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歯の脱臼 [日常生活]

歯を脱臼してしまったので、現在、治療中です。
以下、そうなった経緯を書いていきます。



三月末のこの日、私は持病の治療のために
地元にある総合病院を受診しました。
診察予約時間の一時間半前ぐらいに病院に行き、
検査のための採血・採尿をしたのですが……
結果が出るまで一時間ほど掛かるのは仕方がないものの、
この病院はとにかく待ち時間が長い!!
なので、ここ数ヶ月は、時間潰しで外出するのが常でした。

他の記事にもちょこちょこ書いているので、
当ブログをお読みの方はご存知かもしれませんが、
私は昨年春から原因不明の体調不良に襲われています。
十二月頃からようやく食欲が戻り、体重も増えていますが、
依然として体力はありません。
この外出も、時間潰しや気晴らしであるのは勿論ですが、
長く歩くための自主的訓練のつもりでいました。



転倒した時、
私は有料駐車場の出入り口に接した歩道を歩いていました。
駐車場に入ろうとしている車が、
移動中の私のために停まってくれたのが分かったので、
急ごうと思い、小走りになりました。
体力的に全く走れない人間が急いだ結果、転んだわけです。
両手も出そうとしたのですが、荷物を持っていたのと、
完全に体勢が前のめりになっていたせいで中途半端になり、
顔からアスファルトにぶつかりました。

顔を上げた瞬間、舌に当たる感じから、
上の前歯の位置がおかしいことに気付きました。
でも車を待たせているので、何とか起き上がって歩きました。

血の味がした他に、口元に触れた手が赤く染まったので
出血していたのは分かりましたが、
とりあえず自力で病院に戻ろうとしました。
途中、ショック状態にでもなったのか、目がチカチカしてしまい、
ろくに目が見えないまま歩く羽目になりました。
(通い馴れた道でしたので、何とかなりました)



転倒した場所から総合病院までの距離は、
700~800メートルだと思います。
目が見えない上に、足の痛みでびっこを引きながらでしたので、
時間がどれくらいかかったのは分かりません。
ようやく病院の受付ロビーにつくと、
おそらく案内の人だと思うのですが(目が見えないので分からない)
女性のスタッフさんに声を掛けてもらえました。
これでもう大丈夫だとホッとした私は、
年甲斐もなく泣いてしまいました。



それからはよく覚えていないのですが……
看護師さんが呼ばれ、車いすに乗せられ、
別室に移動した上でベッドに寝かされました。
途中、過呼吸になりかけましたが、
意識は常にはっきりしていたので、
問診の際の受け答えはちゃんとできたと思います。
ただ、何故か舌をあまり動かせず、、
痛みのせいもあって上手く発音することができず、
舌足らずな喋り方になっていました。

私が最も気にしていたのは、上の前歯です。
ただ、その病院には歯科が無いので、
気持ちが落ち着いてから母のいる自宅に電話をし、
かかりつけの歯科医の予約を取ってもらいました。



その後、暫くしてから外科の先生が来てくれました。
幸い、口の中は切っていなかったものの
(血の味がしたのは唇を切っていたせい)
鼻の下が切れており、縫わなければ駄目だということで、
そのまま縫合手術となりました。
顔の他の部分や手足の擦傷・打撲の部分にも
処置をしてもらいました。
手術は無事に終わったようですが、
顔の傷は残るかもしれないと、先生に何度も言われました。



それから、当初の目的だった内科の診察も受けました。
採血検査の結果はあまり宜しくなく、
常に悪い貧血関係の値も当然のように悪く、
今回の転倒はこれも要因の一つだと指摘され、
不要の外出を叱られました。
(ずっと日常の買い物も眩暈などで満足にできなかったので、
普通に出歩けるようになったことが嬉しくてたまらず、
年明けごろから調子に乗っていた部分がありました)

貧血については、鉄剤の服用で治療中です。
私は子宮筋腫もちでもあるので、
この問題については一生お付き合いしなければなりません。



帰宅後、こわごわと鏡で口腔を見ました。
やはり前歯が変に曲がっており、
「これは抜かなきゃ駄目なんだろうな」と覚悟しました。

母に予約を取ってもらったかかりつけの歯科医院は、
常に混雑しているのですが、腕はいいと思います。
(だから混雑しているのかと)
何かあると、優しい先生が丁寧に説明してくれる上に、
スタッフさんも感じがよいので、私も気持ちよく通っていました。


レントゲンを撮影した後、その画像を見せられながら、
先生の説明を受けました。
それまで私は、そういうことがあると全く知らなかったのですが、
上の前歯二本が脱臼しているとのこと。
肩が外れるように、歯も外れるんですね!
レントゲンの画像では、まともな(無事だった)歯の隣に、
歯茎の中で根もとの部分に空白のある前歯が
存在していました。

もしその歯の根っこが折れていたら、抜く予定だったのですが、
幸いにも違っていたようです。
外れた前歯をぐっと押し込み、元の位置に戻した上で
ワイヤーで保定するという手術を受けました。
歯列矯正のような感じです。

不思議だったのが、歯を押し込んでもらった後は
普通に喋ることができるようになった点です!
同時に、唾を飲むのも苦労していたのが
普通に可能になりました。

その日は、総合病院でもらった持病の薬の他に、
抗生物質とロキソニンを服用しました。
飲食は、前歯を使わないなら大丈夫だということで、
普通の食事内容を細かく切った上で口に入れました。
歯磨きは、歯列矯正用の歯ブラシも使い、
最後に必ずうがい薬でブクブクうがいをしました。



翌朝、総合病院と歯科医院をそれぞれ受診しました。
どちらもとりあえず問題は無いようだということで、
約一週間後の再診の予約を入れて終わりました。

そして、これを書いている今に至ります。
転倒した当日から三日目ぐらいは、
傷口から滲み出る体液が多くて大変でした。
今は、顔の傷(縫合した場所を含む)は瘡蓋が剥がれ、
皮膚が赤くなっている状態です。
手足の擦傷や打撲はまだ治っておらず、痛みもあります。
まだ普通に歩けないので、びっこを引いています。



掛かった治療費について。
総合病院の方は、内科と外科で領収書が分かれていました。
後者は、縫合手術を受けた当日で二千円強でした。
但し、上記のとおり、同日に内科も受診しているのと、
そこは院外処方なので、
ここで加算されたのは処方箋料のみ(薬代は別)だったため、
他の人の場合は金額が違ってきます。

薬代は、抗生物質6錠(1日3回、2日間服用)とうがい薬、
ロキソニン(のジェネリック)が7錠出されただけなので、
調剤技術基本料を含んでもそれほど高くないです。
(内科での持病治療の薬代と一緒に支払ったため、詳細不明)


歯科は、一万円強でした。
こちらは保定で一ヶ月半ほど掛かるので、
まだまだ支払いが続きそうです。

勿論、どちらも健康保険使用の三割負担分です。



道で転んだだけなのに、
身体的にも精神的にもお財布的にも
大変痛いことになってしまいました。
以後は気を付けたいと思います……。

一番辛かったのは、
転倒後に病院に向かって歩いている最中、
通りがかった人に向かって
「すみません」や「助けてください」と声を掛けたのですが、
ろくに反応してもらえなかった点です。
後で冷静になって振り返ってみると、
いい年をした女が半泣きで、しかも血だらけの顔で
ふらふらと歩いていたんですから、
「こりゃ、関わるとヤバいかも」と思われた可能性があり、
無視されたのも仕方がないことだったかもしれません。
でも辛かったです……。
その分、総合病院のスタッフさんに優しくしてもらったのが
深く沁みました。

「転ぶ時は両手を前に出す!!」
転んでしまうのは防ぎようがないので、
次からは、何が何でも手をつこうと思っています。



(4/17追記)
転倒から二週間以上が経過し、顔の傷が落ち着いてきました。
続きの記事なので、リンクを貼っておきます。
【マイクロポア メディカルテープ】
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2019-04-17-2



2019-04-08 16:52 
共通テーマ:日記・雑感


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