の士郎の元から離れ、
一人で苦しんでいましたので、
可哀相で仕方がなかったのですが、
彼女が唯一望んだ「好きな人との穏やかで平凡な暮らし」が
最終的に手に入り、
心の底から良かったと思いました。


そこに至るまでは……
マキリの杯として桜が覚醒したこともあり、
第1章や第2章であった、よく分からない怖さ
(ホラー要素)はかなり薄れました。
その反面、桜を救う(殺さない)と決めた士郎の覚悟が強く、
一本、筋が通っているようだとも感じられて、
彼女のためならばどんなことも迷わず実行する彼には
清々しさを覚えました。
士郎はいつも優しくて格好良いけれど、
この第3章の彼はいつも以上にそうでした。



映像で素晴らしかったのは、やはり戦闘シーンです。
ufotableの意地というか、
「最高のものを観客に見せる」という誇りを感じました。
特に、後半のセイバーオルタ対ランサー戦は圧巻です!
私も無意識に息を詰めて見てしまいました。

200年前の大聖杯を作り上げた際のシーン
(ユスティーツァとゾォルケンと遠坂永人が会するところ)が
映像で観られたのも、嬉しかったです。
特にゾォルケンについては、
実は彼を知ったことで間桐臓硯のことも嫌いでなくなった
(苦手感がすっかりなくなった)ので、
本当に本当に嬉しかったです。
以前はとても嫌いで、見るのも嫌なぐらい苦手でしたので……。
間桐臓硯の最期は「哀れ」の一言に尽きるでしょうが、
彼がしてきた残忍な行動を踏まえると、
これでも足りないぐらいぐらいだと思います。
個人的には、
教会の屋根に潜んでいたところを言峰綺礼に見つかり、
彼に一方的に攻撃されるシーンがとても好きでした。



以前もそうでしたが、
とても長いシナリオを三部作の映画として作り直しているため、
観客には、Fateシリーズの基本的な知識を要した上での鑑賞が
必然的に求められるため、
説明不足と思われる点が今回も幾つかありました。
Fateシリーズに馴染みの無い人には
映画を観てもわけが分からないというシーンが
今回もいくつかあったはずです。
とはいえ、それを理解するためにネットの考察を見たり、
他の作品に実際に触れたりするのは
シリーズをより知ってもらえる良い機会になると思いますので
(映画がつまらなければ、分からない点はそのまま放置されるでしょうが、
この作品は面白いので、観客が知らないことを知ろうとして積極的に動く)
そういうのも込みで作られたのだというのを、
改めて強く感じました。



最後については、一体どのEDになるのかと思いましたが、
イリヤが第三魔法「魂の物質化」を発動させ、
士郎の人形も用意することで、
彼が復活するというストーリーになっていました。
「消滅した肉体の代わりに人形が用いられても、
同じ魂が込められればそれは士郎なのか?」という疑問はありましたが、
TYPE-MOONの作品での某人形遣いさんには
本人と寸分違わずの人形を作りだせるという設定があるのと、
そもそも桜も一度死んでいる(第2章での凛の台詞)ので、
今、二人が人としてちゃんと機能した上で生きており、
幸せを掴んで歩き出しているのだから、
純粋なハッピーエンドとして受け入れても良いのだろうと
自然に思えました。



観賞中に改めて自覚したのが、
私は「物に込められた想い」というものに弱いのだという点です。
中盤、エミヤの腕からくる苦痛に苦しむ士郎が
机の引き出しから赤いペンダントを探し出した後、
現れた凛に向かって無意識に
「これは大事なものだから、ずっと持っていないと」云々と
言ったシーン。
ここの、ちょっと目を細めて微笑む士郎の表情がとても優しくて、
その台詞がこぼれた原因であるエミヤが
本当に凛のことを大事に想っていたのだとよく分かり、
観賞中はここで最初に泣きました。

次に泣いたのは、桜が髪の毛に結んでいるリボンのことを
凛が口にするシーン。
本当はとても仲が良い姉妹だったのだと痛感させられました。

最後は、士郎が桜にあげた自宅の鍵です。
終盤、士郎からそれを託されたライダーが
一度は彼に返そうとするもやはり預かったところも、
士郎がいなくなってから桜がそれを使っているところでも、
泣いてしまいました……。
でも士郎が復活した今、桜はこれからもずっと
それを自分のものとして使っていきますよね。
ようやく得られた「心地よい自分の居場所」で、
好きな人である士郎とずっと一緒に、幸せに生きてほしいです。



上記で、三人のヒロインの中では凛が好きだと書きましたが、
士郎と結ばれるのはセイバーであるのが最も好きなので、
(凛についてはエミヤとのコンビが最も好きです)
セイバーオルタの最期のシーンも、
胸が締め付けられるような辛さがありました。
あの瞬間の彼女の心は、オルタでなく、
以前のセイバーに戻っていたと思っています。

そして触れるのが最後になりましたが、
今回、士郎以上に頑張っていたのがイリヤでした。
イリヤがお姉さんとして士郎の頭をポンポンとするシーンは
やはり涙が止まりませんでした。
士郎とイリヤの関係性も、
Fateシリーズの他作品での知識が無いと分かり辛いので、
もし不明な点があった方には、是非、調べてほしいです。



公開第一週の終盤に観賞したのですが、
ぎりぎりで入場者特典を貰うことができました。
中身は桜でした!
03fate_sakura.jpg
私、このイラストについては、
ちゃんとした一枚絵で貰えるものだと思っていたことから、
入場者特典に間に合って良かったと喜んだ直後、
開封して「え? 桜だけ?」とがっかりしました。
個別のブロマイドのような絵柄ならともかく、
一枚絵をキャラごとに分割してランダム要素を入れられたのは、
かなり残念でした。



元から期待を大きく寄せていたこちらの作品。
ハードルを上げて観てもとても良かったので、
機会があればまた映画館で観てみようと思っています。




2020-08-21 08:47 
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